ドラ魂キング

廃棄野菜を減らす取り組み。無料で産直野菜がもらえる「タダヤサイ」

『ドラ魂キング』、「SDGs(エス・ディー・ジーズ) 」のコーナー。

「SDGs」とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標のことです。

1月26日の放送では SDGsが掲げる17の目標の中から、2番「飢餓をゼロに」、12番「つくる責任つかう責任」、15番「陸の豊かさも守ろう」に関連するインターネットサイト「タダヤサイ」を取り上げました。

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「おすそ分け」で野菜の味をPR

「タダヤサイ」はその名の通り、タダで野菜や果物がもらえるサイト。

トップ画面には、産地が書かれたたくさんの野菜や果物が写真付きで掲載されています。

〇月〇日〇時まで、限定〇名といった制限があり、送料もかかりますが、規格外の野菜や果物を本当にタダでもらうことができます。

現在「タダヤサイ」の登録者数は23万人以上!

形が悪い、大きさが違う、小さな傷がある、大きく育ちすぎてしまったといった理由で市場に流通できない野菜を、農家の方が無料で出品しています。

無料でもらった野菜が「おいしい!」と気づいたお客さんが、このサイトを通じて野菜や果物を購入することができるという仕組み。

つまり農家の方がこうして「おすそ分け」をすることで、自分が作った果物や野菜の宣伝もできるというサイトです。
 

廃棄野菜を流通させる仕組み

「どんなにおいしい果物や野菜を作っても、認知されなければ買ってもらえない。タダという入口から入って有名になっていく、ひとつのきっかけになるっていうことですね」と、納得の高田寛之アナウンサー。

加藤由香アナウンサーも「確かに、タダで食べてみたらおいしかった。それが安く買えるなら、今度は自分で買ってみようかなという行動に移しますよね」と「タダヤサイ」の取り組みに感心しきりです。

現在、日本の年間廃棄野菜は200万トン。

「タダヤサイ」を活用することで、廃棄野菜や廃棄果物を無駄にせずに流通させることができます。

トップページを見て「『自然薯1キロがタダ』って書いてあるんですよ。自然薯1キロって相当な値段がすると思いますよ」と高田の興奮は止まりません。

「タダ野菜」が当選した場合にはかなりの量が届くため、「家族や近所の方とシェアして新鮮なうちに食べて欲しい」ということです。
 

きっかけは「規格外野菜のおいしさ」

代表・高橋栄治さんが「タダヤサイ」を立ち上げたのは、地元埼玉に帰った時に農家の友人から規格外の野菜をもらい、その美味しさに驚いたことがきっかけ。

「規格外の野菜や廃棄野菜をなんとか減らせないか」と考えた高橋さんは、2011年に「タダヤサイ」のサイト運営を始めました。

「タダヤサイ」のYouTubeチャンネルでは、規格外野菜について「季節にもよるけれど規格外野菜は10パーセントぐらい出てしまう。自然災害に見舞われると、50パーセントが規格外の野菜になってしまう。でも味や品質はほとんど変わらない」と解説。

「外葉が硬いものや、大きく育ちすぎてしまったものをどうやったら美味しく食べることができるか」と、フレンチのシェフがレシピを教えてくれる動画も用意されています。
 

廃棄野菜を減らすために重要なこと

「安心でおいしい野菜を知っていただき、新しい販路につながれば」と、「タダヤサイ」ではいろいろな企画を検討中。

高橋さんは「これからは情報と教育が廃棄野菜を減らす上で重要。将来的には、企業の研修や小学校に農業体験を取り入れて、地方と都市の交流が図れれば」と考えているそうです。

高田「農業発展のひとつのやり方かなと思いますね」
加藤「直接小さな農家さんたちの情報を知ることができる。しかもタダでお野菜がもらえるかもしれない」

「タダヤサイ」、ぜひ検索してみてください。
(minto)
 
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2021年01月26日17時14分~抜粋

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