ドラ魂キング

ダイノジ大谷ノブ彦、志村けんさんを追悼

3月29日、日本を代表するコメディアンの志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなり、翌30日の午前中にこのニュースが日本を駆け巡りました。

この日の『ドラ魂キング』では、番組冒頭からダイノジの大谷ノブ彦が志村さん逝去について語りました。

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志村けんさんを悼む

「同じコメディアンというとおこがましいですが、志村けんさん逝去の報を受けて、後輩としてすごく動揺してます」

リスナーからも志村さんを悼むおたよりが多数寄せられました。

「日本の宝の志村けんさんが亡くなりました。あれだけ老若男女問わず愛された人はいないと思います。志村けんさんにはたくさんの笑いをもらい、家庭を明るくしてもらいました。本当に心からご冥福をお祈りします」(Aさん)

「週の初めから悲しすぎます。絶対に元気になると思っていただけにショックが大きすぎます。早過ぎます。若過ぎます!大谷さんは志村けんさんと仕事したことや親交はありましたか?」(Bさん)
 

お笑い=志村けん

「国民全員にとっての、コメディアンとは何か?っていうことの象徴みたいな人だったと思う。僕はちっちゃい頃、母子家庭で、土日には祖母の家に預けられていたんです」

こどもの頃の話を始める大谷。

土曜、日曜になると大谷は母方の実家のある漁村に預けられていたそうです。
大谷の祖母が見るお笑いはドリフだけ、というより志村けんさんだけだったそうです。

「身体が大きいおばあちゃんで、僕はおばあちゃんの膝の上でテレビを見てて、二人で腹抱えてましたね。なんかよくわかんないけど、おばあちゃんが笑うと、俺も笑っちゃうんだよね。自分にとってはあれがお笑いの原体験だったのかなと思います」

お笑いの世界に飛び込んだ大谷は、祖母にいくら自分の仕事について説明しても一向に通じなかったそうです。「吉本の芸人」と言ってもダメで…。

「『志村と同じ仕事だよ』って言ったら、『あ、そうなんや。あんなのお前ができるのか?』ってびっくりしてましたけどね」

大谷の祖母にとっては「お笑い=志村けん」だったようです。
 

志村けん初体験

「お仕事でご一緒させてもらったことは、15年ぐらい前かな。CBCで夜中にラジオやってた時ですね」

志村さんと一緒になったのは、志村さんが司会で、6組ほどの若手芸人が身体を張って何かにチャレンジするテレビ番組だったそうです。
伊豆大島に行く予定でしたが台風が直撃してロケは中止。

「その日はラウンジみたいなとこで、僕らはソフトドリンク飲んでました。志村さんは瓶ビールかなんかを飲みながらスタッフの皆さんと何か喋ってました。それが一番近くで見た志村けん体験」
 

マッチでええええーす

後日、場所を変えてロケが行われたそうです。
その時に、若手が志村さんに短いネタを見せるコーナーがあったそうで、その時に披露したのが、現在相方の大地洋輔さんがやっている近藤真彦さんのモノマネ。

「実はあれ、その日がテレビでやった一番最初なの。志村さんに見てもらったのが初めて。元々、アンジャッシュの渡部さんが楽屋で大地さんをいじってた。大地さんをいじる楽屋芸だったんですよ」

黒柳さんにドッキリを仕掛けられたマッチ、借金取りのマッチなど、大地さんがいろんなタイプのマッチを披露していきます。似ている似てないは別として中毒性のある芸です。

「そしたら、すごく志村さんが喜んでくれて。笑ってくれて。面白いよ、みたいなことを言ってくれたんです」
 

志村さんからの言葉

帰りは大型のロケバスの後ろの方で志村さんがウイスキーを飲み始めたそうで…。

「そこにご一緒させてもらって。俺たちみたいな端っこにいる芸人にも気軽に話しかけてくれて。その時、自分が面白いと思ったことをやった方がいいって言われましたね」

その時にやったネタが、いつもと違う感じだという空気を志村さんは察知したようです。
この時の志村さんの言葉がのちに、フジテレビ『めちゃ×2イケてるッ!』のオーディションに繋がりました。

「志村さんがあんだけ喜んでくれたからやってみるか、みたいな感じでやったら、あの時テレビに出ることができたんです。本当に感謝ですね」
 

笑い泣きしちゃう

さらにロケバスの中での志村さんのエピソードは続きます。

「バスの中で、とにかくエロい話とかくだらない話をすごいするの。それがなんか妙に色っぽくてね。かと思うと急に静かに飲み始めたりして。なんか男性の色っぽさみたいなのをすごく感じたんです」

志村さんが亡くなったことについては…。

「笑い泣きしちゃうわけ。Twitterでも志村さんの写真が出てくるんだけど、白鳥を股間につけてるやつとかメイクしてるやつとで、ニヤッて笑っちゃうの。それで倍悲しくなっちゃう。コメディを一途にやり続けてきた人なんだなと思います。本当に辛いですよ」
 

経済よりも体

最後は新型コロナウイルスが蔓延している今の状況を踏まえて…。

「コロナを終息させるには、世界みんなで利害関係なしに協力しなきゃいけないところがあると思うのよ。それを、日本のバカ殿が最後に示してくれたことで、みんなが一つになって克服できたっていうふうにしなきゃいけないと思っちゃったな」

少し前まで、大谷は、知人の会社の倒産の危機などもあり、外出禁止や自粛よりも経済を回すことが大切だと考えていたそうですが…。

「やっぱり経済よりも、今はまず身体、健康。そして、このウイルスをちゃんと収束させること。自分は大丈夫だろうって思ってる若い人もたくさんいると思いますが、考えを改めてもらいたいと思ったりしてます。

さらに音楽もたくさんかけて楽しい感じで、なるだけポジティブなエネルギーを皆様にお届けしたいと思います」
(尾関)
 
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2020年03月30日16時00分~抜粋

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