ドラ魂キング

小松辰雄、中日・根尾昂選手に「うまくサボれ!」とエールを送る理由

2月28日放送のCBCラジオ『ドラ魂KING』では根尾番記者のCBC西村俊仁アナウンサーが、根尾昂選手の一週間の動きを伝えました。

野球解説者の小松辰雄さんも自分の経験から根尾選手の現状について解説します。

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根尾ウィークリー

まずは西村アナが根尾選手のこの一週間を振り返ります。
24日の日曜日、北谷球場でのグッズの売上が1億円を突破しました。最も売れたグッズは1枚2,000円の根尾選手の名前入りのタオル。根尾人気のすごさを物語りました。

小松「やっぱり中学の時から皆、知っていて高校での活躍もありましたからね。その選手がドラゴンズに入ったわけですから」

25日の月曜日には、二軍本体の練習に合流しました。DeNAとの練習試合ではベンチで試合を見学。この日計測したスイングスピードが、チーム最速の164キロと鋭いスイングを魅せました。

26日の火曜日には、怪我をしてから初めてスライディングを行いました。バッティング練習では柵越えも最多の5発。実践に向けて状態を上げてきています。
 

プロの球を打つ

27日の水曜日は初めて二軍のフルメニューを消化。そしてプロのピッチャーの球を初めて打ちました。ちなみに相手は阿知羅投手でした。

根尾「初めてプロのピッチャーの球をスイングしにいくことが出来ました。ボールの印象もしっかり自分の中で持てたので、次に打席に立つ時に活かしたいと思ってます」

28日の木曜日にフルメニューを消化、初めての沖縄キャンプは終了しました。
 

リスナーも気になる根尾

リスナーからも根尾選手に関するおたよりが寄せられました。

「最近の根尾選手を見ていると、怪我の影響でまともな練習ができなかったこともあって、今はすごくのびのびと練習しているように見えますね」(Aさん)

小松「怪我をしないのが一番ですよね。私も怪我で何回も出来ない時がありましたからね」

「根尾選手には焦らずじっくりと鍛えて欲しいですが、今の時点、焦らないことはどう思いますか?」(Bさん)

小松「いいんじゃないですか。焦ってもしょうがないですからね。間違いなくファンは早く見たいと思ってるんですよ。でも、先のことを考えたら、もうちょっと我慢してほしいと思います」
 

根尾よ、引き算せよ

この日は、根尾番記者として西村アナが、今年から二軍のコンディションを任されている宮前岳巳コーチの話を伝えました。

宮前コーチ曰く「根尾よ、引き算せよ」。

宮前コーチは、合同自主トレの根尾選手を見ていて、中学、高校で注目されることに慣れていて「カッコつけたい」「人が思ってるよりも良い練習をしたい」「人よりも上回りたい」という気持ちが若干強いんじゃないかと感じたそうです。

その矢先のふくらはぎの肉離れでした。

高校時代のように常に100%の練習ではなく、長いシーズンを考えて、ここまで減らしても大丈夫というラインを見つけてほしい、というのが「引き算せよ」の真意のようです。

小松さんも自身の経験を語ります。

小松「私の時は止めてくれる人はいませんでしたから、良いとこ見せてやろうとガンガン行きましたからね。ガンガン投げて次の日、肩が上がりませんでした。結局、キャンプで全然投げれませんでしたから、最初は抑えてくれる人がいないとダメでしょうね」
 

二軍はやり過ぎに注意

さらに宮前コーチによると、二軍の選手は総じてやり過ぎる傾向にあるそうです。
プロに入ってくる以上は、それなりのポテンシャルを持っているのですが、やはり一軍の選手を見ると「自分は劣っている」と考えるそうです。

そうなると、どんどん練習を足し算して、結局怪我でマイナスになってしまうことになりかねません。長い現役生活を考えて、引き算をして怪我のない練習をして欲しい、というのが宮前コーチの話でした。

「自分が怪我をしないギリギリのラインを知ることも大事になってきますね」と言う西村アナに、「それは難しいですよ。難しい。難しい!」と声を大きくする小松さん。
怪我をした経験があるからこその言葉です。

「これで、ちょっとはわかったんじゃないでしょうか。抜くとこ抜かないと。うまくサボるところを作らなきゃダメ!」

根尾選手へアドバイスを送る小松辰雄さんでした。 
(尾関)
 
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2019年02月28日18時32分~抜粋

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