2017年7月3日(月)

祝・生産再開!レコードの思い出アレコレ

つボイノリオの聞けば聞くほど / カルチャー

6/30の『つボイノリオの聞けば聞くほど』は、9時台のニュースで読まれた「レコード生産の再開」が話題となりました。

詳しく言うと、国内でのアナログレコード自社生産を1989年に終了していたソニーが、29年ぶりに生産を再開させるというもの。
これまでは、国内で唯一のレコード製造会社や、海外企業に生産を委託していましたが、温かみのある味わいが再評価されたり、ターンテーブルを使ったDJプレイが普及したりして、若者の需要が増えてきたのだそうです。

ウォークマン並みの身軽さ?

このニュースに、パーソナリティーのつボイノリオは「ソニーも昨今いろんなことが言われていますが、相変わらずこういう対応は早い」と話します。
レコードやカセットテープが主流だった音楽業界に、CDが現れ始めた時、いち早くCDの自社製作工場を作ったのがソニー。
一方、他の会社はまだCDがどれだけ浸透するかわからないということで、製作工場に委託する形を取ったのです。

その結果、どうなったかというと…。
レコードは小売店に、大体「7掛け」で卸されていました。仕入れ値が定価の7割だということですね。
それがCDでは、設備投資の分も含まれるため「8掛け」で小売店に入ってくることになります。
小売店にとっては仕入れ値がやや高め。

しかしソニーは自社工場ですから、CDも最初から7掛け。8掛けの他社CDより小売店の利益率は良いので、ソニーのCDは優遇され店頭の目立つ所に置かれたのです。

そういう経緯を知っているつボイは、今回もソニーのフットワークの軽さを感じたのでした。

放送局はズルい!

そのあと10時代後半、「誰かとどこまで」のコーナーで、リスナーからのリアクションのおたよりが紹介されます。

Aさん「4年前から夫婦で、レコードを選んで針を落とす体験を若い人にしてもらうワークショップをやっています。レコード針を盤に落とす時の真剣で楽しそうな表情を見るのはやめられませんね」

このおたよりから、つボイは「私は放送局に騙されました」と、若かりし頃に味わった屈辱を思い出し、怒りをにじませます。

「LPレコードの中にしか入ってない、アルバムにしか収録されてない曲があるじゃないですか。あれがラジオでは曲紹介のすぐあとにポンと流れる。あの、何曲もある中に、ピンポイントでスッと針を落とすなんてすごい。『俺も将来、放送局に勤めることになったら、あの神業を披露したい!』と思って、何回も針を落として一発で曲がかけられるように特訓しました」

その後、縁あって放送局にやってきたつボイ。神業が生で見られるとワクワクしていたら、驚愕の光景を目にしたそうです。

「回っていない状態のレコードの、かけたい曲の頭の部分に針を落として、そこから手動でグッグッグッと半回転戻す。そして曲紹介された直後、レコードプレイヤーのスイッチを入れる。ズルいやん!」

いやあ、さすがにグルグル回った状態のレコードに針を落とすような、パチスロの目押しみたいなリスクは冒さないでしょう。
これもちゃんとしたテクニック。ズルくないですよ(笑)

値段と性能は正比例

更にリアクションのおたよりが殺到。11時台の番組終盤でも紹介されます。

Bさん「自分がまだ中学生だった頃、小遣いではそこそこのレコード針しか買えませんでした。レコード店で裕福そうな大人が、一番高額なレコード針を買っていくのを横目でみていた自分は『あの針を使うとどんな音がするんだろう』とうらやましく思いました」

つボイがこう語ります。
「おそらくこの方が買ったのはサファイア針ですね。一番高いのはダイヤ針。鉱物の硬度から見てもダイヤ針のほうが硬いですよね。ですから針の摩耗も少ないんですよ」

その後、オーディオマニアは電源コードやスピーカーのコードに「金(きん)」を使う、という話に。
金は電気抵抗が少なく、音の信号をストレートに伝えるため、愛用されるのだとか。
そこにアシスタントの小高直子アナウンサーが疑問を投げかけます。
「なんで、良い音を出す材質には、ダイヤとか金とか高いモノが多いんでしょうかね?安くても、音に関してはコレが最高!ってヤツがあってもいいでしょ?」

「例えば“漬物石針”とかね」と答えるつボイ。
もしそんなのがあれば、レコードの溝がグルグル巻きの守口漬に見えてきそうです。

16文ディック

レコードには、1分間に78回転するSP盤、33と1/3回転のLP盤、45回転のEP盤などがあります。

「それではこの曲をお聞きください。『ムニャモンニャムワンニャモニャモワンニャ』…すみません、回転数を間違えてしまいました」
などというミスが昔の放送ではよく起きていました。
それにちなんで、こんなおたよりも。

Cさん「昔、祖母が持っていたディック・ミネのレコードを、わざと回転数を遅くしてかけて、笑っていました。すると持ち主の祖母が登場。怒られるのを覚悟していたら、『なんじゃ?ジャイアント馬場がレコード出したんきゃ?』と言ってきたので、『うん』と適当にごまかしておりました」

ちなみに豆知識をひとつ。ディック・ミネの歌で『雪の満州里(まんちゅり)』というのがあります。これは別名『満州里小唄』ともいい、実はジャイアント馬場も歌っているのです。
ただし、ソノシートで限定配布された、今では入手困難な代物ですが。

そんなこんなで、レコードにちなんだ話をうまく回していったつボイでした。レコードだけに。
(岡戸孝宏)

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