ドラ魂キング

アジアで水道水が飲めるのは2か国だけ?

水道をひねったら、いつでも水が出てくる日本。湧き水や井戸水がそのまま飲める地域もあり、安価で安全な水を飲めるわたしたちはとても恵まれています。
日本には温泉もたくさんあり、浸かるだけでなく意外な利用法もありました。

6月8日放送の『ドラ魂キング』「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」のコーナーでは、水道水を飲めるありがたさと飲泉文化ついて紹介されました。

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水道水が飲める幸せ

「アジアで水道水がそのまま飲めるのは、日本とアラブ首長国連邦の2か国だけと言われています」と説明を始める高田寛之アナウンサー。

聞いていた加藤由香アナウンサーも、何か思い出したようです。

加藤「そういえば、海外旅行に行ったら蛇口から出てくる水道水を飲んじゃいけないんだ…って初めはびっくりしますよね」

海外旅行ガイドにも、注意書きとして「水道水を飲まないように」とよく書かれています。

日本では、地域によって「カルキ臭い」「まずい」なんて不満の声もありますが、水道水をそのまま飲めるのは世界的にみても特殊な事例です。

世界を見渡してみると、水道水を飲めるのは196か国(日本が承認している国数)のうち、たった15か国だけ。先進国でも水道水が飲めない国は多く存在しています。

世界では「水は買って飲むもの」という意識がスタンダードです。
しかし30年くらい前の日本で水を買う人はごく少数でした。

加藤「こどもの頃は、学校の校庭の蛇口から水をガブガブ飲んでいましたよね」

現在日本でもスーパーやコンビニの店頭にはたくさんの水が並び、わたしたちも当たり前のように購入するようになりました。
 

川の水と湧き水の違い

身体を癒すために浸かる温泉には、飲泉(いんせん)という利用法もあります。字の通り、温泉の水を飲む文化のこと。

アウトドア好きにとって「どんなにきれいに見えても、川の水はそのまま飲んではいけない」と言うのは常識。
もし上流で動物が死んでいたら、水の中で菌が繁殖していることもあり得るからです。

一方で川の水と違い、湧き水はそのまま飲めると言われています。
温泉は温かい湧き水なので、川の水と違い飲用することは可能ということになります。
ここで気になるのが「どんな温泉でも飲めるの?」という疑問。

高田がこの疑問について答えます。

高田「すべての温泉が飲めるというわけではなく、飲泉には各都道府県の許可が必要なんです」

日本には温泉がたくさんありますが、実は飲泉の許可が出ている温泉はとても数少ないそうです。
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飲泉で温泉をフル活用

愛知県豊田市には浴用(温泉に浸かること)だけでなく、飲泉の評価が非常に高くて大人気な猿投温泉(さなげおんせん)があります。
愛知県で最初に飲泉許可を取った温泉で、ホテルや日帰り入浴施設を備えています。

加藤も「行ったことはあるけど、飲んだことはない」と初めて知った様子。

猿投温泉では、3年前から商品化して販売を始めています。
高田も入浴がてら購入してきました。加藤と一緒に試飲します。

加藤「美味しいお水ですね、飲みやすいです」
高田「軟水で、非常にすっきりと飲みやすい水ですね」

温泉を飲泉として活用することは、SDGsの15番「陸の豊かさも守ろう」にも繋がっているという事例を紹介しました。
(葉月智世)
 
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2021年06月08日17時12分~抜粋

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