ドラ魂キング

中日・大野雄大投手、沢村賞受賞に繋がった3年前の「サヨナラ満塁被弾」を語る

今年の「沢村賞」を獲得した中日ドラゴンズの大野雄大投手が、12月8日放送の『ドラ魂キング』(CBCラジオ)に出演しました。

リスナーからの質問に答える形で、受賞を知った直後の奥さまとのほほえましいエピソードや、沢村賞獲得に繋がった3年前のヤクルト戦での悪夢について語りました。

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奥さんに「OKマーク」

大野投手の登場曲としておなじみ、あいみょんの「ハレノヒ」に乗せて、高田寛之アナウンサーが大野投手にリスナーからの質問をぶつけます。

「今テンションアゲアゲで聞いています。大野投手、ラジオから聞こえてくる声が“イケボ”
で、うっとりしながら聴いています。沢村賞決定で電話が来た時、『隣に奥さんがいて一緒に喜びました』と言っていました。そのときの場面をもう少し詳しくお聞かせください」(Aさん)

「声だけはいいって昔から言われるんですね」と笑う大野投手。

11月23日、大野投手は沢村賞の結果を知らせる電話を奥さんと自宅で待っていました。

「いつかかってくるんだろう」とソワソワしていたところに、ついに電話が!

「さあ、どっちや!」と思って電話に出た大野投手の耳に届いたのは、うれしい受賞の知らせでした。

広報の方から「大野おめでとう!」と言われた瞬間、大野投手は電話をしながら指で奥さんに「獲れたよ!」とOKマーク。

奥さんは隣で静かに拍手をしてくれたそうです。

「自然と待てるかなと思ってたんですけど、さすがにソワソワしてましたね」と振り返る大野投手。
 

「おもしろいことがあるんです」

「ちょっと昔の話ですが、大野投手が苦しんでいたときに、最も印象に残っているのが松山でのヤクルト荒木(貴裕)選手に打たれたサヨナラホームランです」(Bさん)

「覚えてらっしゃいますよね?」と恐る恐る尋ねる高田に、「はい、覚えてます」と即答する大野投手。

2017年5月14日、1対1で同点の9回裏、大野投手は吉見一起投手からマウンドを引き継ぎました。

「2アウトまで取って、フォアボールを3つ出して満塁にして、自分で。最後は2ボールからど真ん中の真っすぐを満塁ホームランで打たれたんですけど…まぁ…いい経験としておきますか」

「いい経験」と語る大野投手。そして「これ、おもしろいことがあるんですけど」と続けます。
 

もしそこで抑えていたら…

あの日のリリーフ登板は、実は大野投手が志願したものでした。

先発としてなかなか結果が残せずにいた大野投手は、当時「リリーフとしてやっていく」「1イニング思いっきりいく投手になる」と心に決めていたといいます。

「野球人生の中で、そう変わってもいいじゃないですか。先発で5年ぐらいやらせてもらって。『残りの人生リリーフで行こう』と志願してやらせてもらった時だったんですよね」と語る大野投手。

9回裏、1対1の緊迫した場面。

「そこでマウンドにあげてもらって、満塁ホームラン打たれて。それで結局先発になることになったんですけど」

ということは、つまり…

「もしそこで抑えてたら。リリーフしてますから、今」

逆にズバッと抑えていた場合、自分はそのままリリーフ投手になっていただろうというのです。

「打たれてよかった、なんて言えないですけど。抑えてたら、沢村賞はなかったですね」と苦笑い。

大野投手の沢村賞受賞は、あの日のあの辛い体験から繋がっていたのです。
(minto)
 
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2020年12月08日18時26分~抜粋

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