ドラ魂キング

オールスターで見せた大島のスライディングは、やっぱり凄かった

7月19日『ドラ魂キング』は、大谷ノブ彦(ダイノジ)、清水藍、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員がドラゴンズについて熱く語りました。
この日の話題はやっぱり、オールスターゲーム第2戦で、大島選手がしたホームスチールでした。

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大島の笑顔が印象的

「北辻さんに聞きたいのですが、オールスター2戦目での大島選手のホームスチールですが、バッターの鈴木選手とのサインではなく、完全な単独スチールでしたね。

鈴木選手がスチールに気づかず大事になるところでした。それでも果敢にスチールをしたのは、私はドラゴンズの選手に後半戦に向けてのメッセージに取れましたが、どのように思われましたか?」(Aさん)

17日に行われたオールスターゲーム第2戦。8回、ツーアウト、二、三塁で大島洋平選手がホームスチールをしました。バッターは広島の鈴木誠也選手。フルカウントでストライクが来たためスイング。セカンドゴロに倒れ、大島選手のスチールは未遂に終わりました。

北辻「拍手喝采。お見事でしたね」
大谷「僕も大絶賛。タイミング的にはセーフでしたから」

「成功すれば2004年の新庄以来だと思ったんですけど。印象深かったのは、あの後、守備に就く時の大島洋平選手の笑顔。あの笑顔は、ペナントレースのドラゴンズでは見ることができないと思いました。良い笑顔してましたよ」と北辻委員です。

 

2004年は何があった?

日本ハムの新庄選手がオールスターゲームでホームスチールを成功させた2004年には球団再編問題がありました。近鉄バファローズとオリックスが合併し、楽天ゴールデンイーグルスが誕生しました。

この年はヤクルトとロッテの合併問題もありましたが、こちらは白紙に。またホークスがダイエーからソフトバンクに売られました。シーズン中は、翌年から12球団ではなくなり、1リーグ制になるのではないかとの噂もありました。

「僕は野球ファンに戻った一年目だから強烈に覚えてるんです。新庄がホームスチールをした時に、大喜びしながらヒーローインタビューで、これからはパ・リーグですって言ったんですよ」と大谷。

つまり翌年もセ・パの2リーグ制が存続。その中でもパ・リーグの時代が来る、というのが新庄選手の言葉。実際、新庄選手の言った通り、パ・リーグが盛り上がってきました。

 

トライしたことに感動

話は大島選手のホームスチールに戻ります。あの場面、バッターの鈴木選手に失礼だと思った人がいるかもしれません。実際、ツイッター上ではドラゴンズファンとカープファンの間で小競り合いがありました。

「でも、僕はあそこに未来しか感じなかったし、めちゃめちゃぐっと来たんですよね。僕は、大島に、ホームスチール決めて、ヒーローインタビューで、後半戦はドラゴンズですって言って欲しかったです」と大谷。

2004年、新庄選手はホームスチールだけで、その試合のMVPを獲得しました。大島選手は成功しなかったのが、逆にドラゴンズらしい?「大島がトライしたことに凄く胸が熱くなりました」と言う大谷でした。
 

ドラゴンズを知ってますか?

「『ナインティナインのオールナイトニッポン』の中で、野球に興味のない岡村さんがプロ野球12球団を言えるか?と言う質問がありました」(Bさん)

岡村さんの口からは、最後の4球団までドラゴンズの名前が出て来なかったそうです。板東英二さんが所属していた球団というヒントでやっと答えられたんだとか。

「やはりプロ野球に興味がないとドラゴンズは知らないんですね。少し寂しかったです」(Bさん)

「そんなの大したことないという意見もあるでしょうが、僕は結構、大事なことだと思ってます」と大谷。

「今年のオールスターもドラゴンズ、目立たないなあと思ってたら、大島選手のホームスチールで一気にスポーツニュースでも取り上げられました。ドラゴンズ、ここにありっていうのを見せましたからね」と北辻委員です。
 

全国区になるということ

「全国区になるって、そういうことのような気がするんですよね。隙がありながら広告のようなスター選手がいる。だから宇野勝さんのヘディングは凄いと思ってます」と大谷。

今でも語られる宇野選手のヘディング事件。それは1981年8月26日に後楽園球場で行われた巨人戦で起きました。ショートを守っていた宇野選手が後方に上がったフライを捕りに行き、グラブを差し出しますが、ボールは入らず、見事なヘディングに。

大谷「あれでドラゴンズを知った子もいるわけですよ」
北辻「入り口は何でもいいから、ドラゴンズを好きになってくれれば良い」
 

冷静と情熱と積極性

大谷「大島がああいう事やってくれたのは、ええ?大島が?みたいに意外でしたね」
北辻「大島はそういうの、あんまり出さない選手だなっていうイメージです」

「いつも冷静で、こうすれば行けるみたいな感じで、淡々とヒットを狙っていくイメージがあったんですね。でも勝ちにこだわって、見せ場を作ろうと動いたところに、ちょっと私もぐっと来ました」と清水。

現在、大島選手の盗塁数は11個。高松選手の12個に次ぐ多さ。職人肌のようなイメージもありますが、改めてデータを見ると、積極的に動く選手だという事が分かります。

「大島選手は、ガッツがあってエネルギッシュで熱いんだなって感じます」と言う清水藍でした。

ちなみに大谷ノブ彦は、大島選手のホームスチールは、シーズン中、2回までは許すそうです。ぜひ後半戦で見てみたいものです。 
(尾関)
 
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2021年07月19日16時44分~抜粋

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