ドラ魂キング

元中日の音重鎮から根尾昂を繋ぐ「ゼットの系譜」

先週は2勝3敗と負け越した中日ドラゴンズ。しかし4日のDeNA戦では、根尾昂選手がプロ入り初のホームラン、しかも満塁弾を放ちました。

5月10日『ドラ魂キング』では、ダイノジの大谷ノブ彦、清水藍、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員が根尾選手をはじめとする若手選手について語りました。

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おかずが増えた

大谷「我々の根尾君がやってくれました」

北辻「ハードディスクに根尾の満塁ホームランが入っていて、何回見たことか。 ちょっとした極上の塩鮭かなんかで、ご飯一杯食べられるぐらいの感じですね」

大谷「根尾のホームランでご飯食べられる?」

北辻「何杯でもいけますね」

北辻委員のハードディスクには、2018年ドラフト、与田監督が1位指名の時に、根尾選手を引き当てた動画を保存してあるそうです。

北辻「辛い時とか疲れた時は、あの映像を見てたんですけど、これでまた、おかずが増えましたね」

大谷「なんかポジティブになっちゃうんだよなあ」
 

根尾祭り

北辻委員同様、北辻委員のお父さんもドラゴンズファンだそうです。
根尾選手がホームランを打った翌日、中日スポーツを買いに走ったそうですが売り切れで残念がっていたそうです。

北辻「バンテリンドームで観戦した友達が続々とLINEくれて、羨ましがる北辻がそこにいましたね。あれを見た方は一生の宝物だと思いますよ」

北辻委員の周りは、まだまだ根尾選手のホームランの話題が絶えないんだとか。
12日から緊急事態宣言が発令される愛知県ですが、そんな中での明るい話題となっています。

大谷「名古屋はもうお祭りですね」
 

良い人と良い人

ドラゴンズは、あのホームランボールが根尾選手の手に渡るまでの動画を配信しています。

ボールをキャッチしたファンには、ボールを返却する代わりに、根尾選手がホームランを打った時に使っていたサイン入りのバッティンググローブが送られました。

大谷「ええ?手袋あげるんだ、と思っちゃった」

北辻「あの時の手袋ですからね、こりゃまた羨ましいですね」

「一生の家宝です」と喜んでいたファンの人も良い人そうで、その時サインを書いた後の油性のマジックを誰に渡せばいいのか、キョロキョロしていた根尾選手も良い人そうでした。

大谷「あの根尾がね、また可愛いのよ。ヤバいっすね。こんなにハマってんの。あの動画を見て、ファンの方にも物語を感じました」
 

野球道具のメーカー

昔からプロ野球選手の道具が気になっていたという大谷。
主にミズノ、SSK、ローリングスなどのメーカーがあります。例えば立浪選手はSSKを使っていたそうです。

大谷「福留選手もSSKなんです。それって、やっぱり立浪選手への憧れからSSKを使ったのかなあとか、そういう風にいろいろ考えたりするんですね」

根尾選手が使っているのはゼット(ZETT)というメーカーのもの。実は高校時代からゼットを愛用しているそうです。
なぜ根尾選手がゼットの道具を使っているのでしょうか?
 

ゼットの系譜

ゼットを使用する理由を話し出す大谷。

根尾選手がドラゴンズジュニアに入っていた時の監督が、元ドラゴンズの音重鎮さん。音さんも現役時代、ゼットを愛用していたそうです。

ゼットの社員が音さんを訪問した際、「とんでもない子がいる。この子は歴史を変えるよ」と音さんから紹介されたのが少年時代の根尾選手。

もちろん道具の提供やスポンサー料は発生しませんでしたが、購入してもらってサポートをするという関係が出来上がったんだそうです。

大谷「それはナゴヤドームで行われたことなんです。音さんからのゼットの系譜なんですよ。そこからの物語なんです」
 

物語を続ける責任

話題は若手選手に。
ファンの中には、ドラフトでは即戦力で結果が出る選手を取るべきだ、という意見もあります。広島の栗林選手、阪神の佐藤選手、DeNAの牧選手など、確かに羨ましいですが…。

大谷「3年連続ドラゴンズジュニアの選手を取って、我慢して使い続けて育てるってことに物語がある。これが僕、今のドラゴンズの魅力の一つやと思うんです」

ドラゴンズがドラフト1位で獲得したのは、2018年、根尾昂選手。2019年、石川昂弥選手。2020年、高橋宏斗選手。いずれも少年時代はドラゴンズジュニアに入っていました。

「次は石川をどんどん一軍スタメンで使う。それはドラゴンズの責任だと思うね」と続ける大谷です。
 

根尾にメロメロ

大谷「こういう物語を肴に、良いよなあ、ドラゴンズって、と酔いしれたいですね」

北辻「たくさんご飯食べましょう」

北辻委員には、また一つおかずが増えたようです。

大谷は最近、ベンチでビシエド選手を迎える時の根尾選手にも注目しているそうです。

大谷「彼は人の活躍をすごく喜ぶから」

北辻「根尾選手は、高校時代から本当にチーム全体のことを考える選手なので、見てて微笑ましいし、頼もしいし、気持ちが良いですよね」

「私、打てなかった時の根尾君の表情もすごく好きなんですよね」とお姉さん目線の清水藍。
「大丈夫だよ、次は大丈夫って思いながら、応援する気持ちで見てます」と続けます。
 

若手に期待

大阪桐蔭の監督曰く、根尾選手は、最初から器用にできるタイプではなく、うまくいかないことから修正する能力がナンバーワンなんだとか。

大谷「そこも俺たちを魅了するんですよ。神童と言われてたけど、最初から完璧じゃなくて、大器晩成型でリベンジ型。そういうタイプの選手なんだよね」

根尾選手のホームランボールを追う動画では、試合前の様子も収録されています。試合前の全体練習に入る1時間前から、同期の石橋選手と練習する根尾選手の姿が。

大谷「あの時に、石橋も一緒に入ってるのが良いなあと思ったね。ドラゴンズの若手、まじめじゃんと思ったよ」

北辻「沖縄キャンプでね、根尾昂選手の夜間特訓の時は、横に岡林選手がいたんですよ。必ず根尾って、誰かを巻き込んで一生懸命やるんですよね。そこが嬉しいですよね」

「そこがいいですよね。いや~、今日の放送はもうこれでいいな~」と満足そうな大谷でした。 
(尾関)
 
ドラ魂キング
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2021年05月10日17時00分~抜粋

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