中日ドラゴンズの与田剛新監督が10月15日日、名古屋市内で就任会見を行いました。
翌16日の『ドラ魂KING』では、この会見を振り返りながら、与田新監督がどんなチーム作りを考えているのか、現役時代を一緒に過ごしたこともある野球解説者の彦野利勝さんが分析しました。
返事はすぐした
23年ぶりに名古屋に戻ってきたという与田新監督。就任報道後は街で声をかけられることも多くなったそうです。
まずは15日に名古屋市内で行われた与田新監督の就任会見の模様から。
「この名古屋に、ドラゴンズに帰ってきたいという思いが長年ありましたので、もう本当に感謝の気持ちと、もちろん不安もありますけどもね、自分の力を全て出し尽くしたいなと思います」
10月に入って社長、オーナーに呼ばれたという与田新監督、返事はすぐにしたとのこと。監督という立場についてはこう語りました。
「テレビのお仕事させて頂きながら、自分が監督だったらどういう風にするのかなというシミュレーションをする程度でしかなかったんですけども、年齢を重ねていく中で、プロ野球の監督というものがひとつの夢のようなものにはなっていたと思います」
現役時代からきちっとした人
「改めて、ハイソフトな喋り口ですね」と与田新監督の会見を聞いた高田寛之アナウンサー。
チアドラゴンズのSHIMAは「いいですね。なんか心にしみわたるような感じ」と女性目線の感想を言いました。
「監督はスポークスマン的な役割もあるので、その辺りは抜群にいいんじゃないですか」と彦野利勝さん。
現役時代も同じ時期を過ごしたことがある彦野さんによると、与田新監督は当時から丁寧にきっちり喋っていたそうです。
彦野「私の方が歳が上だってこともありますが、いわゆる慣れ合いみたいな喋り方はありませんでした。そういうきちっとしたところが会見でも出てますよね」
驚かせるチーム
今年は楽天イーグルスの二軍でコーチを務めていた与田新監督、ドラゴンズを見る機会があまりなかったと言いますが、このように分析しています。
「ここ数年の低迷は当然わかってましたし、交流戦もあり、敵チームという感覚で見てましたけども、うまく結果は出ていないとは思ってました」(与田新監督)
投手起用については…
「リリーフ投手には大きな負荷がかからないように先発投手がひとつでもアウトを多く取っていく。まずそこからスタートです。リリーフをできるだけ良い形でマウンドに上げられるように先発の整備も必要だと思ってます」(与田新監督)
チームの方向性については…
「驚かせるチーム。プロ野球選手は人が簡単に出来ないようなプレーを見せるのが必要だと思ってますので、凄いなと思ってもらえるように個人の能力を高めて、組織として戦っていけるチームにしたと思います」(与田新監督)
この会見を聞いた彦野さん、投手起用についてこのように解説を加えます。
「先発ピッチャーが5回、6回までもたないという試合が結構ありましたから。毎日のようにリリーフを3人~5人使っているともたないです。だから先発がしっかりして欲しいなということだと思いますよ」
選手の満足度は自分の満足度
監督としての姿勢を語る与田新監督。
「星野監督は常々"選手が最優先"とおっしゃってましたし、とにかく"じっくり見ろ"ともおっしゃってました。選手の満足度を自分の満足度に変えられるように、選手が少しずつ頑張った満足度をひとつずつ認めてあげるというか、そんな風に見てあげたいと思います」
さらに選手との接し方について。
「僕と距離を取りたい選手がいたら逆に近づいていこうかなと思ってます。嫌われても行こうかなと思ってます」
選手にはどんどんアピールして来てほしいということでした。
会見の最後に来シーズンの目標を聞かれると「優勝。それだけを目指して戦っていきます」と力強く言う与田新監督です。
来シーズン期待すること
「与田新監督には、ピッチャーを中心とした守りの野球を復活させてもらいたいと思います」(Aさん)
リスナーからはこんな意見も寄せられましたが、彦野さんから見て、与田監督の野球観はどう映っているのでしょうか?
彦野「野球観までははっきりわかりませんけども、熱いものを持ってるのは間違いないです。
会見で『しっかり見て』と言ってましたよね?だから僕はあんまり動かずに、どっしり構えて我慢する、勝負どころでは思い切ったことをやる。そういう野球をやると思います。今年以上にワクワクさせてくれんじゃないかなという期待はしてますよ」
生え抜き監督の誕生、そして新しいドラゴンズの始まりに期待が高まります。
(尾関)
ドラ魂キング
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2018年10月16日18時18分~抜粋