ドラ魂キング

意外と知らない!?「源泉かけ流し」ってどんな意味?

『ドラ魂キング』の新コーナー「趣味コレ!」は、日替わりのパーソナリティーが自分の趣味を勧める企画。
毎週火曜日は高田寛之アナウンサーが「温泉」について熱く語ります。

10月2日の放送では初回ということで、「温泉の基本」についてパーソナリティーの石坂窓花にレクチャーしました。

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源泉かけ流しの意味は?

高田アナが「温泉」に趣味にしてから、なんと20年。
そのきっかけは、かつてアウトドアに関する番組『野遊大全』(CBCテレビ)に出演していたことがきっかけ。

1日中ロケで山の中を歩いた後、川の中にある温泉に行ったりしたことで、番組のメインテーマだった釣りやキャンプではなく、温泉の方に興味が沸いたそうです。

北は日本最北端の温泉と言われる「稚内温泉 童夢」から、南は日本最南端の温泉、沖縄の「西表島温泉」(2012年に閉鎖)にまで、プライベートで行くようになりました。

そんな高田アナが1回目に紹介する温泉のウンチクは、「源泉かけ流し」。

温泉の中には「源泉かけ流し」を売りにしているところもありますが、そもそも「源泉かけ流し」とはどういう意味なのでしょうか?

高田「コップの中にお水を注いで、しばらくすると満タンになります。満タンになってもさらに注いでいくと、水があふれだしますよね。原理としてはこの状態なんです。
流れた分だけ湯船からあふれ出すのが、"源泉かけ流し"と言うんです」

源泉かけ流しは最近の言葉だった!

「温泉でお湯が流れるのは当たり前じゃないか」と思われた方もいるでしょう。

あるいは「水道のお湯と違う」と言いたいのであれば「源泉」だけで良いのに、なぜ「かけ流し」という言葉を使うのでしょうか?

高田「高度経済成長からバブル経済にかけて、日本各地で温泉旅館が競うように大きくホテルになっていくという事例がありますよね。そうなってくると湯船が大きくなって、使うお湯の量も多くなっていきますよね。

枯渇すると困りますので、循環装置でろ過して消毒して、もう1度使う。やっぱり貴重な資源を守るためにやむなしかなと思うんですけど、そういう温泉が増えてきたということなんですよ」

そしてこの「源泉かけ流し」、昭和の時代までは当たり前だったためにそのような概念や言葉がなく、平成になって循環装置による再利用とは区別するために生まれた造語なのです。

札幌国際大学観光学部名誉教授で温泉評論家でもある松田忠徳先生が、著書で提唱したのがはじまりとされています。

高田「流しっぱなしで温泉があふれてくる状態って、例えば、"流しっぱなし"とか"たれ流し"っていう言葉ですよね。これを"かけ流し"って、作り上げた言葉って感じがしませんか?」

石坂「する。ちょっとオシャレ」

確かに「たれ流し」だと、ちょっとイメージが悪そうな感じがしますね。

「足元湧出」って何?

ここで、高田アナの温泉へのこだわりが見えてきます。

高田アナ「私のような温泉バカから言いますと、(かけ流しは)浴槽の上から流れてくるんですけど、きれいなお湯がそのまま勢いで流れてしまうのではないかという不安があるわけですよ」

石坂「上澄みのものが出ちゃうと」

これが上から流れてくるものではなく、足元から温泉が湧き出て、きれいなお湯が湯の底にある方式を「足元湧出」というそうで、全国でも数が少ないため、高田アナは足元湧出を求めて行ったこともあるそうです。

"源泉かけ流し"と"足元湧出"。
まずはこの2つの言葉を元に、温泉をチェックしてみてはいかがでしょうか。
(岡本)
 
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2019年10月01日16時32分~抜粋

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