ダイノジの大谷ノブ彦がパーソナリティを務める月曜『ドラ魂キング』には、熱狂的ドラゴンズファンからの声が寄せられています。
CBC論説室の北辻利寿特別解説委員が出演した9月28日の放送には、このようなメッセージが届きました。
「私はドラゴンズの目の前の勝ち星以上に若手を使って将来の希望を持ちたい考え方なんですが、先日スポーツ新聞の権藤(博)さんのコラムに目が止まりました」(Aさん)
このメンバーで大丈夫?
この意見は、7年連続BクラスなのでAクラス入りを目指すこと、若手の育成、かつ優勝を狙えるチームにするために競争原理を取り入れること、そのためには、能力のある選手の固定起用も必要、という提言でした。
「とても共感しました。でも同時に今の固定メンバーが本当にベストなのかは検討の余地がありそうに思います」(Aさん)
Aさんは今の選手起用に懐疑的なようです。
与田監督を信じよう
「"若手を使え問題"が毎日のように出ておりますが、仁村二軍監督はそのことを感じ取っておられるようです」(Bさん)
仁村徹監督は石川選手、根尾選手、岡林選手はまだ一軍でできるレベルではないという判断。
当然、与田監督は若手の状況を仁村監督とも検討しているはずです。
「みなさん、今の与田監督の選手起用を信じてあげてはいかがでしょうか?皆さんの気持ちはよくわかります。でも僕はチームの8年ぶりのAクラス、わずかに残る優勝に向けて、今の選手起用を信じて応援していきたいです」(Bさん)
能動的に若手を使え
大谷「やっぱり7年連続Bクラスというのは重いですもんね」
北辻「7年連続Bクラスからの脱却は、来季への優勝のステップだと思うんですよ」
Aクラスを目指すのはいいが、それを来季優勝のためのステップと考えると、現有勢力で勝ち取るAクラスにどれだけの意味があるのか?と疑問を呈する北辻委員。
大谷「来年度、活躍する選手たちを、今育てながら使わなきゃいけないわけだ」
北辻「今のメンバーで、来期、フルに戦えるか?やはり若手が必要ですよね。
平田の代わりの石垣とかではなくて、もっと能動的に、積極的に若手を使いながら戦ってほしいと思います」
現状はメンバー固定で、枠が空いたら若手を入れるというスタイル。これに関してはファンがいくら言ったところでどうにもなりません。
裏目の中日、余裕の巨人
放送前日の27日のジャイアンツ戦を振り返りました。結果は1対5とドラゴンズが敗れました。
大谷「采配がことごとく裏目に出た。今年を象徴してる感じがしました」
北辻「昨日、印象に残ったのは、戸郷投手と松原選手のヒーローインタビュー」
首位を走るジャイアンツの原動力になっているのは2人の若手。しかも戸郷投手はドラフトで6巡目の指名で、松原選手は育成で5巡目指名。
いまのジャイアンツには、ドラフト会議の下位指名で獲得した若手が活躍するという余裕があります。
北辻「首位のチームがこれをやってるということに、本当に悔しい思いをしました」
悪魔のような厳しさ
うまく若手を使うジャイアンツですが、一方でドラゴンズとの3連戦にはこんなシーンも。
26日に登板した大竹投手はホームラン一本打たれただけで、翌日に二軍に降格させられました。防御率1.64という好成績にも関わらずです。
北辻「厳しいですよね」
大谷「原監督、悪魔でしょ?今の戦力で普通に逃げ切れるんだけど、まだ選手の入れ替えとか、状態のいいやつで競争させている。こんなことする優勝チームって、過去になかったと思うんですけど」
プロ球団の理想形
さらにジャイアンツは、若手育成に力を入れるため今オフの大量解雇を公表しました。
その数、なんと13~14人。
大谷「優勝するチームが、シーズン途中でこんなことってあります?」
北辻「ここまで厳しいこと言うチームはなかった。これで、さらにチームが締まりますよね」
大谷「優勝目前なのに、むしろ必死ですもんね」
北辻「ですから怖いんですよ。ペナントに一番近いチームが、もう来期のことを考えている」
来期、ドラゴンズが勝つにはどうしたらいいのでしょうか?
大谷「昔は金満球団。戦力もお金で買う、と揶揄してれば我々の溜飲も下がったんだけど、もうそんなレベルじゃない。プロ野球球団のあるべき姿として、かなり理想的なものになってきているんでしょうね」
一歩も二歩も先を行くジャイアンツに唸らされる大谷と北辻委員でした。
(尾関)
ドラ魂キング
この記事をで聴く
2020年09月28日17時00分~抜粋