2017年6月27日(火)

【エッセイ】しくじりばかりの日々。 -誰かが君の心を叩いてる-

RadiChubuスペシャル / カルチャー

とんでもない話を聞いちゃいました。
まさに「ラジオ伝説」。

私がそう捉えているのは、基本「やらかした」「しくじった」類の話。
んで、結構な人に怒られたり、迷惑をかけた出来事であって、間違ってもラジオが世の役に立ったとか、人々の心に寄り添ったような話ではありません。そして、ここでは書けないような話。
いやぁ、でも聞いた話は、しくじり・やらかし系でここまで迷惑をかけた話は聞いたことがないです。で、書いたらこちらがご迷惑をかけてしまうというね。

「人の失敗を笑い話にするなんて、だいたいお前はしくじったことないのか」とこれをお読みの皆様と、親族に叱られそうですが、あるに決まってるじゃないですか。忘れ物に、余計な一言、凡ミスでご迷惑。もう今のうちに言っておきますよ。

しくじりは機材から取材相手まで…。

ラジオの生中継の下見(打ち合わせと電波テスト)に行くのに、中継機材は持ったけど、なんとマイクを持たずに新幹線に乗ってしまったなんてこともありました。機材はあるので電波は出せます、なので受信状態はわかります。私は単なる「電波の出る箱」を持ってウロウロしました。呆れるスタジオのスタッフ、一刻も早く帰りたい私でしたよ。

同じくラジオの生中継で、放送が始まる寸前まで人が見つからず、参ったなぁどうしようかなぁと思っていたところへ、女性が2人。
すみませんラジオ局なんですが、この後生中継がありまして、よろしければ…なんて下手下手に出て、なんとか出演OKをいただこうと丁重に話していたつもりが、女性が「あ、ラジオなのね。テレビじゃないのね」と。

で、私は余計なことを言っちゃったわけですよ「ええ、映らないから、大丈夫ですよ!」。

映らないから大丈夫ってなんだ、このバカヤローは。女性に向かって。
もうこの時点で出演交渉もヘッタクレもありません。女性は「大丈夫ってなに?」と。そして、私の前から立ち去って行きました。あの頃から私は、スナックでの女性との向き合い方を考えるようになりました。

あの地名で思い出す

何かと話題の東京・豊洲。

そこに大型の商業施設ができた時のこと。当時担当していたテレビ番組で紹介する時、資料ももらっていたはずなのに、なぜか原稿に「中央区豊洲」と書いてしまっていたのです。
ご承知の通り、豊洲は東京都江東区です。ちなみに江東区豊洲の西を流れる運河の対岸が中央区です。で、それがそのままテロップになってしまい、生放送で全国に。

担当のコーナーが終わるや否やのアズ・スーン・アズで、スタジオの電話が鳴りました。ご指摘がありました、と視聴者センターから。ああ、間違えた、俺だ。
おかげさまで番組のチーフからのお小言というか「お前、紙に〝豊洲は江東区〟って100回書いとけ!」と。チェックしないアンタが悪いんじゃねぇかとは言えません。

このおっかない人、結果として私のテレビ・ラジオを問わず、放送人としての歩き方を教えてくれた方なのですが、まぁ怖かった。でも、放送とは〝気遣いの集大成〟であることを体現したような方。今でも会うと背筋が伸びます。

だから、昨今「豊洲、豊洲」という言葉が溢れていると、怒られたことを思い出すのです。

こうして、皆様のおかげで私はここにいます。幸い「ちーがーうーだーろー」と怒鳴られることはなかったのです。つボイさんもやります。浜村淳さんもやってたけど。radikoのエリアフリー・タイムフリーはこういう「聴き比べ」ができるから困るのです。


河野虎太郎
この連載の1回目に登場した『ラジオ番組が流れているラーメン店』が突然の休業。貼り紙を見た時は愕然としたし困るけど、まぁ、こういうのはゆっくり待とうと思います。店のおじちゃんもおばちゃんもゆっくりしてください。

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