ドラ魂キング

実は鶏だけ!ひき肉に「モモ肉」「ムネ肉」の2種類ある理由

木曜日の『ドラ魂キング』では食材の旬な話題を紹介しています。

5月13日の放送では、スーパーで旬の食材を探すことが趣味の柳沢彩美アナウンサーが「ひき肉」について調査。
種類によってひき肉を使い分けると、美味しい料理ができるようです。

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ひき肉の基本

ひき肉の気になる疑問に答えてくれたのは岐阜県御嵩町にある「有限会社肉のキング」代表取締役社長の吉田欽一さん。
肉のキングは味と鮮度にこだわった店。吉田社長はもちろん肉のプロフェッショナルです。

ところで鶏のひき肉には「モモのひき肉」と「ムネのひき肉」の2種類があります。
しかし牛や豚には部位別のひき肉はありません。
これは一体なぜなんでしょうか?

 

鶏肉だけ2種類の秘密

およそ30年前までは鶏肉のひき肉と言えば、ムネを指していたそうです。
つまり鶏のひき肉はムネ肉しか使っていなかったわけです。

しかしこの30年で、つくねなどに「脂の多い鳥のひき肉を使いたい」というお客さんが増え、その要望に応えるため、モモもひき肉として販売するようになったんだそうです。
だから二種類になったんですね。

柳沢「鶏肉のつくねハンバーグにするんですけど、やっぱりムネだけで作るとちょっと歯ごたえが大人向きかな。モモで作ると気持ち柔らかく仕上がります」

こどものご飯用に鶏のひき肉をよく買うという柳沢。
 

牛と豚には部位別がない理由

逆に、牛と豚にはなぜ部位別のひき肉がないのでしょうか?

そもそも豚と牛、どの部位がひき肉になることが多いかと言うと、実はスネ肉なんだそうです。精肉した際に、少し残った他の部位をひき肉にすることもあるんだとか。
このように牛と豚のひき肉は、スネ肉+エトセトラということになるそうです。

牛や豚に部位別のひき肉がない理由。
これはズバリ、他の部位を一緒にしても、鶏肉ほど味と食感が変わらないからなんだそうです。

焼き肉だと牛と豚は部位別になっていて、それぞれ味も違うのですが、ひき肉にして細かくすると、どの部位も味が変わらなくなるとのことです。
 

ハンバーグでの使い分け

柳沢「ひき肉とミンチ、これは同じものです。ミンチは、おそらくではありますが、アメリカでそう言われてるんじゃないかということでした」

ちなみに精肉業界では、「ミンチ」と呼ぶことの方が多いそうです。

そして一口にひき肉と言っても、実は挽き方によって食感や味わいが違います。

目が粗い「粗挽き」はゴロッとした食感ですが、つなぎが弱いのも特徴。

一方で「細挽き」は逆に繋ぎやすいという特徴があります。
こだわりのある飲食店では、ハンバーグの合い挽きでも、細挽きと粗挽きの割合を考えて調合しているお店があるそうです。

柳沢「お家でこだわってる方も、細挽きと粗挽きを組み合わせてハンバーグを作ってらっしゃる方もいらっしゃるかも。一口にひき肉といっても、これだけ奥が深いんです」

ちなみに、旨味が欲しい時は「粗挽き」を多めに、柔らかい食感を求める時は「細挽き」を多めにするといいそうです。
(尾関)
 
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2021年05月13日16時30分~抜粋

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