ドラ魂キング

Jリーグは無観客試合でも盛り上がる。癖になりそうなリモート応援の味

新型コロナウイルスの影響により延期していたJリーグですが、中断期間を経て7月4日からJ1リーグが再開されました。
安全を考慮して無観客で行われた試合ですが、盛り上げるべく随所に工夫が見られたそうです。

7月8日放送の『ドラ魂キング』では、宮部和裕アナウンサーが名古屋グランパスエイトと清水エスパルスとの試合の様子を熱く語りました。

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プロ野球との違い

Jリーグはプロ野球と違って、第1節が終わった後の中断。一試合してからの中断なので、コンディションの調整には、プロ野球とは違う難しさがあったようです。

特にグランパスは二人の選手がコロナ陽性と確認されたため、チーム練習もなかなかできませんでした。他のチームは5週間ぐらい再調整をしてリスタートを迎えたのですが、グランパスはその半分ぐらいしかチーム戦術の練習期間がありませんでした。

先週末、グランパスは清水エスパルスを相手に再開することになりました。
場所は清水エスパルスのホーム、IAIスタジアム日本平。アウェー戦での再開です。
 

まるでサポーターがいるみたい

当面はリモートマッチ(無観客試合)で行われます。

宮部「エスパルスのカラーはオレンジです。座席が空席なのに、何か厚み、立体感があって賑やかなんですよ」

観客席にはオレンジ、ディープシーブルー、ホワイトの三色のビニール製の袋が付けられていました。
これが無観客でもエスパルスカラーに染まって見える「コレオグラフィ企画」なるもの。

スタジアムの座席の一席をサポーターが買うことでチームをサポート。その席にはビニール袋が付けられます。買ったサポーターにはシートクッションがプレゼントされました。

宮部「なんかフワフワ動いてるんで、エスパルスサポーターがいるかのような感じなんですよ。色分けして人文字を作ったりして、お金より手間がかかってんなあと思いました」

無観客ではありますが、寂しさは感じられないリモートマッチだったそうです。
 

選手を盛り上げるために

次に試合後に選手から聞いた意見を伝えました。
やはりスタンドを見渡すと、人がいないのは寂しく感じたそうですが、これはどうしようもない部分。試合前には、選手のテンションを上げるためにこんなこともされていました。

両チーム、ベンチからスタンドの下の通路をくぐって、ピッチに出てくるんですが、その時、地下のような通路を通ります。そこでは、スピーカーを通してサポーターの皆さんの声を流していたそうです。

そのため、本当に満員のスタジアムで、これから試合が始まるんだという臨場感があったそうです。

宮部「できないことと、できること。サッカーJリーグはすごく演出されてるなという感じがしました」
 

応援もリモートで

宮部「我がグランパスにとっては敵地ではあったんですけども、専用の携帯アプリをダウンロードして使うリモート応援システムというものがありました」

アプリはスタジアムと連携しています。
アプリには、「歓声」や「拍手」などの色んなボタンがあり、それを押すと、押した数だけのボリュームで、スタジアムのスピーカーから、「歓声」や「拍手」の音が出るしくみ。

これを何千何万の人が行うと、スタジアムでは大声援になります。
ちなみにこのシステムを開発したのは、現在J2のジュビロ磐田の母体であるヤマハだそうです。
 

味のある応援体験

宮部「ゴールシーンになると、皆さんが、ボタンをポチポチ押しとるわけですよ。僕もそうだったんですが、通信や衛星放送で試合を見てるでしょ。自分が何回もポチした音が合算されてスタジアムに流れ、そのスタジアムの音が今度、放送を通じて耳に届くんです」

手元のスマホでポチっとしたことが、現場のスタジアムの音になり、さらにそれが放送の試合の歓声の音として、手元のスマホから聞こえてくる…不思議な感じ。

ただ、通信を使っているため、ポチっと押して、スタジアムから音が出るのに、若干の時間差があるそうで、そこが今後の改善点のようです。しかし画期的なシステムであることは間違いありません。

宮部「もちろん、お客さんがいる方が最高なんですが、またこれもポチポチしたくなって、味がありました」

結果は2対1でグランパスの勝利。無観客試合を盛り上げようと様々な工夫がされています。
(尾関)
 
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2020年07月08日16時24分~抜粋

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