2017年6月4日(日)

【コラム】民放ラジオ番組の変遷(特別編1)

RadiChubuスペシャル / カルチャー

主にAM局の番組がどのように変化してきたのか、CBCラジオの歴史を織り込みながら振り返っています。
・第1回 黎明期のラジオ番組
・第2回 深夜番組とパーソナリティ
・第3回 電リク・ワイド番組の登場
・第4回 ラジオと声優ブーム
・第5回 ラジオと女子大生ブーム
・第6回 ラジオカーとレポーターの登場
・番外編 特集:多田しげお

今回は特別編第1弾として、昭和20年代にスタートしたCBCラジオ黎明期の人気番組を紹介します。

ストップ・ザ・ミュージック

CBCラジオが開局した1951年(昭和26年)9月1日は土曜日でした。
この開局日から毎週土曜日のレギュラー番組となったのが、この『ストップ・ザ・ミュージック』でした(後に月曜日に移動)。

放送時間は午後0時15分から45分まで。司会は開局当時は劇団CBCの団員で後にアナウンサーへ転向する栗谷俊男でした。

アメリカABCラジオの同名番組(1948年-49年、49年からはテレビ番組化)を下敷きにし、レコードをかけて曲名を当てさせるクイズ番組です。オリジナル版ではリスナーから電話で回答を募りましたが、CBCラジオでは第1スタジオ(初代)での公開放送として観客参加型の番組となりました。

レコードの回転数を変えたり、逆再生にしたり、2曲同時にかけてそれぞれの曲名を当てさせるなど、出題にさまざまな工夫がなされ、1958年(昭和33年)3月末まで続く長寿番組となりました。

日曜劇場

現在TBSテレビ系列局で放送されているドラマとはまったく関係ありません。

開局2週目の9月9日から、毎週日曜日夜8時に1時間放送されていた、漫才師や落語家の芸やトーク、ミニドラマなどで構成されたバラエティ番組のはしりでした。

特筆すべきはレギュラー出演者の顔ぶれ。
桃屋のCMでおなじみの三木のり平と、第2回紅白歌合戦(’52)の司会も務めた人気歌手の丹下キヨ子。そして多忙の三木に替わり途中から名優として知られる有島一郎が登場し、52年4月からは喜劇俳優としてブレイク中だった伴淳三郎とコメディエンヌの清川虹子のコンビとなって53年10月まで2年間放送されました。

特に伴はこの番組出演中に「アジャパー」というフレーズがブレイクして人気の頂点にあったばかりか、共演していた清川ともこの年に結婚します。
今では例えようのないビッグネームが、新幹線もない時代に、毎週名古屋のスタジオに来ていたというから凄まじい話です。

バイバイゲーム

1951年10月9日スタート。毎週火曜日午後8時から放送された30分間のクイズ番組です。司会者は玉井亮三アナウンサーでした。

回答者が5つのクイズに挑戦し、正解するごとに250円の賞金が500円、500円が1,000円、1,000円が2,000円、そして全問正解で4,000円と倍増、不正解でゼロになるという『クイズミリオネア』の元祖のような番組でした。

なお最高賞金の4,000円ですが、当時の公務員初任給から換算すると現在の13万円ほどの価値になるようです。

こちらもCBCラジオ第1スタジオでの公開放送でしたが、エリア内の各地への出張収録も行っており、特に51年の年末に岐阜県大垣市の大垣市体育館で行われた収録には、場内に2万人、場外にも1万人の観衆が集まったという伝説が残っています。
1958年3月まで341回にわたり放送されました。

開局時の局舎があった場所

1956年(昭和31年)、CBCではテレビ放送が開始されるのを前に、7階建ての新社屋「CBC会館」を建造しました。

竣工当時のCBC会館は、開局時のラジオスタジオ棟に連結するように広小路通り側へ作られたため、前述の番組を公開収録していた初代第1スタジオはその後もしばらく使用されていました。

下の画像でCBC会館左に隣接する、2階建ての白っぽい建物が開局時のラジオスタジオ棟。ここに初代第1スタジオがありました。
さらにその左奥に見えるのが、テレビ開局準備用オフィスとして建てられた南別館で、現在CBC放送センターが建っている場所にあたります。

その後1958年から旧局舎のラジオスタジオを取り壊しながら会館を増築したため『ストップ・ザ・ミュージック』や『バイバイゲーム』のような公開番組は、人気が高かったにも関わらず終了せざるを得なかったようです。

現在CBC会館に現存する第1スタジオは2代目にあたり、1959年(昭和34年)3月竣工の増築工事により完成しました。
旧局舎では初代第2スタジオがあった西方へ移転し、初代第1スタジオの場所には2代目第2スタジオ(2015年廃止)が作られました。

ちなみに現在も続く『つボイノリオの聞けば聞くほど』は、1993年10月に、かつて三木のり平や伴淳三郎たちが出演していた跡地にあたる2代目第2スタジオでスタートしたのです。

その他の長寿番組

■町から村から
開局日のあさ8時5分から毎日放送された、中京エリアの市町村の話題を紹介する5分間のミニ番組でした。
時間変更をしながらも継続され、その後ワイド番組化に伴い『小沢昭一の小沢昭一的こころ』『トヨタうわさの調査隊』(TBSラジオ制作)のローカル差し替え枠として残り、2002年まで51年間続きました。

■今日のご案内
こちらも開局日から始まった朝の百貨店情報番組で、のちに松坂屋、名鉄百貨店、丸栄、オリエンタル中村(のちの名古屋三越)の4店舗による『今日のデパート案内』として朝のワイド番組に内包されました。こちらは2008年に終了しています。

■歌のない歌謡曲
もともとは1951年9月2日、大阪の新日本放送(現・毎日放送)が開局翌日からスタートした番組で、日本の民間放送による番組として最長寿記録を日々更新しています。

当初から松下電器産業(現・パナソニック)の一社提供で、インストゥルメンタルによる歌謡曲紹介、季節や地域の話題を採り入れたトークCMという2点は現在まで継続されています。

CBCラジオでは1953年(昭和28年)3月2日から単独番組としてスタートしましたが、2007年10月からは『多田しげおの気分爽快!!』に内包され、パーソナリティは各曜日のアシスタントが担当する形式に替わりました。
(編集部)

※文中敬称略

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