ドラ魂キング

堂上、福留の運命の絆。14年前から始まっていたドラゴンズ大河ドラマとは?

CBCの若狭敬一アナウンサーが、3月22日放送の『ドラ魂キング』に出演し、執筆している「文春野球コラム」からこぼれた話題を披露しました。
聞き手は月曜パーソナリティのダイノジ大谷ノブ彦です。

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福留選手は代打

開幕日に配信される「文春野球コラム」を、ドラゴンズ担当で務めたという若狭。
取材した選手は開幕投手の福谷投手でも、期待の若手、根尾選手でもなく、「どういう気持ちで、この開幕前を過ごしてるんだろう?」とあえて堂上直倫選手を選んだそうです。

堂上選手はプロ15年目。一軍には呼ばれていません。
しかし、いろんな選手から「直倫さんのおかげで今がある」というような声があり、チームの精神的な拠り所になっているとか。

若狭「全文はその開幕日の配信を見ていただきたいんですが、堂上直倫選手の話を聞いて、結論、福留選手はやっぱり代打だなと思ったんですよ」

これはどういうことでしょうか?
 

福留選手に質問したい

若狭「福留選手に堂上直倫選手は、やっと得点圏で何を考えてるのか?チャンスでの心構えを、日米で実績を残しているスーパースターは、どう思ってるのかを、今年初めて聞けたんです」

二軍読谷キャンプで、1か月間一緒にいたにも関わらず、堂上選手は福留選手と話す機会はなかったんだそうです。
キャンプ中、練習中はお互い動いているので無理。練習後は外出禁止。部屋の移動禁止でした。

名古屋に帰ってきて、ナゴヤ球場で始まった教育リーグ。二人ともスタメンで出場しました。
ベテランが先に出場し、途中で若手に変わります。ベンチで若手の野球を見る時間が出来ます。
そこで堂上選手は、意を決して福留選手の横に座ったそうです。
 

教えてもらったこと

若狭が語ったベンチでの二人の様子はこんな感じ。

堂上「僕はチャンスで今年も打ちたい。チームに貢献したい。福留さんはチャンスで何を考えてるんですか?」

福留「直倫はどう考えてる?」

聞き直す福留選手に、堂上選手は、プロで15年やってきた想い、考え方をぶつけたそうです。

福留「一つ遅いな」

そして、堂上選手は、福留選手からいろいろと聞くことが出来たそうです。

「なんだ、このおもしれえ話」と興奮する大谷ノブ彦。
 

何を聞いたのか?

大谷「堂上選手が聞いた内容は言えないの?」

核心を突く質問をする大谷ですが、肝心なところは若狭アナも聞いていないそうです。

若狭「また堂上さんがいい人なんですよ。これって、福留さんの打席での超秘密事項です。『これが外に出ちゃうと開幕から出ていく福留さんに悪い。だから、僕の胸に秘めておかせてください。僕は一軍で今年打った時に、ちょっと教えますね』。そう言うんです」

気になる内容を知るためには、堂上選手の一軍での活躍を待つしかないのでしょうか?
 

若狭の名推理?

しかしヒントはあります。「一つ遅い」。

若狭はボールカウントの話だと推測しました。
打席に入った時点でノーボール、ノーストライク。ここからカウントが始まります。ボールのカウントはフォアボールまでの最大3つ。

ストライクと組み合わせて、初球ボールカウントから、3ボール2ストライクまで、野球には12通りのボールカウントがあります。

若狭「この12通りの中で、福留さんは、いろんなこと考えてるんです。堂上さんのボールカウントでのチャンスでの考え方は、福留さんからすれば残念ながら一個遅い」

大谷「うわ~、こんな話たまらんな。福留選手、帰って来てくれてありがとう」
 

福留選手の回答

若狭「で、昨日ね、福留さんが2アウト2塁で代打に出てるんです」

21日の日本ハムとのオープン戦。6回裏に代打で登場。2ボール1ストライクから、アウトコースのスライダーをレフトスタンドへホームラン。

若狭「この瞬間を見て僕は、背筋がピーンとしました。チャンスでの打席。直倫に“一個遅い”って言った手前、さあ福留さん、あなたはこの場面でどうするんですか?って思って見てたんです。ホームランで回答してきましたよ」

もちろん、このホームランを誰より食い入るように見ていたのは堂上選手でしょう。今年は9回までしかないので代打、代走が多用される総力戦が予想されます。

大谷「代打の切り札として堂上選手、これ、ありますね」
若狭「絶対この一年、どこかで堂上直倫の力が必要な時が来る」
 

ドラゴンズ大河ドラマ

大谷「福留、堂上が揃った時、俺たちはそこにドラゴンズの歴史と重みと、ベテランがチームを引っ張る、そんな大河ドラマを見ることができるんですね?」

若狭「しかも、この大河ドラマは、中学三年の堂上直倫少年だった時までさかのぼるんです」

当時のナゴヤドームで行われたファン感謝デー。堂上選手は地元の野球少年として出ていました。福留選手を相手にホームランを打っていました。

若狭「堂上さんは配給まで覚えてる。カーブ、カーブの2ボールから、ストレートをフルスイングしてホームランを打ちました、って。ここにもボールカウントの話が出てるんですよ」
 

最後に一つ

堂上少年は、その後、2007年にドラゴンズに入団。福留選手はメジャーに挑戦したため、1年しか一緒にいる時間はありませんでした。

堂上選手は、なぜかその1年間、福留選手と全く会話をしていなかったそうです。

しかし最後の最後で堂上選手は福留選手と言葉を交わすことに。

背番号1を堂上選手に渡した福留選手は、「直倫、道背番号で野球するわけじゃないからプレッシャー感じなくていいぞ」と声をかけてアメリカに渡っていったそうです。
 

ジャージャーです

若狭「そこから時空を超えて、あれから14年。ナゴヤ球場の三塁ベンチで、また配球について聞く堂上さんに、福留さんはかっこよくホームランで回答しているわけですよ。このドラマどうですか?」

大谷「最高、中日ドラゴンズ」

若狭「あれ?これ、配信日前に喋っちゃいけなかった。すぐおもらししちゃう。ダーダカダー」

大谷「うちの番組に出る時だけ、心のおむつ取って来るからね」

若狭「ジャージャーです」

大谷「最後まで応援しましょう。間違いなく優勝です」

「文春野球コラム」が楽しみです。堂上直倫、福留孝介、ダブル主演の大河ドラマを見届けてください。 
(尾関)
 
ドラ魂キング
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2021年03月22日17時22分~抜粋

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