ドラ魂キング

マンションや建物を延命する、排水管の取り替えをエコにできる方法

街中でマンションやビルのリニューアル工事を見かけることがありますが、時間もお金もかかる大変な工事です。この工事を少しでも環境に優しい方法で施工できれば、三方良しでいいことずくめになりそうです。

7月20日放送の『ドラ魂キング』「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」のコーナーでは、排水管の再生について高田寛之アナウンサーと加藤由香アナウンサーが紹介しました。

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個々の企業にも浸透してきたSDGs

今回取り組みを紹介した企業は名古屋市天白区に本社を置く株式会社P・C・Gテクニカ。
ビルやマンションなどの排水管工事などをおこなっている会社です。

高田「SDGs宣言として、『排水管更生を通じて世の中の発展と繁栄に貢献するP・C・G』という目標を掲げてる」
加藤「個々の企業にSDGsが浸透してきているんですね」

SDGsは17個の目標が掲げられていますが、決して個々の目標が独立しているわけではありません。実は密接に関わり合っているとのこと。
 

排水管は取り替えずにリニューアルできる?

高田「排水管工事という仕事を通じて、SDGsの幾つかのゴールにつながることも考えられる」

まずは工法から繋がるSDGs。
「排水管更生」という工法を長年採用していて、古くなった排水管を取り替えるのではなく、「古い排水管の内側に、新たに硬くて丈夫な管を作る」というやり方で排水管をリニューアルしているそうです。

一般的には、排水管が老朽化した場合交換することが多く手間とお金がかかりがちです。
当然、交換に伴ってゴミもたくさん排出されています。
「排水管更生」工法なら、交換ほど手間とゴミが発生しないためエコで環境に優しいそうです。
 

取り替えないことで廃棄物とCO2を削減

実際に、排水管更生を利用すると既存の排水管を蘇らせることになるため、工事現場で排出される廃棄物を少なくすることができます。

廃棄物が少なくなると言うことは、廃棄物を処理するときに発生する二酸化炭素の発生も抑えられるということになります。

SDGsのどの部分と連動するかというと、まずは目標13番「気候変動に具体的な政策を」に繋がっています。

加藤「しっかりSDGsに繋がりましたね」

近年は排水管を取替えではなく、リニューアルすることも多くなってきていますが、それがもっと増えれば地球に優しそうです。
 

複数の目標とリンクする実例

蘇るのは排水管ばかりではありません。

高田「マンションの排水管を更生することで、マンションそのものを延命化させることができます」

これはSDGs 11番「住み続けられるまちづくりを」に繋がります。
マンションの建て替えとなれば莫大な廃棄物が排出されてしまいますが、延命できれば廃棄物もCO2も少なく済みます。

他にも、よりよい工事を実現させるための技術力は施工品質を向上させて、工期を短く数ることに繋がっており、これはSDGs9番「産業と技術革新の基盤を作ろう」とリンクしていますね。

さらに古くなった給水管の内側にも膜を張って補修する工法を採用。給水と排水、ビルやマンションの水回りを保全することはSDGs6番「安全な水とトイレを世界中に」と関係してきます。

SDGsは強制されるものではなく、自発的に動いてみんなで広げていこうというもの。もっと広がれば、近年の異常気象も少なくなるかもしれません。
(葉月智世)
 
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2021年07月20日17時11分~抜粋

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