ドラ魂キング

プロ入り初ラジオパーソナリティー登板・川上憲伸が、カミカミ憲伸に!

10月からプロ野球中継に代わり、最強の中日ドラゴンズ応援番組を目指す『ドラ魂KING』がスタートしました。
金曜日は、元ドラゴンズのエースでCBC野球解説者・川上憲伸の初冠番組となる『ドラ魂KING 川上憲伸 KK SPECIAL』としてお送りします。

お相手のパーソナリティーはタレントの戸井康成、宮部和裕アナウンサー、チアドラゴンズの小木曽志穂が務めます。

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マウンドよりも緊張?


野球解説ではユニークなおしゃべりで好評を得ている川上憲伸ですが、ラジオのメインパーソナリティとして“初登板”となった10/6の放送は、勝手が違ったようです。

番組冒頭、「いよいよ始まります憲伸さん。意気込みを一言」と戸井から振られると、「もう本当に魂を込めて、楽しく頑張っていきっ、いきたいですね」

オープニングテーマが流れた後、「ドラ魂KING KKスペさル!こんばんは、川上憲伸です」と、更にもうひと噛み。
早速戸井に「のっけからワイルドピッチの感じがするけれども」とツッコまれる始末です。
野球に関しては百戦錬磨の憲伸もやはり、緊張は隠せない様子。

そんな川上に、明治大学の後輩であり、現役時代は共にドラゴンズで戦い、2007年の日本一にも貢献した、小笠原孝二軍投手コーチから新番組お祝いのメッセージがあります。宮部アナが読み上げます。

「いつもシーズン中、解説を楽しく聴かせて頂きました。ただし解説で一度だけ、フェアグラウンドのことをゴルフの『フェアウェイ』と言い間違えましたんで、これだけは気を付けてください」

細かい所を突かれた川上は「彼は元々細かい性格ですから(笑)。完璧主義なんですよ。まあ僕は、間違い探しをさせるのが好きなんで、あえて間違えてるんです。小笠原コーチはまだそういう所が読めてないですね」

あくまでもわざと間違えたのだと主張するのは、さすが元エース。度胸が据わっているというか、負けず嫌いというか。

ドラゴンズの低迷の原因とは?


そして番組後半のコーナー「ケンシン・スピリッツ」では、野球解説者らしく真面目にドラゴンズを語ります。

これは、ドラゴンズについて様々な角度から、川上憲伸が魂のこもったメッセージをお伝えするコーナーです。

5年連続Bクラスと、今年も低迷した中日ドラゴンズ。今年の敗因を真っ先にあげるとするなら、川上は何だと思っているのでしょう?

「基本的に、レギュラーが固定されなかったことですよね。先発投手も野手も」

規定投球回を満たした投手は、大野雄大投手とバルデス投手の2人だけ。
規定投球回に達する先発投手は最低でも3人欲しいと川上は言います。
先発が長いイニングを投げてくれれば、リリーフ投手の負担も減ってチームが強くなりますね。

「野手も最低3人。特にキャッチャーと二遊間が固定されると、ガチッときます」

今年ドラゴンズで140試合以上出場したのは、ルーキーの京田陽太選手のみ。寂しい限りです。

優勝争いするチームは、この点がちゃんとできているということです。

ドラゴンズに物申す!


ここで戸井が宮部アナに、他球団と比べてドラゴンズに足りない所は何か、尋ねてみました。
すかさず「練習ですよ」と答える宮部アナ。

それを受けて「ちょっと待って!これ以上練習したら死んじゃいますよ」と、異議を唱える川上。
キャンプの練習量には定評がありますからね。

しかし宮部アナがその真意を説明します。
「いや、組織立った練習はドラゴンズがNo.1ですよ。いわゆるスポーツニュースで映像を流しやすい感じの。しかし広島カープとか個別の練習が凄い長くやってるんですよ。ヤクルトや巨人も」

「言いたい事はわかります」と納得する川上。更に宮部アナが「プロの目から見てどう思いますか?」と話を振ってきました。

「僕に言わせるんですか?(厳しい事を言って)悪者になれと?」と冗談めかしながらも、川上は真面目に語り始めます。

「確かにドラゴンズには、自分から望んで練習するんだっていうより、“させられてる感”がありますよね。自分から楽しんでやるっていう気持ちがあったら、もっといいと思います」

よく「ドラゴンズの選手は性格的におとなしい」と言われがちです。そのことが影響しているのでしょうか。
川上の考えはこうです。
「みんなが、仲が良すぎるのかもしれないですね。『あの選手もこの選手も練習してないし、自分もいいか』となっちゃうとか。言葉は悪いけど『あの選手を踏み潰してでも上に立って、レギュラーを取ってやる!』という執念が、もう少しあってもいい」

敵と戦う前にまず、チーム内のライバルとしのぎを削っていないから、チームの底上げができていないということです。

それを聞いて宮部アナは「黄金期のドラゴンズは、荒木雅博さん、井端弘和さん、福留孝介さんとか、壊れないギリギリまで個人練習をやってましたからねえ」と懐かしそうに話します。

更に「憲伸さんも練習やってないような顔して、実はコツコツやってましたから」と持ち上げると、「僕は夜中やってましたもん。まさに家で1人。夢の中で」と調子に乗る川上。
戸井から「睡眠学習か!」ときっちりツッコミをもらっていたのでした。

神と噛みでカミカミ憲伸


ケガ人が続出した今年は逆に、若手や半レギュラーの選手にとっては大チャンスでした。それなのに、そういった選手さえも故障してしまったり、特長を生かせなかったりという悪循環でした。

この、特長を生かせないという点に、川上は苦言を呈します。
「1人の選手が、全部のレベルを万遍なく上げようとしても良くない。それよりも『自分の特長を出せるにはどうすればいいか』を考えるべきです」

三拍子揃った選手を目指すより、「走塁なら誰にも負けない」「守備は任せろ」「右打ちはお手の物」という、一芸を磨いた方がいいという訳です。

放送ではカミカミでしたが、現役時代は神ピッチングでドラゴンズを何度も救った川上。この言葉を若手選手はしっかり噛みしめて、頑張ってほしいものですね。
(岡戸孝宏)
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2017年10月06日18時00分~抜粋

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