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春が来たと思ったらもう暑さの危険!?「熱中症警戒アラート」とは

ゴールデンウィークが目の前となり、本来なら旅行にレジャーに出かける季節ですが、昨年に続いて今年もステイホームが必要となっている状況。

いつもと違う春を迎えてはいるのですが、早くも熱中症に注意しなければならないようです。

4月28日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、この日から運用開始となった「熱中症警戒アラート」について、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員が説明しました。

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どんな時に発せられる?

「アラート」というと、昨年、新型コロナの感染が拡大した際に、東京都が出した「東京アラート」という言葉を連想する方も多いでしょうが、こちらは環境省と気象庁が出す警報です。

熱中症に気をつけなければいけない暑さが予想される場合、前日の17時と当日の朝5時の2回、気象庁が決めている区域(ほぼ都道府県単位ですが、北海道や沖縄などは細分化)に合わせて発表されます。

アラートが出ると、外出の自粛やエアコンの推奨を呼びかけることになりますが、これが10月27日までの半年間行われます。

今までも「高温注意情報」というものはありましたが、それに取って代わるものです。

なぜ「高温注意情報」ではなくなったのかと言いますと、熱中症の原因となるのは、気温の高さだけでは判断できません。

そこで、気温だけではなく、湿度や日差しの強さなどを総合的に判断した「暑さ指数」という物差しを使って、熱中症警戒アラートを出すことになったというわけです。

暑さ指数は温度と同じ数値で表されるのですが、レベルは危険、厳重警戒、警戒、注意と4段階に分かれていて、「危険」だと高齢者の方は安静な状態でも、熱中症を起こす危険性があるのだそう。

この「危険」レベルの中でもさらに高めのものだと、「熱中症警戒アラート」レベルになるとのことです。
 

マスクで熱中症の危険度が上がる

この熱中症警戒アラートは、実は昨年、関東など一部の都県で試験運用されていましたが、その際神奈川県では20回、東京都は17回、最も少ない長野県でも5回出されています。

そして、愛知県も独自にシミュレーションしてみたところ、18回とかなりの多さ。

気象庁の3か月予報によりますと、平年より気温が高く雨も多いということですので、今年もかなり多くなりそうです。

また、熱中症で亡くなられた方の数は3年連続で1,000人を超えていて、そのうち8割以上が65歳以上の高齢者の方。

さらに、今年の夏もコロナ禍でマスクをする人は引き続き多いと思われますが、日本救急医学会では昨年、熱中症予防に関する提言をしています。

マスクをすると保湿性が高まるので喉が渇かず、水分が足りないことがわからなくなるので、喉が乾く乾かないに関わらず、こまめな水分摂取が大切とのこと。

そして、マスクをすると身体的な負担がかかっていますので、周りに人がいない所ではマスクを外して休憩することも大事とのことです。

今後も天気予報などでアラートを報じることがありますので、この「熱中症警戒アラート」という単語には注意した方が良さそうです。
(岡本)
 
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2021年04月28日16時44分~抜粋

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