生活困窮者などに食糧支援を続ける「フードバンク」。コロナウイルスの感染拡大で
今、危機的状況に陥っています。
企業や個人の寄付で、生活に困っていらっしゃる方に食糧支援をしている
フード・バンクですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、困っていらっしゃる方からの需要が急激に増え、「このままでは本来の役割が果たせなくなるのでは」と危機を募らせています。
名古屋市北区で「NPO法人セカンドハーベスト名古屋」の
理事長山内大輔さんにお話を伺いました。
(以下、インタビューから)
内田 日頃は企業や個人から主にどのような食料を寄付頂いているのですか。
山内 ・飲料、缶詰、賞味期限が近付いた非常食、パッケージが壊れたものなど
・2019年実績で企業から425トン、個人(700人)から15トン合計440トン
・金額ベースで約2億6千万円。一日100万円の食品を扱っている
(コンビニの2倍)
加藤 日頃はどのような方に食品を配られているのですか。
山内 ・例年は、440トンの食品の370トンを団体へ、70トンを1万人の個人にお配りし
ている
・昨年レベルで220ほどのホームレス支援団体、子供食堂、生活支援施設など
に配布
・個人の方は直接依頼されることもあるが、殆どが自治体の窓口からの依頼で
配送
・自治体からの依頼書に記載の、年齢・家族構成・電気ガス水道の有無に
合わせ梱包
・段ボールにお米5キロ、その他缶詰、調味料、お菓子などを詰め合わせて発送
内田 日頃はそのような活動をされているセカンドハーベストですが、このところの
コロナウイルスの感染拡大で、支援先が個人中心に変わってきている
そうですね。
山内 ・生活者支援の団体や、子供食堂、などの団体の方には、通常食品を取りに来
ていただいているので、「3密」予防で、団体への配布は中止。個人への配送の
み。
・東海3県120自治体の98%と連携しているが、感染拡大以来依頼が急増
・3県合計で昨年3月は380件の依頼が今年は490件と30%アップ。
加藤 お配りする食品は足りているのですか。
山内 ・フードバンクの仕事は欲しいと思っている人に、必要な食品を。
マッチングが重要
・企業から寄付頂いた業務用の醤油やケチャップなどは団体の炊き出しには
最適ですが、個人向けのパッケージに入れることができない。
・給食用に用意されていた冷凍のチクワやカマボコを個人向けに発送できない
・お米、アルファ米、缶詰やレトルトの主菜が不足している。
内田 3月で昨年比30%アップですから、4月、5月はかなり増えているのでしょうね。
山内 ・昨年4月は、依頼件数が1日あたり19件でしたのが、今年は33件と1.7倍位に
増えています。(4月6日は 1日で過去最高の51件)
・それに加えて大変なのが、人手の問題です。
・現在約50人のボランティアさんが、通常はローテーションを組んで1日15人位で
作業をしていただいていますが、コロナの関係で7~8人に絞っています。
・ボランティアの方の平均年齢は65歳~70歳ですから感染しないよう注意をして
いる。
内田 依頼件数の激増、食品の不足、それに人手不足と、厳しい条件で頑張って
いらっしゃる山内さんとしては、このラジオを聞いていらっしゃる方にも協力
いただけると嬉しいですよね。
山内 ・「コロナの影響で子供さんの幼稚園が休園になって仕事ができなくなった」
・「トラックの運転をしていたが仕事を失った」日系ブラジル人
・「アルバイトが無くなり家賃と携帯代を払うのがやっと」 等
自治体を通して私たちに食品を送って欲しいという切実な多くの声がきていまス
・自宅で眠っている缶詰、レトルト食品
・地震などに備えた非常食品で期限が迫っているもの
・パスタや缶詰を購入する寄付でも構いません。
・是非ご協力お願いいたします。
「ご自宅にある食品を寄付しよう」あるいは
「食品購入のための寄付をしようか」
とお考えの方は、
電話番号052-913-6280
セカンドハーベスト名古屋の方までご連絡くださ
い。
であいふれあい探検隊♪コロナ禍で緊急事態、セカンドハーベスト名古屋からのお願い!

関連記事