ドラ魂キング

彦野利勝、日本シリーズの大一番でやらかした秘話

元中日ドラゴンズ選手で野球解説者の彦野利勝さんが、3月12日放送のCBCラジオ『ドラ魂KING』に出演し、野球中継で使われる表現「お手玉」について解説しました。

お手玉は「まさか」のタイミングでしてしまうプレイのようです。聞き手は高田寛之アナウンサーです。

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お手玉ってなに?

彦野「野手が打球は捕球してるんですけど、送球する時に、握り損ねてもう一回握り直したとか、それがポンと空中に浮いてしまったとかいうことをお手玉と言いますね。お手玉した時はセーフにしてしまうことが多いです。

専門用語でいうとジャッグル。『ジャッグルした』とか言います」

ジャッグルの語源は大道芸のジャグリングから来ています。

高田「お手玉は専門用語ではなかったんですね?
あ、でも、例えばラジオの中継で『打ちました、ショートゴロ。ショート正面、ボール捕った。あっとお手玉した。掴み直した。一塁送球、セーフ!』みたいな表現はしますよね」

このフレーズがすらすら出るとは、さすがスポーツアナです。
 

お手玉は内野手に多い

彦野「お手玉は、内野手が急いで何かをしようとした時に、慌ててうまく握れなかったり、そういう時に多々あることです」

彦野さんのような外野手はあまりお手玉に縁がないそうです。
また慌てる時以外にも、こんな時にお手玉が出るそうです。

彦野「もの凄く気を抜いた時。正面に凄く良い当たりのゴロが来て、もうゴロを投げてもアウトみたいな時、そんな時に気を抜きすぎてしまって、掴み損ねてあれ?あれ?みたいなことになります」
 

こんな時にしてしまう

その他にもイレギュラーバウンドしてくるゴロを処理する時などにお手玉しそうなイメージですが…。

彦野「イレギュラーする時は必死になって反応してますから、お手玉っていうより、ファンブルですね。弾いてしまうことの方が多いと思います。お手玉する時は必ず捕球ができてる時ですから」

割と簡単すぎる打球か、もしくはダブルプレーを焦るとお手玉することが多いんだとか。

彦野「例えばバッター、ランナーともに俊足。打った打球が弱くて、セカンドとかショートが思いっきりダッシュして捕って投げようとした時に掴めなかったとか、そういうのが多いですね。

私たち外野手は送球までに時間があるので、握り損ねるlpypはほとんどありません。でも内野手は、捕ってすぐ投げなきゃいけないプレーがある。
だから変な握り方してても投げれなきゃいけない。きちんと握れてなくても投げれる練習を普段からしておくと、お手玉しなくて済むかと思いますね」
 

外野手がお手玉をする時

高田「外野手がお手玉する場合を考えると、例えばセカンドに足の速いランナーがいて、浅く守っているところにワンバウンドが来る。そんな時なんか、焦ってお手玉しそうじゃないですか?」

彦野「それよりタッチアップでしょうね。空中に上がっているフライボールを捕って、一旦止まってボールを握って投げるわけです。だから、モゴモゴとしてしまう時はタッチアップの方が多いでしょうね」

これは意外な答えでした。

ゴロを捕る時は、動き続けてそのステップしてる間にボールを握って投げるのでお手玉はないそうです。
逆にタッチアッププレーだと、身体が止まってしまうケースが多く、焦って握れない時があるそうです。
 

日本シリーズでやっちゃった

お手玉と縁がなかったという彦野さんですが…

彦野「私は一回、日本シリーズでやりました」

「え~!」とスタジオが騒然とします。

彦野「今のと全く同じようなケースです。ランナーが二塁にいて、センター前にワンバウンドかツーバウンド、良い当たりのヒットが来てた。前の方で守ってましたから、飛んできた時にはもうアウトだと思ったんですよ」

彦野さん、これをお手玉…というより取り損なってファンブルしてしまいました。
お腹で抱え込んだようになって、すぐ投げることが出来なかったそうです。

彦野「結局セーフです。焦ると、そういうことが起きるので、余裕を持ってプレイするのが一番です。そうは言ってもギリギリんとこですからね」

高田「日本シリーズといえば、ここ一番中の、ここ一番ですよね!」

彦野「ラッキーと思ったんですよ。ちょっと気の緩みもあったんでしょうね。これはアウトや~、と思ってたらファンブルしてました」

どんどん声が小さくなっていく彦野さん。何事も焦りは禁物。落ち着いてやりましょう。 
(尾関)
 
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2019年03月12日18時32分~抜粋

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