2017年6月5日(月)

眞子さまのご訪問でブータン人気が再燃?

多田しげおの気分爽快!! / カルチャー

ご婚約報道で一躍注目が集まった秋篠宮家の長女眞子さまがブータンをご訪問中です。
ブータンと言えば、6年前に若き国王夫妻が来日してブームになりましたね。

このブータン、いったいどんな国なのか、CBC論説室の後藤克幸解説委員に話を聞きました。

ブータンってどんな国

まず場所ですが、北側を中国、その他はインドに囲まれています。
ヒマラヤ山脈の山麓に位置する緑豊かな国で、標高は7,000mのところもあります。

17世紀頃にチベット系の有力なお坊さんが、地方に群雄割拠していた豪族を統一し、今の国土にあたる辺りの全権を掌握して国作りを進めたと言われています。
そして1907年、地方の有力者のひとりが世襲制の初代国王に就任します。

1970年代に入ると、国王を存続しながら民主主義化をしていこうという国の方針で、1971年には国連に加盟。
2008年には国会が作られ、ブータン初の憲法も作られました。

「国会や憲法ができたのはたった10年前ですね!」とパーソナリティの多田しげおも驚きました。

「幸せの国」という経済指標

ブータンは「幸せの国」という、世界も注目する新しい経済指標を打ち出しています。

我々の国際社会では、国力は国民総生産=GNPを使って計っています。ところが、ブータンでは国民総幸福量=GNH(Gross National Happiness)という概念を独自に打ち出しています。

「国民総幸福量」とは、家族は助け合っているか、森が豊かな国ですからちゃんと木を植えているか、睡眠時間をたくさんとっているか、そういう指標を数値化したものです。

ブータンの憲法には「国家の代表者が国民総幸福量を追求する努力をしなければいけない」という規定を明記しています。そしてブータンでは、世論調査で97%の国民が「私は幸福だ」と答えているということです。

しかも、教育と医療は無料。
国民が幸せになるためには、必要なところにお金をしっかり使うということです。

足りていれば幸せという価値観

多田が「ブータンの場合、産業は何ですか?」と尋ねます。

後藤委員によれば、国民の70%は自給自足型の小さな農業に従事しています。ヒマラヤ山麓では水力発電が盛んで、隣のインドに電力の輸出もしているとのこと。

多田は「足りてれば人は良しなんだ、という精神のレベルが非常に高い人たち」と感心します。

そもそもの価値観が違いますね。GNPでは、1位にアメリカ、以下中国、日本、ドイツ、イギリスと続きますが、ブータンは163番目の貧しい国です。
しかし、ブータン独自の新しい概念では、国民がみんな自分が幸せだと感じている国となります。

「貧しくても足りてる、これで十分。もっとお金もうけて消費活動をしないと幸せではないという価値観とは全く違うわけで。自分たちで畑耕して今日食べるものがあれば幸せだね」

とブータン国民の心情を推し量る多田です。

教育も医療も受けられる最低限の生活を享受することが幸せと感じられる。GNPの概念でいくと貧しいけれど、GNHで見れば幸せ。
「価値観が違うということですよね」と後藤委員も賛同します。

眞子様さまのご訪問は、日本がさらにブータンを知り、何をもって幸せかを学ぶいい機会になっているようです。
(みず)

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