ドラ魂キング

幼虫から“ほぼ成虫”のさなぎまで!蜂の子「へぼ」そのお味は?

『ドラ魂キング』、「SDGs(エス・ディー・ジーズ) 食について考えよう」のコーナー。

「SDGs」とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標のことです。

「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など17の目標の中から、ドラ魂火曜日が取り上げるのは「食について」。

1月5日の放送では、山間部在住の方にはおなじみの食べ物「へぼ」を取り上げました。

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缶詰に「へぼ」がぎっしり!

へぼとは、いわゆる「蜂の子」のこと。

高田寛之アナウンサーが、自らスーパーで購入した「へぼの煮つけ」の缶詰を持参しました。

直径5センチほどの小さい缶詰を開けると、1~1.5センチほどの「へぼ」がたっぷり入っています。

幼虫、さなぎになりたてのもの、そしてまもなく成虫になろうかというものまで、その種類はさまざま。

ほぼ成虫のさなぎを見た加藤由香アナウンサーは、「本当だ!蜂の形だ!」と驚いた様子。

巣の捜索は地道な方法

以前、豊田市でへぼを捕まえるロケに行ったことがある高田が、巣の探し方を語り始めます。

へぼの巣は土の中。

巣を探すため、蜂の通り道にティッシュで作った10~20センチの“こより”を付けた鶏肉をエサとして置きます。

蜂がエサを巣に持ち帰るときに、ティッシュのこよりのしっぽを見失わないように追いかけるという、なんとも地道な方法です。

見失ってしまったら、その場所に再度こよりの付いた鶏肉を置き、蜂が再び姿を表すのを待ちます。

地面にこよりが3本ほど落ちていれば、それが巣の場所の目印になるというわけです。

巣の場所を見つけたら、土の中をめがけて発煙筒をたきます。

煙で麻酔をかけることで、蜂の攻撃を受けずに、へぼがぎっしり入った巣を持ち去ることができるというわけです。
 

捕りたて生へぼのお味は?

当時「それ、生で食べられますよ」と言われて、へぼを生のまま食したという高田。

色は「クリーム色に近い白」、味は「とろっとしている。白子を粒にしたような感じ」、大きさは「大きな米粒」といったところなんだそう。

三河の方では、へぼをすり鉢ですって味噌に混ぜ、五平餅に塗った「へぼ五平」も売っているんだとか!

高田によると「五平餅が500円で売っていたら、へぼ五平は800円で売ってる」。

つまり、へぼはかなりの高級品というわけです。

高田「この小さい缶詰もスーパーで1,000円以上するんですよ!」
加藤「ありがたく食べないといけないですね」
 

大きさで異なる食感

へぼに関する知識を高田が語りつくしたところで、いよいよ実食タイム!

高田「煮つけの味もあいまって、独特な濃厚感が」
加藤「口の中に広がりますね」

大きさによって食感が異なり、蜂の形をした「もうすぐ成虫のさなぎ」は、カリッとした食感。

高田「食感が違う。これがまたいいんですよ」
加藤「違う違う!柔らかいものと、硬いものが入ってる」
高田「ご飯にかけるとおいしいと思いますよ」

高田の情報によると、炊き込みご飯にするとよりおいしいんだそう。

栄養価が高いへぼは、山間部では貴重なたんぱく源として昔から食べられているもの。

「捕まえ方を聞いたら結構手間がかかるから」と、加藤はその高価な価格にも納得です。

「こよりのしっぽを見失ったときの申し訳なさが…『あーごめんなさい!見失いました!』」と、へぼ捕りの難しさを思い出した高田。

捕獲には手間がかかるけれど、それでも食べたい。栄養満点な「へぼ」の紹介でした。
(minto)
 
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2021年01月05日17時14分~抜粋

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