プロ野球における「価値あるアウト」とは何か?

ドラ魂キング / スポーツ

令和に入り、中日ドラゴンズは前月の勢いが失われています。

5月21日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』には、ドラゴンズ投手陣に対して批判のメールが寄せられました。
高田寛之アナウンサーと石坂窓花が紹介します。

投手が続々離脱。と、その前に

「小笠原投手、藤嶋投手、石川翔投手、笠原投手、福谷投手、ことごとく離脱。阿知羅投手も親指の皮がめくれたとかで登板回避がありましたよね。
あまりにも先発投手の故障離脱が多すぎませんか?トレーニングの仕方とかケアの仕方とか少し改善することがあるんじゃないのでしょうか?」(Aさん)

高田「誠に申し訳ございませんと深く反省をする前に、やらなきゃいけないことがあると思うわけです。ちょっとこのシーン、聴いていただきたいんですけども」

5月18日の土曜日、ナゴヤドームでのジャイアンツ戦。
5対0とリードされている回の中日ドラゴンズの攻撃、先頭バッター柳投手というシーンの放送が流れました。
 

ジャイアンツ戦の問題点は?

「投球一球目、投げました。柳、初球打ち、サード正面のゴロ。サードがボールを捕って一塁送球一塁アウト。ワンアウトになりました。
ピッチャーの打順ということもあるんでしょうけど、立浪さん、初球打ってサードゴロですか?」と聞く実況の江田亮アナウンサー。

この質問に「初球打ちはないですね。こういうことをしっかりと徹底させないといけないですよね」と答える解説の立浪和義さん。

この回一番で回って来た柳投手が初球打ちでアウト。立浪さんがチーム内で徹底させないといけない、と言った意味とは何でしょう?
 

攻撃が少ない球数で終わると…

番組は再びスタジオに戻り、高田アナがこの両者のやりとりを解説します。

「この回の先頭バッターがピッチャーなわけですね。で、まあピッチャーでなくても、初球でワンアウトになってしまうと、一球でワンアウト。
じゃあ次に入るバッターは、初球は振っちゃいけませんよってなるわけです」

もし初球を打って、例え良い当たりでもサードライナーなどになった時には、2球で2アウトになってしまいます。
3人目のバッターが結局、三者凡退に倒れたら、僅か5球ほどで三者凡退になる恐れがあります。

1イニング5球でピッチャーが切り抜けてしまうと、本来7回まで投げるようなピッチャーが8回まで投げられてしまうことになります。
 

球数で違うアウトの価値

「もし先頭バッターが仮にアウトになったとしても、13球投げさせたら、ピッチャーに与えるダメージは、同じワンアウトでも全然違うんですよ」と説明する高田。

ましてや打席に入っていたのが先頭バッターのピッチャーです。9番に入っているわけですから、ヒットを打つ可能性は他のバッターより低いです。
となると、仮にアウトになってもいいから、相手ピッチャーに球数を投げさせなければいけません。

高田「3球。3球三振でも3球投げさせられるわけです」

石坂「そういうの考えて打席に立つんですね」

高田「そりゃ3人が初球打って、キャッチャーファールフライで3アウトなんてなったら…。そんな攻撃してるチームで勝った試合見たことないし、まず私もそういうの見たことないし、プロ野球ではちょっと考えられないですね」

熱くなりつつ高田アナは「とにかく相手ピッチャーに球数を投げさせましょうよ、ということですね」とセオリーを語ります。
 

優勝するチームとは?

高田「なかなか記録には現れません。これはエラーでもなんでもないですし、記録に現れるミスでもないわけですよ」

チームが勝つためには何をするべきか?
ピッチャーがバッターボックスに入った時、チームに貢献をするために何ができるか?
同じワンアウトでも、初球でアウトになるのか?
10球粘るのかではずいぶん変わってきます。

「そういうことは、毎年、優勝してる広島みたいなチームではちょっと考えづらい。厳しい見方ではありますけどもね」と締める高田アナに、「初めて知りました」と納得する石坂。 

野球を見る際には、そういうところにも注目してみて下さい。 
(尾関)
 
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2019年05月21日17時14分~抜粋

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