ドラ魂キング

伝説の「延長17回引き分け再試合」はセンバツのあのプレーから始まっていた!

3月17日放送の『ドラ魂キング』。
第70回選抜高等学校野球大会の入場テーマソングだった、Kinki Kidsの「硝子の少年」にのせて、高校野球芸人のかみじょうたけしさんが行進しながら登場しました。

かみじょうさんがこの70回大会を振り返り、PL学園と横浜高校の延長17回にも及ぶ死闘に繋がる、PL選手のあるプレーについて語りました。

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松坂大輔 VS 久保康友

「硝子の少年」に「思わずテンション上がりましたよ、70回大会思い出しましたよ」という、かみじょうさん。

「松坂投手はね、高校野球に何人かスーパースターがいる中の、そりゃやっぱり1,2を争うスーパースターですよ」と、高田寛之アナは、この大会で優勝した横浜高校のエース、松坂大輔投手について語ります。

この70回大会は、松坂投手を擁する横浜高校が春夏連覇した時の春の大会。

決勝戦の相手は、ロッテ、阪神、DeNAとプロで活躍し、その後、米独立リーグやメキシコリーグでもプレーした久保康友投手が投げた大阪の関西大学第一高等学校でした。

「ベスト4に残ったのが、日大藤沢、横浜高校、PL学園、関大一高なんですよ」と、かみじょうさん。

記念大会だったこの大会は、特別に大阪から2校が出場。
さらにこの大阪の2校と神奈川の2校がベスト4に残ったのです。

兵庫県出身のかみじょうさんは、「関西対決あるんちゃうか?」とワクワクしていたそうです。
 

当たり年「松坂世代」

「よその高校も含めて、めちゃくちゃレベル高いんですよ」と、この世代を振り返る高田アナ。

高田「はっきり言って、1年違ってたら優勝校になれたのにっていうチームが集まってたわけ」
かみじょうさん「豊田大谷高校もね、古木(克明)ね。『古木良き時代』いうてね」

豊田大谷高校を「古木大谷高校」と呼ぶほど、古木選手が好きだったというかみじょうさん。

「プロ野球でも当たり年だった」と高田アナが振ると、かみじょうさんは「浜田高校の和田(毅)ね。今もまだホークスにいますけど。引退されましたけど、ジャイアンツにいた村田(修一)選手とかね。松坂と対戦して、『こんなピッチャーがおるんやったら俺、ピッチャー無理や』いうて、バッターに転向したんですからね。それで球界を代表するバッターになったわけですけれども」

さすがかみじょうさん、「松坂世代」と呼ばれる選手たちの情報がスラスラと出てきます。
 

「延長17回引き分け再試合」の布石

かみじょうさんは、今も伝説として語り継がれる夏の「延長17回引き分け再試合」に繋がる、70回大会における横浜高校対PL学園の知られざるエピソードを語り始めます。

この時、準決勝で対戦した2校。
2対0でPL学園がリードしていた8回、一死、二、三塁で4番松坂投手がサードゴロ。
サードを守っていたPLの古畑和彦選手がバックホームするも、その球が横浜の選手の背中に当たり、ファールゾーンにボールが点々。その間に二者が還り、同点。
その後、9回に逆転した横浜の勝利となりました。

「これよく見てると横浜高校のランナーはね、キャッチャーミットに向かって走ってきてるんですよ、内切り込んでね。だから背中に当たってしまったんですよ」と、このプレーについて解説するかみじょうさん。

「そこからPL学園は、対横浜のため、もしランナーがサードゴロで切り込んできた時に、キャッチャーはランナーの方にグラブをおびき寄せておいて、逆側に投げるっていう練習をずっとしてたんです」

サードが投げにくい走路を取る横浜高校対策として、PL学園は同じ状況がいつ起こってもいいように練習を重ねていたというのです。
 

報われたランナー対策

横浜高校と今後対戦し、同じシチュエーションが来る可能性はわずか。
しかし、まさに同じ展開が夏の大会の準々決勝の5回にやってきたのです。

春と同じサードゴロ。横浜のサードランナーはやはり切り込んでくる走塁を見せます。

「キャッチャーはサードランナーをおびき寄せておいて、古畑選手は逆方向に投げてタッチアウトになるんです!延長17回の5回の表の攻防見てほしいな!」と興奮気味のかみじょうさんに、「これ昨日のように話してますけど、20年以上前ですからね」と高田アナ。

「実況アナが『逆方向に投げたー危ない!キャッチャーよく取りましたね』、違うんですよ!練習なんですよ!その練習をしてたんですよ、実況アナウンサーの方!っていう」

この劇的な状況を理解していない実況アナに、かみじょうさんは思わずツッコんでしまったといいます。
 

「春の借り、返したで!」の笑顔

「普通、サードの古畑さんは焦った顔をするじゃないですか。カメラバーン抜いた瞬間、笑顔ですよ。『春の借り、返したで!』っていう」

古畑選手の笑顔に、この言葉が現れていたと語るかみじょうさん。

「夏の延長17回のことばかりいうんですけど、始まりはセンバツ春にあるんですよ、70回大会、硝子の少年ですよ」と、満足げなかみじょうさんでした。

今年のセンバツは残念ながら中止となってしまいましたが、高校野球というのは、やはり数多くのドラマが生まれる場所のようです。
(minto)
 
ドラ魂キング
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2020年03月17日17時52分~抜粋

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