ドラ魂キング

サムスン・ライオンズ二軍コーチ、落合英二が頑なに一軍監督を拒む理由

5月18日放送の『ドラ魂キング』(CBCラジオ)では、お笑いコンビダイノジの大谷ノブ彦が、韓国サムスン・ライオンズ二軍監督の落合英二さんとの電話インタビュー。

ひと足先に開幕した韓国プロ野球。その現状と今シーズンのドラゴンズについて尋ねました。

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今のドラには衝撃が必要

まずは落合さんの古巣でもある中日ドラゴンズの戦力について。

落合「僕は早く石川(昂弥)君を一軍で見たいなと思います」

スタメンで4番でもいいくらいだそうです。
二軍ではサードを守っている石川選手を起用するとなると、一軍でサードを守っている高橋周平選手は?

落合「周平がどこに行くかですね。それぐらい何かを大きく変えないと、ドラゴンズが大きく動かない気がしてならないですね」

いまのドラゴンズには、落合博満監督が川崎憲次郎投手を開幕ピッチャーにしたような衝撃が必要だと語る落合さん。
 

小学生の時からカリスマ

大谷「川崎さんが開幕をやった時って、英二さんとか知ってたんですか?」
落合「いいえ。普通ドラゴンズの選手は、開幕の日でも私服で来るんですけど、憲次郎はあの日スーツで来たんですよ。スーツで来るってことはもう開幕ピッチャーじゃないですか」

大谷にとって、川崎憲次郎さんは地元の二つ上の先輩。
すでに小学校の時からカリスマだったそうです。
ドラゴンズファンになった年に、偶然にも川崎さんが開幕投手となり、なにやら運命を感じたという大谷です。
 

衝撃の開幕投手

川崎さんはヤクルト時代は巨人キラーとして知られ、2000年にFA宣言し、星野監督の期待を受けてドラゴンズに移籍しました。
ところが右肩の不調によりオープン戦から離脱。他の投手陣の不調も重なりチームは5位低迷。星野監督はシーズン途中で退任することに。

その後の2年間は一軍に上がることなく過ぎ、2003年オールスターゲームのファン投票では「川崎祭」と呼ばれる嫌がらせが発生。
翌年の契約更改では「年俸0円でもいいから何とか恩返しがしたい」と語ったと言われます。

2004年1月から監督に就任した落合博満さんは、川崎さんにこの年の開幕投手を任せたのでした。
 

4番サード石川のインパクト

落合「衝撃でしたよね。憲次郎が打たれたまま負けてれば、そんなことはなかったかもしれないんですけど、あれをひっくり返したところが大きな一勝だったんじゃないかなと思います」

全てを賭けて開幕のマウンドに上がった川崎さんですが、初回は三者凡退にとったものの、2回に打ち込まれて途中降板。しかしチームは逆転勝ちをしました。

大谷「つまり開幕で4番サード石川って出た瞬間、次の日のスポーツ新聞は全部ドラゴンズになるし、それで勝とうものなら、一気に一年を制するんじゃないかということですね」

落合「いい方向に動くんではないかと思います」
 

韓国野球事情

そして落合さんが活躍している韓国野球事情いついて、リスナーの質問に答えていきました。
まず気になるのは新型コロナウイルスについて。

「英二さんはPCR検査を受けましたか?」(Aさん)

落合「検査が割と早く受けれるんですけど、僕は熱がずーっと出なかったので受けなかったです」

37度5分以上の熱が出ると、強制的に検査に行かされるそうです。

チーム内で陽性が一人出ると、その間、練習は3日間の停止になるそうですが、落合さんの所属するサムスン・ライオンズからは一人の陽性も出なかったそうです。
 

日常が戻った街

「シーズン中にベンチ内の選手に、コロナの陽性反応が出た場合は、どのような対応をとることになってるのでしょうか?日本でもプロ野球が開幕してからもあり得るので気になります」(Bさん)

韓国では5人以上の感染者が出た時点で…

落合「もうリーグ自体が止まるっていう話は聞いてるんですね」

ちなみに韓国の選手移動は全員でのバス移動だそうです。
感染者が1人いた場合は感染リスクがありますが、対策さえ万全なら一番安全な移動方法とも言えるようです。

大谷「選手たちは、試合後は、真っすぐ家に帰って外出しないようにしてるんですか?」
落合「外出はだいぶ緩くなってますね。街全体が普通の状態になってきています」

みなさん、マスクは継続して付けているものの、店舗を閉めているということはないそうです。
 

二軍でいたい

「ネットやTwitterを見ていると、サムスンファンから落合英二さんには一軍の監督をして欲しいという意見を見ますが、一軍の監督はやりたいですか?また、今の一軍についてどう思ってますか?」(Cさん)

「これはやりたくないですね」と速攻で答える落合さん。

落合「今のまま、そっとしていてもらえませんかね、っていうところですかね。今、二軍が本当にやりたい感じなので」

大谷「何言ってんですか。花の一軍の監督ですよ?」

落合「いやぁ、花じゃないですね。棘がいっぱいありますね」

一軍にはどんな棘があるのでしょうか?
 

心が折れた

落合「歩けば歩くほど、試合をすればするほど棘が刺さって傷つく可能性が高いですね」

実は落合さん、去年までは一軍のピッチングコーチでした。一軍では、チームの負けは監督のせいにされてしまうそうです。

当然、批判はピッチングコーチにも及び、落合さんもかなり責められたそうです。
ネット上でも影響は大きく、落合さんのインスタグラムにもメッセージが何通も来たそうです。その内容は…。

落合「今日の継投は何だとか、早く日本に帰れとか…厳しいです。すいません、それでインスタグラム、鍵をかけてしまいました。心が弱いもんで」

大谷「これは仕方ありません」
 

食べることが好きな文化

落合さんが韓国にいて我慢できなかったことはまだあります。それは、意外にも食事の時間。
韓国のプロ野球では、練習より先に、食事の時間を確保することが優先されるそうです。しかも必ず1時間以上取るんだとか。

落合「韓国の人は、お元気ですか?って言う前に、ご飯食べましたか?っていう挨拶が来るんです。逆に言うと、これが韓国の良いところですね」

大谷が落合さんを訪ねて行った時も、落合さんは何件も美味しい店を案内してくれたそうで、すっかり韓国スタイルになっていたそうです。

落合「韓国は一次会で終わることは許されてないんですよね。必ず三次会まで行きます」
(尾関)
 
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2020年05月18日17時13分~抜粋

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