ドラ魂キング

ドラゴンズがホークスに勝つためにすべきこと

11月23日、中日ドラゴンズの大野雄大投手が沢村賞を受賞しました。

当日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、この一報を届けるとともに、来季のドラゴンズの課題について、大谷ノブ彦(ダイノジ)とCBC論説室の北辻利寿特別解説委員が語りました。

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沢村賞投手にスガキヤを

夕方5時過ぎに、大野雄大投手が沢村賞受賞との一報が入りました。

「おめでとうございます。沢村賞、大野雄大、決定でございます。母子家庭の星、本当におめでとう!」

自分も母子家庭だった大谷のテンションが上がりました。

ドラゴンズでは2004年川上憲伸さん以来の受賞。左腕では1994年山本昌さん以来の沢村賞受賞です。

大谷「こっちは沢村賞の投手がいるんやで。早よ始まれや、来シーズン。もう日本シリーズ中止して」
 

中日にとっての日本シリーズ

大谷「いまドラゴンズナインは日本シリーズを見て、いろいろ思うことありますよね」
北辻「この戦いは、我々が思う以上に選手たちはいろいろ考えると思いますよ」
大谷「セ・リーグ全体のレベルっていう話になっちゃいますもんね」

この放送時点では巨人の2敗でしたが、結果は4連敗。日本一はソフトバンクホークスに決まりました。
2年連続同カードで同じ結果。ソフトバンクの強さ以上にセ・リーグの弱さが露呈したシリーズとなってしまいました。

北辻「与田監督が2年前就任した当時、リーグでは広島カープが優勝してました。監督は『広島カープで君たちはレギュラーになれるのか?』と言ってるんですけど、今なら『ソフトバンクホークスならどうなの?』ってことを選手には考えて欲しいですよね」

ドラゴンズの選手のレベルが、ソフトバンクホークスと互角に戦える力があるのか?厳しいファンとしての意見でした。
 

2年に分けて日本一

大谷「本当は日本一になって欲しいですけど、来年はセ・リーグ優勝して、日本シリーズはギリギリのところで負けてもらいたい。で再来年に雪辱を果たす。あの92、93のヤクルト-西武の時みたいに」

1992年のヤクルト西武戦は第7戦までいき、3勝4敗とヤクルトは日本シリーズを逃しました。翌1993年もヤクルトと西武の対戦。
第7戦までもつれましたがヤクルトが4勝3敗と前年の逆のパターンで雪辱を果たしました。
 

ドラゴンズ水滸伝

大谷「なんでそう思うかというと、今のドラゴンズで、焦って結果を求めるのがなんか違うなと思ってんの」

昔のドラゴンズは5位になっても翌年すぐに2位になるぐらいのチームでしたが、今年Aクラスになるまで8年かかりました。
これはドラゴンズの歴史上ないほどの長期の低迷期でした。

大谷「僕たちに求められてるのは大河ドラマのような長い視点。水滸伝みたいな感じで今のドラゴンズは見なきゃいけないなと思ってるの。今年の日本シリーズを見ると、ドラゴンズは日本一から相当遠いとこにいるぞっていう感想です」
 

ジャイアンツの印象

大谷はここで、セ・リーグ優勝の覇者、ジャイアンツについて分析しました。

「昔はFAで補強する金満野球と言われていましたが、今の巨人は育成がうまくいってる。しかもドラフト下位指名の選手たちが、まんべんなく結果を出している」

ジャイアンツとホークスの強さの秘密は育成にあり。この2チームは理想的なチームと称賛する大谷。

「でも日本シリーズは別問題。ちょっとよそ行きな感じがある。原さんの采配や丸の走塁とか見てると、ん?なんか気負ってない?最初からホークスに空気で飲まれてない?って、そこですよね」

1年前に4連勝されて負けたことも影響しているのかもしれません。
 

ホークスに勝つためには?

大谷「今のソフトバンクホークスには、昔、落合さんとか野村さんがやったように先発を隠すとか、奇襲をかけないとセ・リーグのチームは勝てないと思う。改めて落合さんは、勝つために、あの手この手をやってたんやなって思います」

北辻「ジャイアンツは、ペナントレースでは割と王者にいながら奇襲作戦に出てたんですけど、日本シリーズに入ったら、王道の野球に戻ってしまいましたね」

大谷「来年ドラゴンズがホークスに勝つためには、まず130試合のペナントレース中に、あの手この手を使って、ルールに基づいた奇襲をやってほしいと思いますね」

早くも来年の日本シリーズに思いを馳せる2人でした。 
(尾関)
 
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2020年11月23日16時59分~抜粋

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