ドラ魂キング

川上憲伸、開幕戦完封勝利とアレックスのサヨナラ満塁弾を振り返る

最強の中日ドラゴンズ応援番組を目指す『ドラ魂KING』。
金曜日は、元ドラゴンズのエースでCBC野球解説者・川上憲伸がメインパーソナリティを務める『ドラ魂KING 川上憲伸 KK SPECIAL』と題してお送りします。

お相手のパーソナリティはタレントの戸井康成、宮部和裕アナウンサー、チアドラゴンズの中島未来が務めます。

1/26の放送では、「エース・川上の熱投に応える、アレックス選手サヨナラ満塁ホームラン」のシーンを振り返りました。

[この番組の画像一覧を見る]

開幕戦サヨナラ完封勝ち


2005年4月1日、ナゴヤドームで行なわれた中日ドラゴンズ対横浜ベイスターズ1回戦。つまり開幕戦です。
9回表まで0対0。川上憲伸投手と三浦大輔投手の白熱した投手戦が繰り広げられていました。

しかし9回ウラ、ドラゴンズは無死満塁の絶好のチャンスを迎え、打席にはアレックス・オチョア選手。13球目を見事、左中間スタンドに放り込む、劇的な満塁サヨナラホームラン!

その興奮のシーンが放送された後、川上投手のヒーローインタビューの模様も流れました。

インタビュアー「最後はアレックスのホームラン。どんな気持ちで見てました?」
川上「えー、まあ、アレックスで本当にこの試合が決まるということをずっと信じてましたし、ホームランという形で決まったことは最高に嬉しいです」

この試合、おさらいしますと、川上投手は9回を投げて109球、被安打6本、奪三振7、失点・自責点0。
開幕投手の完封は、チーム史上4人目。あの星野仙一投手以来、29年ぶりの快挙だったのでした。

川上の高度な自虐ネタ


川上は、満塁ホームランが出た時どう思ったか、改めて戸井が聞いてみました。
「さっき好青年のようなインタビューしてましたけど、本当はノーアウト満塁で『外野フライとかフォアボールでいいよ。俺、ヒーローインタビュー独り占めできるやん』と思ったら、打った瞬間『おい、入っちゃうやないかー!』と思って」

なんと、打者の活躍がうやむやになれば、自分だけが注目を浴びられるのにと考えていたんだとか。

川上「打球が飛んでいく瞬間、『あれ?ひょっとしてこのまま俺はもうヒーローインタビュー無かったりして』と思ったり」

地元の開幕戦で貴重な完封勝利を挙げたのですから、さすがにそれはありません。2人してお立ち台に上がりました。
川上いわく「相変わらず好青年振りを見せてましたねー。心にも思ってないようなことを!」という自らのヒーローインタビュー。

翌日の中日スポーツによると、「完封した川上の粋な計らいで、先に1人でお立ち台に上がったのがアレックス」と書かれているのですが、これにも川上本人は「(自分の言動は)全部本性じゃないのかなあ」と、こちらも好青年のフリだと指摘します。

「苦しい場面も助けてくれたみんなのおかげです」という記事にも、「いや、心の中では『俺のおかげだろう』と思ってる」と答える川上。

この、自分は偽善者だと言って腹黒さをアピールすると同時に、本音をさらけだす高度な自虐ネタは、川上のトークのウリとも言えましょう。

野球も放送もみんなのおかげです


通算で7度も開幕投手を務めている川上。この年は3度目でしたが、独特のプレッシャーの中で「9回まで投げるのは難しい、6回まで投げられれば御の字」だと思っていたんだそうで、完封勝利は奇跡だったと振り返ります。
「このホームランの瞬間は嬉しかったですねえ」と改めてつぶやいたのは、演技ではなく本音なのでしょう。

ドラゴンズ史上4人目の開幕戦完封勝利という偉業を再び称賛する宮部アナ。なんとか川上が口だけではないことをフォローしているかのようです。

戸井「でもね、宮部くん。申し訳ないけど、開幕戦での、サヨナラ満塁ホームランはセ・リーグ史上初ですからね。アレックスの方が上だねえ」

川上「あのー、戸井ちゃん。そういうことは言っちゃいかんよね」

一同大爆笑。

放送でのチームワークもバッチリのようです。
(岡戸孝宏)
ドラ魂キング
この記事をで聴く

2018年01月26日18時38分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報