静岡県熱海市で大規模な土石流が発生しましたが、数日経った今も懸命な救助活動が続けられています。
その現場で泥まみれになりながら活躍しているのが、災害救助犬です。
まだあまり知られていない災害救助犬ですが、いったいどんな活動をし、よく知られている警察犬とはどんな点で異なるのでしょうか。
7月7日放送『ドラ魂キング』では、CBC論説室の石塚元章が災害救助犬について、解説しました。
熱海の救助活動で注目、災害救助犬は警察犬とどこが違う?
災害救助犬の働き
テレビのニュース映像で、自衛隊と一緒に活動している犬を観た時、シェパードなので警察犬と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、災害救助犬といって役割が異なります。
警察犬との大きな違いは、警察犬は犯人などを探す際に特定の臭いを追跡するのが目的なのに対し、災害救助犬はどこに誰がいるかわからない状況で、人を探すのが目的です。
単に目的の違いだけと思いそうですが、災害救助犬は誰かわからないけど、とにかく人を探すのが目的ですので、行動が大きく異なります。
行動の違いでよくいわれるのは、警察犬は特定の臭いを探すため、鼻を下に向けて歩くのに対し、災害救助犬は鼻を上に向けて、広く人の臭いや気配を感じ取ります。
さらに災害救助犬の活動が難しいと思うのは、周りに警察や自衛隊の人達がいますので、その人たちとは区別して探さなければいけないということ。
そこは訓練していますので、うずくまったり動けなくなったりしている人の臭いを嗅ぎ分けることができるそうです。
警察犬との大きな違いは、警察犬は犯人などを探す際に特定の臭いを追跡するのが目的なのに対し、災害救助犬はどこに誰がいるかわからない状況で、人を探すのが目的です。
単に目的の違いだけと思いそうですが、災害救助犬は誰かわからないけど、とにかく人を探すのが目的ですので、行動が大きく異なります。
行動の違いでよくいわれるのは、警察犬は特定の臭いを探すため、鼻を下に向けて歩くのに対し、災害救助犬は鼻を上に向けて、広く人の臭いや気配を感じ取ります。
さらに災害救助犬の活動が難しいと思うのは、周りに警察や自衛隊の人達がいますので、その人たちとは区別して探さなければいけないということ。
そこは訓練していますので、うずくまったり動けなくなったりしている人の臭いを嗅ぎ分けることができるそうです。
日本の災害救助犬に関する問題点
日本では今まであまりなじみのなかった災害救助犬ですが、ヨーロッパでは昔から活躍していて、山岳遭難での救助が始まりとされています。
欧米では訓練のノウハウやルール、システムが以前から確立されていましたが、日本は1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災でフランスやスイスなどから災害救助犬がやってきてはじめて、存在を知るようになりました。
その後、日本でもいろんな団体を立ち上げるようになったのですが、現在の課題は団体の活動がバラバラで、ルールが統一できていないという点のようです。
訓練している団体といろんな自治体が事前に協定を結んでおいて、いざという時に助けに来てくれるというのが、日本では一般的な運用。
しかし、これだとボランティアに頼っているというシステムになってしまうのが難点で、資金の援助を寄付に頼っている団体も少なくありません。
今回の熱海の災害活動では自衛隊が災害救助犬を連れていますが、それは自衛隊所属の救助犬が多いためです。
地震や水害など、災害が多く発生する日本だからこそ、災害救助犬に関するシステムの整備が望まれます。
欧米では訓練のノウハウやルール、システムが以前から確立されていましたが、日本は1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災でフランスやスイスなどから災害救助犬がやってきてはじめて、存在を知るようになりました。
その後、日本でもいろんな団体を立ち上げるようになったのですが、現在の課題は団体の活動がバラバラで、ルールが統一できていないという点のようです。
訓練している団体といろんな自治体が事前に協定を結んでおいて、いざという時に助けに来てくれるというのが、日本では一般的な運用。
しかし、これだとボランティアに頼っているというシステムになってしまうのが難点で、資金の援助を寄付に頼っている団体も少なくありません。
今回の熱海の災害活動では自衛隊が災害救助犬を連れていますが、それは自衛隊所属の救助犬が多いためです。
地震や水害など、災害が多く発生する日本だからこそ、災害救助犬に関するシステムの整備が望まれます。
病気も見つけることができる
災害救助で犬を頼っているのは、嗅覚の鋭さによるもの。
臭いを感じる細胞を人の40倍以上も持っているためですが、この嗅覚は災害や犯人の捜査以外にも役に立っています。
有名なのは麻薬探知犬ですが、それ以外にも医療現場で、がんや糖尿病の発見にも役立っています。
人間では全く気づかないですが、尿に対して特有の臭いがあるそうです。
最後に石塚は、「嗅覚の鋭さもさることながら、人間とのコミュニケーションを図る能力もあってこそ、いろいろと見つけることができる」とまとめました。
(岡本)
臭いを感じる細胞を人の40倍以上も持っているためですが、この嗅覚は災害や犯人の捜査以外にも役に立っています。
有名なのは麻薬探知犬ですが、それ以外にも医療現場で、がんや糖尿病の発見にも役立っています。
人間では全く気づかないですが、尿に対して特有の臭いがあるそうです。
最後に石塚は、「嗅覚の鋭さもさることながら、人間とのコミュニケーションを図る能力もあってこそ、いろいろと見つけることができる」とまとめました。
(岡本)
関連記事