ドラ魂キング

感動!一夜限りの「月下美人」が咲いた瞬間に立ち会ったアナウンサー

とても美しい花を咲かせることで知られる「月下美人」。サボテン科の多肉植物です。
夕方ごろから咲き始め、朝にはしぼんでしまうという、まさに「美人薄命」と言える儚い花です。

7月15日放送の『ドラ魂キング』では、この花を見た宮部和裕アナウンサーが、その感動を熱く語りました。
花も美しいですが、香りが特徴的だったといいます。

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感動した

「僕は生まれて初めての花を生で見ました。一晩しか咲かない。しかも夜にしか咲かない。その夜、咲いたらもう咲かないかもしれない。年に1回、咲いたとしても、見れるか見られないかわからないぐらいの希少な花を見ました!」

興奮気味に振り返った宮部アナ。

「それを母が3年育てて、一晩だけ咲く瞬間を、たまたま初めて僕が見て、感動したんです。僕がまるで餌…、餌じゃないわ、肥料をやって、3年育てたかのような感動」

餌と肥料を軽く間違えるほどに感動しまくる宮部アナです。
 

夜の女王

この月下美人とはどんな植物のでしょう?

中南米、主にメキシコに自生するサボテンの一種(サボテン科クジャクサボテン属)。
着生植物なので、自生しているジャングルでは、老木の幹や腐葉土の上に根を張って育ちます。

高温多湿を好んで6月から11月に一晩だけ花を咲かせます。
英語の名前も「A Queen of a night」。「夜の女王」と呼ばれています。
 

濃い香り

その一晩だけ見られる花は、まさに羽を広げた孔雀のようで、色は真っ白。
大きさは15センチ、手のひらぐらいだったそうです。

宮部アナが見たのは夜10時ごろ。翌朝には元気なくしおれていたそうです。
「運命かと思いました」と語りながら、その香りを語ります。

「香り濃いです。濃厚です。香りの表現で『濃い』って言ったら間違ってると思うんですけど、香りが強いともまた違うんですよ。濃縮された感じがありました」
 

美人の香り

濃いということはわかりましたが、具体的にどんな香りなのでしょうか?

調べてみると「上品」「甘く気持ちがいい」「優雅で心地よい」などの表現ばかり。
まさに月下美人、夜の女王の名前の通りです。

具体的にはジャスミンに似ているそうで、それよりも柔らかく、鼻をつく香水のような刺激はないんだとか。
宮部アナの言うように香りは濃いそうで、花が咲くのも、香りが強くなってくることでわかるといいます。
 

コウモリを呼び寄せる

月下美人が夜咲くのはライバルが少ないためで、その濃い香りで、受粉を媒介する小型のコウモリを呼び寄せているそうです。

満開になるのは夜8時ごろ。香りのピークもその頃だそうです。
その後2~3時間が見ごろ。宮部が見たのもまさにこの時でした。

ちなみに月下美人は別名を「月来香(げつらいこう)」とも言い、やはり特徴的な香りからきています。日本ではなじみがない香りですが、ヨーロッパでは香水としても利用されているそうです。
 

育てるのは難しい?

月下美人を育てる時は、冬から春までは室内の日当たり良い場所で。
暖かくなってきたら屋外に出し、夏は日差しが強いので日陰を作ってやることが必要になります。森林で育つ植物のため水を好みますが、冬は控えめに。

寒さに弱く5度ぐらいから弱ってきて2度で枯れてしまうそうです。そのため管理は鉢植えで。月下美人専用に配合された土が販売されているんだとか。肥料のやり方も色々あるようですが割愛。

「この3年、日に当てすぎてもいかんし、日陰過ぎてもいかん。でも風も当てなきゃいけない。水やりの割合も難しい。肥料の配合も難しい…と母が申しておりました。私は鑑賞オンリーです」

一年に一度しか咲かないと言われる月下美人ですが、元気にうまく育てられれば、年に3~4回咲くこともあるそうです。興味のある方は育ててみて、ぜひ濃い香りを堪能して下さい。
(尾関)
 
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2020年07月15日16時31分~抜粋

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