ドラ魂キング

自動車のエアバッグがエコバックに変身する理由

『ドラ魂キング』「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」のコーナー。
「SDGs」とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標のこと。

4月27日の放送では、清須市に本社がある豊田合成株式会社のSDGsに関する取り組みについて紹介しました。

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エアバッグに使われている素材

早速、加藤由香アナウンサーが経営企画部サステナビリティIR室主監兼SDGs関連商品グループリーダーの山田さんにお話を聞いていきます。

まずは、山田さんが持参したエコバッグに興味を持った加藤アナ。

加藤「今日もスタジオにいろいろお持ちいただいていますが、これはエコバッグですか?何でできているんでしょうか?」

山田「はい、これはエコバッグですね。これは自動車に使うエアバッグの生地を使ってエコバッグにしています」

この説明に、高田寛之アナウンサーと加藤アナは感心した様子で頷きます。

エアバッグは事故に遭うか、緊急時でもない限り発動しないため、生地に馴染みないのが普通ではないでしょうか。こうして見たり、触ったりできる機会はそうあるものではありません。
 

生地の秘密

ここで素材に興味を持った高田アナが山田さんに質問。

高田「エアバッグは命を守るものですから、やっぱり丈夫な布ですよね?」
山田「はい、とても丈夫です」

実際に生地に触れて、感心する加藤からはこんな感想が。

加藤「結構柔らかいんですね」

山田さんの説明によると、あくまでも端材を利用しているため、厚みや柔らかさにはそれぞれ違いがあるとのこと。

さらに高田アナから質問が飛び出します。

高田「見て触った感じだと、防水にも優れているんでしょうか?」

生地の表面にはシリコンがコーティングされているため、撥水性がある反面リサイクルを難しくする原因にもなっていると言います。
 

エコバッグの使い勝手は?

エコバッグを見ていた加藤アナが何かに気づいたようです。

加藤「このエコバッグの形、底のマチ部分がけっこう広くて。これなら高田さんがコンビニでお弁当を買っても斜めにならずに持ち帰れそうですね」

コンビニなどのお弁当は、幅が広いものが多く販売されています。そして、底のマチ部分が広いエコバッグは案外売られていないのが現実です。

山田「そうですね。それ(お弁当の幅)を見越して作りました」

もし、うっかりお弁当の中身や汁がこぼれてしまっても大丈夫。
撥水性があるため、簡単に拭いて綺麗にすることができるという点に感心しきりのふたり。

底のマチだけでなく、エコバッグを汚した時になかなか洗えないという点にも配慮しているこちらのエアバッグ。「こんなものが欲しかった!」という痒い所に手が届く素敵な製品です。
 

間伐材を使った製品

他にも、山田さんは美濃加茂市と森林保全協定を結んでいる関係で出る間伐材(アベマキ、森林の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材)を使った製品を持参していました。
アベマキはあまり市場に出回らないため、ちょっと珍しい木材なんだとか。

豊田合成株式会社では、このアベマキ等を利用してコースターやトレー、靴ベラなどを作っています。

高田アナが実際に触ってみると、通常の木材よりずっしりとした感触。
重くて固いため、加工が難しくなかなか世の中に出回らないとの説明に驚く高田アナと加藤アナ。
お洒落な製品を前に思わず「欲しい!」と言ってしまうほどの仕上がりとなっています。

こうした加工しづらい木材を使ってお洒落な製品にすることは、地球環境にとても優しい取り組みだと言えますね。
(葉月智世)
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2021年04月27日17時11分~抜粋

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