ドラ魂キング

鮭とサーモンの違いとは?そして加熱するご当地サーモンとは?

木曜日の『ドラ魂キング』では、スーパーで旬の食材を探すことが趣味な柳沢彩美アナウンサーが気になった食材の疑問を調査しています。

6月10日の放送では「鮭とサーモンの違い」について、全日本サーモン協会のサーモン中尾さんに聞きました。

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サーモンだけは別

自己紹介する中尾さん。

「サーモンに魅了されて、毎日サーモン食べて、サーモンの投稿をSNSにしてると、次第に全日本サーモン協会のサーモン中尾という名前になってしまいました」

もともと魚が好きで、水産商社に入社。配属された先の南米のチリのサーモン養殖場でサーモンに恋をしたんだそうです。

スーパーによく行く柳沢は、刺し身コーナーで、アトランティックサーモンの刺身などを扱う面積が大きくなっていると指摘しました。

柳沢「最近のサーモン人気は確実にありますよね?」

中尾さん「日本人の魚離れと、よく言われますが、サーモンだけそれに当てはまりません」

ズバリ言い切る中尾さん。例えば回転寿司でも若い人の間ではサーモンが一番の人気。人気の維持どころか、益々人気が高まっているのがサーモンなんだそうです。
 

鮭とサーモン、どう違う?

「実は鮭とサーモンは一緒です。違いはないというのが私の答えです」と中尾さん。

鮭といえば主に秋鮭や白鮭と呼ばれる鮭のことだそうですが、これが北海道サーモンという名前で売られていたりするんだそうです。鮭をサーモンという名前で売るのは、単に鮭よりサーモンにした方が売れるからなんだとか。

詳しく言うと、売るターゲットによって名前を変えるそうです。年配の人には鮭と言った方が売れて、若い人には北海道サーモンとか日本海サーモンと言うように、サーモンという名前で売った方が売れるとのことです。
 

トレンドに乗って名前を変えていた

中尾さん「サーモンの種類にも色々あって、今、銀鮭とか紅鮭と言われている魚をご存知ですか?これって100年前までは銀鱒、紅鱒だったんですよね」

鱒という名前だったものが、今はなぜ銀鮭、紅鮭と呼ばれるようになったのか?これも当時、鱒と言うより鮭と言った方が売れたから、という理由でした。

ところが100年後の今は、鮭よりサーモンと言った方が売れる、とうことで、サーモンという呼び方が増えてきているんだそうです。

中尾さん「サーモン界のトレンドなのかもしれないですね」
 

考えすぎ注意

中尾さん「ちなみに、サケ科の魚は、英語では全て○○サーモンと言うので、それほど厳密に深く考えなくてもいいんです」と中尾さん。

呼び名についてややこしい例の豆知識。日本でサクラマスと呼んでいるサケ科の魚がいます。
このサクラマスを英語で言うと「マスサーモン」なんだそうです。普通にマスサーモンで売られているんだとか。

これを知ると、中尾さんが「深く考えなくていい」と言う理由がわかるような気がします。
 

ご当地サーモンが熱い

中尾さん「鮭って今が旬だったっけ?と思う方も多いと思うんですけども、養殖のサーモン、特に国内で作られてる養殖サーモンは今が旬なんですよ」

今、日本国内では100種類以上のご当地サーモンが作られているそうです。鮭と言えば北海道や東北の寒い地方で獲れるイメージがありますが、四国や九州でもいろんなサーモンが作られているんだとか。

特に海で養殖されているサーモンは7月頃までにはすべて獲り終わるそうです。そのため春から7月頃が旬なんだそうです。
 

ご当地サーモン、味の特徴

もちろん東海地方でもサーモンは作られています。愛知県の奥三河地方で作られている「絹姫サーモン」がお勧めだそうです。

中尾さん「脂がのってこってりっていうのが海外サーモンの特徴ですが、ご当地サーモンはどちらかと言うと淡白で、非常にあっさりしています。いくらでも食えるくらい美味しいものなんで、見かけたら是非手に取って頂けたらと思います」

サーモン中尾さんに、サーモンの奥深さの入口へと誘ってもらいました。鮭とサーモンに違いはありませんでした。サーモン中尾さんの名前も今後のトレンドによって鮭中尾とか銀鱒中尾にかも知れません。
(尾関)
 
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2021年06月10日16時29分~抜粋

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