ドラ魂キング

これからが美味しい「えびすかぼちゃ」の秘密

毎週木曜日の『ドラ魂キング』で、旬の食材にスポットを当てている柳沢彩美アナウンサー。

7月9日の放送では、「えびすかぼちゃ」を取り上げました。
JA伊勢・玉城経済センター、果物野菜グループの田畑さんに聞きました。

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バランスが良い

えびすかぼちゃは、外側の皮が緑で、両手で抱えるくらいの重みがあり、切ってみると中は黄色。
私たちがスーパーで見かけるカボチャはこのえびすかぼちゃであることが多いそう。昔から食べられており、口馴染みがある品種です。

田畑さん「かぼちゃには、しっとりとした水分の多いタイプと、粉っぽいホクホクとしたタイプがあります。えびすかぼちゃは、その真ん中ぐらいで非常にバランスの良いかぼちゃ。どんな料理にも合わせやすい品種です」
 

収穫真っ最中

三重県の伊勢地域では、今まさにえびすかぼちゃの収穫の真っ最中。大雨が続いていますが、みなさん、雨の合間を見て、収穫にいそしんでいる状況だそうで。

「今年は花が咲く5月頃の天候があまり良くなかったこともありまして、例年に比べますと、多少は少ない印象ですけれど、品質の良い美味しいかぼちゃが今まさに収穫期を迎えています」と説明する田畑さん。

えびすかぼちゃは8月の中旬頃まで収穫を行い、それから市場に出荷していくそうです。
 

寝かせると甘くなる

田畑さん「いま収穫しているかぼちゃは、すぐに市場に出回るのではなくて、10日間以上涼しく風通しの良い場所に寝かされて、水分量が減って、より甘みの増した状態で出荷をしていきます」

味がピークになった時に出荷されるため、買ったらすぐ食べきるのがいいそうですが、その大きさゆえ、なかなかそうはいきません。
スーパーでかぼちゃを購入した後のベストな保存方法を聞きました。

田畑さん「カットされていない一玉の場合は、常温でも冷蔵庫でも問題はないんですけれど、特に高温な場所は避けていただいて、カットしてあるかぼちゃの場合は、冷蔵庫に保存して早めに召し上がっていただければと思います」
 

もっと寝かせる

えびすかぼちゃは10日以上寝かせるものもあるそうです。

田畑さん「冬至の時期でも、まだまだ良い物ならもちますね」

冬至にかぼちゃを食べる風習がありますが、8月に収穫したものをしっかり寝かせて、12月に出荷するケースがあるんだとか。

かつては秋に収穫された野菜が減る12月に、保存の効くかぼちゃが重宝がられました。
しかし現在では12月になると、南半球のニュージーランド産のものが出回っています。
12月に買う時は産地を確認して味を比べてみると、伊勢のかぼちゃが違うことがわかるはずです。
 

こだわりの育て方

田畑さん「当産地は、かぼちゃの玉ができた時に、玉の下に下敷きを敷いて、直接地面に当たらないようにします」

下敷きはプラスチック製の小さい物で、通称「座布団」と呼ぶそうです。この座布団を敷くことで、皮が全体的に奇麗な緑色になって、傷みにくくなるそうです。

また、玉に日光が当たり過ぎるのも良くないため、麦わらや新聞紙をかけて、日差しを和らげているそうです。
愛情がこもった育て方で、品質の良いかぼちゃができていきます。
 

オススメの食べ方

おすすめの食べ方として、ポタージュや天ぷらを挙げる田畑さん。さらに…

田畑さん「カレーの具も人気が高いんですけど、かぼちゃにチーズをかけてオーブンで焼いてみたりとか。
パンの生地にかぼちゃを練りこんでみたり、変わり種では、羊羹にかぼちゃを入れてみたり。そういうことをしてみても面白いかなと思います」

かぼちゃは栗っぽさもあるので、栗羊羹のような味になりそうです。
夕食のおかずにも、おやつにもなる、えびすかぼちゃ。美味しく食べて暑い夏を乗り越えましょう。 
(尾関)
 
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2020年07月09日16時30分~抜粋

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