ドラ魂キング

ドラゴンズ根尾昂選手が語る!1年目の反省と2年目の目標

中日ドラゴンズ期待の選手といえば、根尾昂(あきら)選手。

昨年春に『ドラ魂キング』がリニューアルスタートしてから、番組では根尾選手の動向を逐一伝えてきましたが、1月29日には根尾選手に対して、パーソナリティーの宮部和裕アナウンサーが先日行ったロングインタビューの模様を放送。

プロ1年目で感じた課題と、今後の展望について語りました。

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自分の発言は意識してる?

バッティングやどのポジションで勝負するのかなど、野球に関して聞きたいことはたくさんありますが、宮部アナが根尾選手に対して、まず聞きたかったこと。

それは、入団前からすでに高かった「取材への対応力や、言葉を使った表現力の高さ」について。
受け答えをきちんとしつつ、でも言葉は慎重に選ぶという対応力に、宮部アナは高い関心を持っています。

宮部「この1年間取材させていただいて、根尾さんの言葉の選び方とか、いつも丁寧に答えてくださったり、発信力、この1年間ご自身も意識されたものなんですか?」

根尾選手「"軽はずみなことは言えないな"と思いながら」

宮部「そこはやっぱり、ドラフト1位の責任だったり、背負っているものがあるんですかね」

根尾選手「言ったことが(世間に)出るんで。(報道された内容を見ると)こんなこと言ったっけっていうのが、たまーに(笑)」

まだ19歳で、すでに自分の発言が世の中に流れることを意識しつつ、受け答えをしているというのは、並大抵の意識ではできません。

宮部アナは「我々と比べ物にならないぐらいの苦労がありながら、しかも本業は野球で、しゃべりじゃない(のに、発言に気を遣っている)」と、感心しきりです。
 

準備不足が否めなかった春キャンプ

根尾選手のプロ1年目の成績ですが、2軍では108試合に出場し、410打席86安打、打率は2割1分。三振は127、本塁打は2本、出塁率は2割6分6厘でした。

また、1軍では最後の方に2試合出場し、2打席立ちましたが、ヒットはなく、2つの三振という成績でしたが、根尾選手はこの結果をどう感じているのでしょうか?

根尾選手「身体がきつかったというか。(昨春の)キャンプで、(ケガが原因で)振り込めなかったですし、準備不足のような感じでシーズンに入ってしまったというのがありまして。

シーズン中盤から終盤にかけて、やっと身体が慣れてきたというか。なかなか、うまくいかないことばかりでしたね」

ファームでは期待の声が日増しに高まる中、思うような成績が出なかったという厳しい状況の中、どのような心理状態だったのでしょうか。

根尾選手「打てなくても温かい声援を送ってくださっていたので、"もっと打ちたいな"というか、どれだけ打てなくても、そんな気持ちにさせてくれる場所でしたね」
 

9月に11試合連続安打を記録

その後、根尾選手は成績を上げていきます。

宮部「夏が過ぎて『(11試合)連続安打は結果として(記録を伸ばした)』とおっしゃってましたね。サヨナラタイムリーなんかもありましたよね。あの辺りから、手応えみたいものは少しずつできてたんですか?」

根尾選手「バッティングに関しては、ある程度ファームのレベルだとこれをというのは、ちょっとずつ見え始めていたので。ただ、それが毎日続けられてなかったので、(11試合連続安打は達成したものの)もっともっと上のレベルがあるなと、その時に感じましたね」

宮部「ということは、ご自身のバッティングフォームの型というよりも、プロのピッチャーとの駆け引きで難しさがあったんですか?」

根尾選手「まずは自分のバッティングフォームのことが最初で、それがないと対ピッチャーにも入っていけないんで。(シーズン)後半の方で、やっと対ピッチャー(の型)になったかなみたいな感じでしたね」

1年目に試行錯誤した結果が2年目に花開く、そんな予感を感じる9月の試合でした。
 

平田選手との合同自主トレで新発見

いよいよ今年の沖縄キャンプが2月から始まりますが、根尾選手はどのように臨むのでしょう。

宮部「沖縄キャンプは自分の型を(固める)期間なのか、実戦の結果を求める期間、どちらになりそうですか?」

根尾選手「もちろん両方ですし、フォームを固めることをしつつ、対ピッチャーに入っていけるような準備をして。実戦(を行う時期)が早いので。すでにみなさん、ピッチャーのボールを打ってるので、自分もたくさんバットを振りたいなと思ってます」

また、根尾選手は1月、高校の先輩でもある平田良介選手とアメリカで合同自主トレを行いました。そこでどのような経験をしたのでしょうか?

根尾選手「トレーニング中心ではあったんですけど、しっかり投げていただいて、ずっと打ちっぱなしみたいな形で振り込めたので、すっごい助かりました!いい練習ができましたね」

宮部「何か新発見というのは、あったんですか?」

根尾選手「筋肉痛の状態が続いてるような状態で練習していたんですが、痛みが取れた時に良くなるのかなと」

その後、鳥取市内にあるトレーニング研究施設「鳥取ワールドウィング」でも自主トレを行いましたが、そこでもトレーニングの勉強をしていたそうです。
 

来年狙うポジションは?

ここまではバッティングを中心にした話でしたが、次はポジションについて伺いました。

根尾選手「なかなか、いろんな方に迷惑を掛けた1年だったと思います。エラーしたから(他の選手に)替えるということをされずに、監督さんに我慢して使っていただいて。良い経験もできたんですけど、苦い経験の方が多くて。

それでも、打球に対して向き合えたというのが経験でしたし、これだけの試合数に出るという、他の人にはできないような経験をさせていただいたと思います。その分、去年を踏み台にできるようにやっていきたいと思います」

2軍で多くの経験を積んだ根尾選手ですが、昨秋から外野にも挑戦。来年度に狙うポジションは何でしょうか?

根尾選手「(外野は)内野よりも走る距離や投げる距離が長くなって、動きの幅が自分の中で広がると思ってます。(しかし、)僕は内野でやりたいと思ってるので。

外野と内野、たくさんポジションを守れる準備はもちろんして、外野でやることも内野につながると思ってやってるので。外野と内野を両立して守備練習をすることで動きも良くなったので、すごい収穫はあったなと思います」

宮部「それはショートですか?」

根尾選手「(即答で)はい」

あくまでも内野で守るための外野の経験であり、その思いは強いようです。
 

後輩に贈る言葉

根尾選手も2年目となり、これから新たに後輩が入ってきます。

宮部「石川(昂弥)選手らと少し話して、どうですか?」

根尾選手「実は、あまりまだ話せてないんです。時間もあまりかぶらないので難しいですけど。高校生活では一番上だった選手が、一番下になる構図になってるので、そこに早く慣れて欲しいなというか」

そして最後に、今後のビジョンについて根尾選手は、「今年は去年以上に出場機会をまずいただけるようにたくさんアピールをして、使いたいと思っていただけるように自分のプレーを貫きたいと思います」と語りました。

その言葉に対して宮部は、「貴重な去年の1軍2打席を何百倍にもしてください、見せてくださいね」と、エールを送りました。
(岡本)
 
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2020年01月29日16時33分~抜粋

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