ドラ魂キング

99年MVP・野口茂樹投手の、超個性的なエピソードとは?

平成の黄金時代を彩ったドラゴンズの名選手のひとり、野口茂樹投手。
1996年(平成8年)8月11日には、東京ドームでの巨人戦でノーヒットノーランを達成、99年にはリーグ優勝に貢献しMVPを獲得する偉業もありましたが、一方で「宇宙人」と呼ばれることもありました。

3月22日放送のCBCラジオ『ドラ魂KING』では、この野口選手の思い出について若狭敬一アナウンサー戸井康成が語りました。

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99年優勝の立役者

野口投手のプロフィールを簡単に紹介しましょう。

愛媛県出身のサウスポー。高校3年生だった1992年にドラフト3位指名でドラゴンズに入団します。
プロ2年目の94年に初登板。
96年に前述のノーヒットノーランを達成します。
99年には29試合に先発して、19勝7敗、防御率2.65の好成績を収め、ドラゴンズのリーグ優勝に貢献。この年のMVPにも輝きました。

2005年、FA権を行使して巨人に移籍。
2011年、現役を引退しています。

NPB通算で281試合登板、81勝79敗、防御率3.69、1122奪三振。
タイトルはMVP1回、最優秀防御率2回、最多奪三振1回、ゴールデングラブ賞1回獲得しています。
 

中村さんのおかげです

リスナーから寄せられた野口投手に対する印象や思い出を、紹介していきましょう。

「野口投手と言えば、今で言う楽天の松井裕樹投手のような、切れ味抜群のスライダー。奪三振を量産していたピッチャーというイメージが強いです」(Aさん)

「どんなに良い成績で勝ってお立ち台に立っても、『中村(武志捕手)さんのおかげです。中村さんのミット目掛けて投げました』とおっしゃってましたね。あれは本当に謙虚な方だなあと思ってましたが、本当にそんな方だったのでしょうか?」(Bさん)

「中村さんのおかげです」発言は、判で押したようによく使われていたものです。
その理由を若狭がこう答えました。

「これは確か、占い師の方に『そう言いなさい』と言われていた、という噂を聞きましたよ」

どうやら野口投手は結構占いを信じるタイプらしく、「インタビューでは『中村さんのおかげです』という風に言いなさい」と言われ、それを従順に守っていたのだそう。あくまでも噂ですが。
 

意外な素顔

「野口さんのルーティン(決まった動作)で、主審から新しいボールを受け取る時に、いつも帽子を取っていました」(Cさん)

これに戸井が懐かしそうに共感します。

「これも僕覚えてるわー。帽子を取って、グローブを脇に挟みながらね、(受け取ったボールを)こねて」

新品のボールは滑りやすいので、こねて手に馴染ませる投手は多いです。野口投手の場合、帽子を取ってからボールをこねるまでの一連の仕草が、印象に残りやすかったんでしょうね。

「当時、選手寮に10年近く居座ったことから、『宇宙人』という愛称で呼ばれていました」(Dさん)

個性的過ぎたがために、チームメイトからそう呼ばれていたこともあります。

では、1998年CBCに入社し、取材や実況などで野口投手を近くで見てきた若狭は、どんなイメージを持っているのでしょう?

「何度もお話させて頂いたことがありますが、優しくて、基本的にはおしゃべりも大好きで。例えば、ナゴヤドームのメディアサロンで相席すると、ずっと野球の話をしてくれますよ。気さくな方です」

これに戸井は驚きを隠せません。

「そうなの!?全然そんなイメージなかった。どちらかと言うとぶっきらぼうで、あまりインタビューとかも『あ、結構です』って感じかなと思ってたんですけど」

確かに、前述の「中村さんのおかげです」ばかりのインタビューもあるし、あまり自分から進んでおしゃべりするイメージはありません。
 

でもやっぱり個性的

若狭が話を続けます。

「あと、“変わった方”という印象があって。それこそ、長かった寮生活をやめてやっと外へ出ても、自分の身の回りのことはあまりできない方なので、ホテル住まいだったんですよ。名古屋でホテル住まい」

「そう言えばそうだったねー」

反応する戸井。そして唸ります。

「カッチョいいなあ、ちょっと何かロックミュージシャンみたい、ホテル住まい」

若狭が続けます。

「その他にもいろいろと噂を聞いて。やっぱり変わってらっしゃるのかなあと思ったのは、野口さんは焼肉屋に必ず『エバラ焼肉のたれ』を持って行く、という」

えっ、どういうことでしょう?

「焼肉屋の命であるタレを全否定するという、変わった方だなあと思って。これを本人に1回確かめたんですよ。『本当なんですか?』と」

ジャーナリスト魂に燃える若狭です。
 

真実はいつもひとつ

そして、真相が暴かれたのです。

「これ、どの焼肉屋にも必ずタレを持って行くんじゃなくて。伊良湖キャンプが昔あった時に、キャンプ終わりで焼肉屋を探したら、伊良湖岬近辺に1軒しかなかったらしいんですよ。そこのタレの味がちょっと甘過ぎて、自分には合わなくて。
『申し訳ないですけど…』と店主に言って、翌日から本当にエバラ焼肉のたれを持って来た、というのが事実です」

決して、ところ構わず持参していくような大胆・失礼・変わった人ではなかったのです。その1店舗のみ、しかもちゃんと店に許可を得て持って行っただけなのです。まあ、持って行くこと自体、異例なんですが。

「変わってるけど、結果、いい人」と話をシメる若狭。さすが自分の足で掴んだ、いいネタです。

そこへ戸井が1枚のおたよりを紹介します。

「野口さんと言えば、『焼肉屋に焼肉のタレを持って行く』という話は、“おしゃべりメガネ”(若狭のあだ名)の番組で何度も聞いたことがあります」(Eさん)

戸井「ここでもまた、同じ話を?」
若狭「再放送でお送りしております」
戸井「ウソをつけ!(笑)」

完全に持ちネタにしていた、若狭なのでした。
(岡戸孝宏)
 
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2019年03月22日18時33分~抜粋

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