11月21日の『ドラ魂KING』、「ドラゴンズスペシャル」のコーナーには、元中日ドラゴンズ投手でCBC野球解説者の牛島和彦さんが出演しました。
パーソナリティの久野誠アナウンサーが、来シーズンのドラゴンズの投手陣について伺いました。
牛島和彦、来季のドラゴンズ投手陣を分析。
Bクラスの原因は投手
「去年も今年もBクラスになったドラゴンズ。去年はバッターの方に責任が、今年はピッチャーの方に責任があったシーズンだと思いますが」と久野誠。
「二桁勝ったピッチャーいませんからね。今年は柱になるピッチャーが出てこなかったです」と牛島和彦さん。
実はチームの最多勝が又吉克樹投手の8勝。ローテーションのピッチャーで、勝ちより負けの方が多いという状況になってしまいました。
一番の期待の大野雄大投手や吉見一起投手が、結果を出せませんでした。
また去年の活躍から期待されていた若松駿太投手と小熊凌祐投手も答えられませんでした。
「去年良かったんで、今年は相手チームの研究して来てましたよね」(牛島)
抑えより先発が魅力?
ドラフトも終わり、来シーズンの戦力も大体見えてきたかと思います。
いま中日は日本ハムファイターズからFAになった二人、大野奨太捕手と増井投手を狙ってるという記事も出ています。
「ピッチャーとは、余ることがないので、増井投手を獲れるものなら獲った方が良いんですか?」と言う久野に、「スピードのあるストレートがありますし、落ちる球で空振り取れますからね」と答える牛島さん。
増井投手は基本的に抑えのピッチャーと考えていいんでしょうか?
「そうなんですけど、抑えが悪かった時に、先発に回ったことがあるんです。その時、力が抜けて凄い良いピッチングをしたんですよ。
クローザーで失敗したから、もう一度、クローザーでやり直す、みたいなことで戻ったんですけど、先発も魅力的でしたよ」(牛島)
中日の今年の数字を見ると先発で防御率が4.10、リリーフで3.97。
これに対して広島は先発3.71、リリーフが2.77。
阪神は先発が3.66、リリーフが2.64でした。
この比較について「リリーフは2点台前半でいてほしいですよね」と答える牛島さん。
ドラフト1位・鈴木博志
ドラフトで入団する4投手(正式には決まっていませんが)の映像を見たという牛島さんに、それぞれの印象を伺いました。
まずはドラフト1位ヤマハの鈴木博志投手から。
「投げる時に頭がぶれないので、軸がしっかりしているように見えます。力のあるストレートを投げてますから、空振りが獲れる変化球がもう一つあると、ショートイニング有効かと思います」
ドラフト2位・石川翔
ドラフト2位の、青藍泰斗高校の石川翔投手はどう見ましたか?
「身体が凄く柔らかく使えてるんですよ。その分、まだフォームが固まってないところがあります。でも身体をしなやかに使ってますから、良いと思いますよ。
ある程度フォームが固まってきて、切れのあるストレートが生きだすと、良くなると思います」
ドラフト4位、清水達也
同じく高校生、ドラフト4位、花咲徳栄の清水達也投手、このピッチャーは?
「彼もまだ高校生なんで、フォームがまだ完成されてないんですけど、映像で見る限り、コントロールが良いピッチャーです。
落ちる球を、うまく膝元で落とすことができるので、真っすぐにもっと力が出て来て、コントロールが出来れば、あのフォークボールは有効だと思います」
久野が可能性を感じた投手
「ドラフト6位の山本拓実投手はちっちゃな選手なんですけど、凄い可能性を感じたんです」と久野。
「身体全体を使って投げてるんですけど、ちょっと前かがみになって、スリークォーターみたいな投げ方をしてますね。
スリークォーターで、そのままいくのか、もうちょっと手を上げる、手を下げるというふうにフォームを変える可能性も出て来ます。小気味のいいピッチングをしますよね」
1位の鈴木投手は、ボールだけ見れば即戦力として十分使えるそうです。
あとの三人には「自分のスタイルを早く作って欲しい」という牛島さん。
どうなる?投手陣
気になるのはドラフト1位トリオ、鈴木翔太投手(2013)、小笠原慎之介投手(2015)と柳裕也投手(2016)。
鈴木投手の懸念だった膝裏の違和感は大丈夫なようなんですが、残りの2人はちょっと時間がかかりそうです。
「足の方の怪我であれば戻ってこれるんですけど、肩とか肘だとどうなるかわかりませんからね」と牛島さん。柳投手が、また背中を痛めているのが心配です。
最後に、来年の中日ドラゴンズの投手陣への展望を語っていただきました。
「吉見、大野に復活してもらって、若いピッチャーがどれだけ出てくるか。それと、新人の鈴木がリリーフで使えるのであれば、又吉をまた先発に戻しても良いんじゃないかと思います」
(尾関)
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