2017年4月27日(木)

「青梅をたくさんお食べ」ブラック多田の危険なささやき

多田しげおの気分爽快!! / カルチャー

火曜日の「暮らしに鉄分」のコーナーは「早川敦子のそぼQ」。生活の中の素朴な疑問を毎週一つずつ解決していきます。

梅干しは好きで、毎日食べるという多田。
そろそろ梅を漬けるシーズン。毎年ご家庭で漬けるという方もいらっしゃると思います。
ということで今日のテーマは「青梅は生で食べちゃだめ!と言われるのはなぜ?」です。

「ブラック多田」の誕生

梅干しは体にいいから毎日少しずつ食べた方がいいと言われるのに、なぜ青梅はだめなのでしょう。

早川が子どものころに親から「青梅には毒があるから食べちゃいかん」と言われたと回想すると、原田裕見子も「言われた言われた!すごくうるさく言われた!」と同意します。

ここで、「食べさせられたことあるの?『体にいいよ』と言われて知らずに食ったとか?」と静かに切りこむ多田しげお。
「えっ?いやそれはないです、先生!」と、ブラック多田が飛び出したことに驚いて早川は多田のことを「先生」と呼んでしまいます。
「なんと言うことをおっしゃるんだろうと動揺してしまいました。どストレートに来たので、ドキドキしています!多田さんは常日頃から私に対してそういう思いを持っていたのかと思って!」と、この予想外の質問に肝をつぶした様子の早川。

「私もなんでそういう発想になったんだろう。よっぽど性格悪いな。」と反省したように見えた多田ですが、「これ実はおいしいんだよ、青いうちに食べなさい!」とさらに重ねます。

このやり取りがすっかり気に入った多田は、このあとも事あるごとにこのフレーズを入れてきます。

なぜ青梅を食べてはいけないの?

街ゆく皆さんにもご意見を聞いてみました。
「すっぱいから、渋いから、あくが強いから、体に悪いんじゃないですか?バイ菌とかでお腹を壊しそう、有毒、体調が悪くなる、毒がある」
年配の方ほど「あれは毒なんだわ」と自信を持って言う方が多いそう。
若い人はそもそも青い梅を見たことがない、という方が多いかもしれませんね。

真相を知るために、「梅博士」として有名な和歌山県立医科大学 伝統医学研究部門 准教授 宇都宮洋才先生にお話を伺いました。
宇都宮先生のお話によると、言い伝えとしては青い梅には毒があって食べると死ぬから食べるなと言われていますが、実際には毒性は弱いそう。
毒があるから食べてはいけないというのは嘘ではないが、毒性を出すためにはかなりの量を食べなければならないとのことです。

ここでまた多田が「たーくさんお食べ。まだまだあるよ!」と言いだし「怖いよ~」と原田。笑いに包まれる3人です。
毒はあることはあるけれど、生で何個か食べても全く問題にはならないとのこと。
「だからといって、どんどん勧めることはやめてほしいんですけど!」と多田のおふざけにピシャリ!の早川です。

どんな成分が含まれているの?何個食べるとダメなの?

「シアン化合物」という毒になるようなものが主に種に入っていて、一日に10個くらい食べるとお腹が緩くなるかもしれません。
もっとたくさん食べたら命にかかわると本には書かれてはいますが、それで死んだという話は宇都宮先生も実際には聞いたことがないそう。

このシアン化合物は大量に体内に入り代謝されると、「青酸カリ」と同じ働きをするようになります。
しかしあくまでも微量で、そもそも生の青梅は大変すっぱくてまずいので、たくさん食べるのは無理です。
致死量になるまで食べるなら小さな子どもで100個以上、大人であれば300個以上食べる必要があるということです。

「たくさんお食べ」と、また優しい声でささやく多田に対して、「だからと言って、無理に食べることはないようにお願いしますよ!」と返す早川です。

梅干しにすると毒性はなくなるの?

梅干しに加工された後もシアン化合物は微妙に残っていて、0にはならないそう。
ただ、梅干しをお茶碗の上に10個20個のせて食べている人は見たことがない、と宇都宮先生。

「じゃあ、梅干しをたくさんお食べ」とまだまだ悪ノリを続ける多田に大笑いの原田。
生の状態でも300個だから、梅干しだとトラック一杯分かなと推測する3人です。

多田の家では昔、梅酒を作っていたそう。
できあがった梅酒の梅を取り出しておやつに食べていたという多田は、「母親から『たくさんお食べ』と言われたら私は死んでいたかもなんですね!」とまたしても笑いを誘います。

なぜ青梅を食べてはいけないという話になったの?

梅のにおいは非常によいのですが、食べると非常にまずいので、結果、無理して飲みこんでしまいます。
その場合、特に子どもはお腹の中に引っかかって腐り、腸閉そくを起こす危険があります。
昔は開腹手術ができなかったので、そのことがおそらく「死ぬ」という話になったのではないでしょうか、と宇都宮先生は推測します。
つまり梅を食べると死ぬという話は、戒めのようなものであったようです。

これからの梅のシーズン。青梅は加工してこそおいしいものなので、ぜひ加工して楽しんでくださいね。
(minto)

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