2017年5月20日(土)

インターネットで発注すればお坊さんがやってくる時代到来!

多田しげおの気分爽快!! / カルチャー

今ではインターネットで注文すると、何でも届けてくれる便利な時代になりましたね。
そんな中、お坊さんも届けてくれるサービスがあるのはご存知ですか?

5/18の「情報サプリメント」では、この新しいサービス「お坊さん便」を取り上げました。
「お坊さん便」とは、インターネットを使って僧侶を手配するというサービスです。
いまどきなサービスですが、その背景には現代に集約された深い問題が見えてきます。

多田しげおがジャーナリストの古田雄介さんにお伺いしました。

「お坊さん便」とは?値段は?

「法事や法要で一回きりでお坊さんを呼びたい時に頼める僧侶手配サービスとして始まっています。伝統仏教に僧籍のある僧侶を手配して、依頼者のお宅やお墓に派遣する形になります」

元々は檀家であれば、法事やお葬式の時は、決まったお寺からお坊さんに来てもらっていたわけです。
それをインターネットで呼ぶわけですから、縁もなにもないお坊さんがやってきます。
法事でお坊さんを呼ぶと3万5千円とか、お葬式になると5万5千円からとか、値段もドライに決まっています。

人の移動が背景にある?

現在全国で400人ほどの僧侶がこのサービスに登録されています。インターネットで手配すると、国内どこでも、お坊さんがやってきて、お経をあげてくれるということです。この背景には何があるのでしょうか?

「現在は核家族化が進んでいます。国立社会保障・人口問題研究所が2011年発表した人口移動調査では、生まれてから現在まで同じ場所で暮らしている人は、日本人の中で10.7%しかいないです。
そういった形で土地の縁からも離れてしまい、実家の菩提寺がどこか知らない方がかなり多くて、昔からお世話になっているお寺さんに読経をお願いしたい、という考え方につながりにくくなっているというのが背景にあります」

例えば多田しげおは大坂に生まれ、現在は名古屋でパーソナリティとして生計を立てて家族も持っている多数派。
一方でアシスタントの桐生順子は10.7%のひとりです。

仏教界からの異議!

このサービス、どのような人が利用しているのでしょうか?

「菩提寺との繋がりが希薄な方です。実家の菩提寺や宗派がわからない方はかなり多いですが、それでも法事になるとお坊さんに読経してもらいたい気持ちは強くありますので、いちいち菩提寺を掘り起こすのも大変という時に、すぐに来てもらえるお坊さんに頼むニーズはあると思います」

とても便利なサービスですが、逆に言うとこういう方法でしかお坊さんを呼べなくなったわけです。
例えば大阪出身の方が名古屋で法事を行うことになった時、どこのお寺に頼めばいいのか困ってしまいます。そんな時にこういうサービスが活きてくるわけです。

しかし一方で、仏教界からは異議が出ているそうです。

「仏教界としては法事、法要、そしてお布施をもらうことを、サービスの対価とは考えていなかったりします。すべて「修行の一環」という捉え方をしています。
サービスとしてお金を払って読経してもらうという形にすると教義から外れる、という考え方があります」

もっと将来は、僧侶もいらない?

ただ、現実の社会は便利なサービスを求める方向に進んでいます。
別にお葬式だからといって、普段無宗教の生活をしている、お経をあげる必要がない。あるいはお葬式の時でも、無宗教で音楽葬とか、宗教も関係なくやろうと考える方が増加しているからです。

そうなると「お坊さん便」さえ必要なくなるのかもしれません。
これは「お寺の存在はどうなるのか?」という大きな問題になるのではないか、と多田しげおは提議します。

主婦としては価格が明快なのがいいですのですが…。いつもお布施の金額に迷います。お気持ちって、いくらよ?
(みず)

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