ドラ魂キング

コロナ禍を乗り越えて開催「全国高3テニス チャレンジトーナメント」

新型コロナウイルスの感染拡大で学生のスポーツ大会が相次いで中止となっています。
そんな中、テニスの元日本代表プレーヤーの高松伸吾さんが、高校3年生のテニス全国大会を企画しました。
クラウドファンディングで運営資金を調達するなど、支援者によって実現したこの大会。

10月3日に、岐阜メモリアルセンター ハードコート(岐阜県岐阜市)で開催された東海大会を、CBCの宮部和裕アナウンサーが取材してきました。
7日放送の『ドラ魂キング』から。

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オトナたちが全面支援

体育会系のみならず文化系でも様々なイベントが中止となっていますが、テニスでもインターハイ(全国高校総体)、そして全日本ジュニアテニス選手権大会という大きな大会が中止になってしまいました。

そんな状況下で、元日本代表プレーヤーが高松伸吾さんを発起人となり、代わりとなる大会を企画しました。もちろん運営には費用がかかります。
そこでクラウドファンディングで支援を募り、飲料メーカーが飲み物を提供したり、スポーツ庁の後援もつき、実現の運びとなりました。

それが「全国高3テニス チャレンジトーナメント」です。
 

コロナ禍と向き合う選手

宮部アナが訪れた東海大会で女子優勝に輝いたのは、城南静岡高の芹澤佑梨選手。

長いリーチを活かした豪快なサービスエースで全国大会への進出を決めましたが、​​​​実は今回が芹澤選手にとって最後の競技テニス大会になるとのことです。

もともと大学へ進学してテニスを続けようと思っていた芹澤選手でしたが、コロナ禍の中で医療クラークという仕事を知り、医療分野で役に立ちたいと考えるようになり、専門学校へ進路変更をすることになったのです。

そして準優勝したのは津商業高校の中川桃選手。

インターハイがなくなったことをSNSのメッセージで部員たちと悔やんでいたところ、そのSNSのニュースでこの大会を知ったということです。
中川選手は大学へ進学して、名門クラブでテニスを続けることを希望しているそうです。
 

オトナたちの尽力


この大会の実現には、発起人の高松伸吾さん以外にも様々なオトナたちの尽力がありました。

そのひとりに、愛知県東海市で会社を経営する神野敏幸さんがいます。

神野さんは一般社団法人「日本特殊清掃隊」の理事として、今年2月にダイヤモンドプリンセス号に入船し、消毒清掃を指導・実践しました。
この大会の感染防止策には、神野さんによるノウハウが生かされたそうです。

高校生たちの想いと、それを支えるオトナたちの支援によって実現した「全国高3テニス チャレンジトーナメント」。
全国大会は、来月7日と8日、清水善造メモリアルテニスコート(群馬県高崎市)で開催されます。
 
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2020年10月07日16時29分~抜粋

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