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中日から戦力外通告…近藤弘基選手がトライアウト挑戦を決意した理由

プロ野球で10月と言えばドラフトで新しい選手に期待が高まる一方、戦力外通告が行われる時期でもあります。

中日ドラゴンズの動きを毎日伝えているCBCラジオ『ドラ魂キング』、10月29日の放送では、若狭敬一アナウンサーが室内練習場の様子をレポートしました。

トライアウトに向け練習

この日は全体練習がなく、室内練習場で練習していたのは、戦力外通告を受けた杉山翔大選手と近藤弘基選手、そしてウエイトルームで軽く身体を動かしていたと思われる石田健人マルク選手の3名のみ。

杉山選手はトライアウトに向けて練習しており、現役選手が練習する日は迷惑がかからないように、練習は朝9時には切り上げて、選手がいない日は昼12時頃まで練習しているそうです。

杉山選手は若狭アナのインタビューに対し、「まだ身体も動くし、やれると思っている。NPBの球団に入れれば一番良いが、独立リーグや社会人チームからの誘いがあれば、じっくり話を聞いて、ベストな判断をしたい」と答えたそうです。

野球道具を捨ててあきらめたが…

そしてもう1人、トライアウトへの挑戦を考えている近藤選手ですが、若狭アナが話を聞くと、挑戦に至るまで紆余曲折があったことがわかりました。

戦力外通告は10月1日から行われるのですが、その前日、近藤選手は2軍での練習が終わった後、マネージャーから「明日、球団事務所に行ってくれ」と言われたそうです。

その時点で「これは戦力外通告だ」と悟り、そのままロッカーに向かって、野球道具一式を捨てたそうです。

ドラゴンズ以外では野球をしないという覚悟の表れです。

そして約3週間後、再び野球をやろうと思い直し、トライアウトへの挑戦を決意するのですが、それには2つの大きなできごとがありました。

家で奥様と一緒にウィンドブレーカーやパーカーなど、野球に関する服を整理していた時、試合用のユニフォームをたたんでいた奥様の手が止まり、泣いていたそうです。

近藤選手がなぜ泣いているのか尋ねたところ、奥様は笑顔を作り、声を絞って「実はもうちょっと野球をやってほしい」と。

近藤選手はこの時、「自分の中では気持ちに整理がついていたが、支えてくれていた妻の気持ちはわかっていなかった」と感じ、再びユニフォームを着ようと決意したそうです。

ファンの思いを目の当たりにして

近藤選手がトライアウトを決意したのにはもう1つ、理由があります。

今まで何度も出待ちしていたとある親子がおり、小学生の子どもさんは、今まで帽子やTシャツなどにサインしてもらったことがあり、白いリストバンドも近藤選手からプレゼントしてもらったことがあるほど、近藤選手のファン。

その親子と3週間ほど前に偶然再開した時、母親から「戦力外通告があってから、この子が元気ないんです。こどもが『直接会って"おつかれさま"と言いたい』ということだったので、何回も球場に来て、今日たまたま会えたんです」と聞きました。

そして、母親が「ちゃんと(おつかれさまと)伝えなさい」と言ったのですが、こどもさんは泣いて言えなかったそうです。

その状況を見た近藤選手は、あらためて「支えてくれているファンもいたんだ」と再認識し、家族とファンのためにももう一度野球をしようと決意したそうです。

そして、近藤選手は「トライアウト当日は、こどもさんに渡した物と同じ白いリストバンドをつけてプレイするつもりです」と語りました。

さまざまな選手がそれぞれの思いをのせて挑戦するトライアウト、今年は11月12日に大阪市の舞洲で開催されます。
(岡本)
 
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2019年10月29日18時02分~抜粋

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