2017年4月18日(火)

ジャズにアレンジされたクラシックの名曲

後藤浩二 ジャズ魂 / カルチャー

あなたの心を開放する、ゆったりと流れる大人の時間『後藤浩二 ジャズ魂』
毎週日曜の夜10時半、ジャズピアニスト・後藤浩二のコレクションから名盤はもちろんのこと、隠れた素晴らしい演奏をご紹介。

今回のテーマは 「jazz meets classic」。あのクラシックの名曲をジャズミュージシャンが演奏するとどうなるの?

アドリブはクラシックの時代にあった?

ジャズと言えば「即興」「アドリブ」のイメージありませんか?これっていつからあるのでしょう。

バロックと言われているバッハの時代から即興、アドリブというのはあったんでしょうか?
クラシックには楽譜がありますが「バリエーション」と言われる変奏曲。一つの主題をリズムを変えたり、同じメロディでいろんなパターンで演奏するという形式があります。

バッハの「ゴールドベルク変奏曲」が有名ですが、一番頭に浮かびやすいのはフランスの民謡「きらきら星」ではないでしょうか。
この「きらきら星」をモーツァルトが変奏曲にしたのが「きらきら星変奏曲」とも呼ばれる「ハ長調ケッヘル265」。1778年に作曲したピアノ曲です。
最初の主題をどんどん変奏して16分音符になったりメジャーがマイナーになったりと、ほとんどジャズです。
このようにアドリブはクラシックの時代からあったと思われます。

ジャズミュージシャンはクラシックがお好き

チック・コリア、小曽根真、山下洋輔など、いろんなジャズミュージシャンがクラシックを演奏しています。
なぜか?ピアニストは基本、幼少時代からクラシックピアノを勉強するので、その影響もあるのでしょうか。

後藤曰く「だいたいジャズのミュージシャンはクラシックを練習していて、クラシックしか練習しないジャズピアニストもいる」そうです。
ジャズとクラシック、対極にあるようなイメージですが、実はジャズ奏者はクラシック好きとか。

フィギュアスケートでお馴染みの曲が

クラシックの名曲をジャズアレンジにしたもの。
最初はデンマーク出身のニルス・ラン・ドーキー。15歳でトランペット奏者のサド・ジョーンズのクインテットに抜擢され、数々の名だたるミュージシャンと共演。現在はヨーロッパを拠点に活躍するジャズピアニストです。
彼が演奏しているのが、ロシアからアメリカに亡命した作曲家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番・第3楽章」。フィギュアスケートでおなじみの曲です。

あのハービー・ハンコックも意外に…

2人目はアメリカのピアニスト、ハービーハンコック。実は幼少の頃よりクラシックの教育を受け、11歳にしてなんとモーツァルトのピアノ協奏曲をシカゴ交響楽団と共演しています。
彼のアレンジした「ラヴェルピアノ協奏曲ト長調第2楽章」は、まるでガラス細工のようで、踏めばパリッと割れそうな、ラヴェルの音楽性をよく捉えています。

後藤はバッハをアレンジ

後藤浩二が演奏するのはバッハの名曲「シチリアーノ」。アレンジの肝は、ベースの音がずっと「ソ」。
次に「ファのシャープ」に行くんですが、後藤の言葉によれば「まず醤油とみりんと砂糖を入れて味を決め、ちょっとベースを変える。そして塩、コショウを入れて、最後に野菜入れて炒める」

野菜炒めか、とツッコミしたくなりますが、8分の6拍子を4拍子にして、4ビートより、割とラテンチックにアレンジして…など実際の後藤の演奏による解説付きなので、もともとの曲から、からどんな風に変わっていくのかが分かって面白いです。
この辺りは、ミュージシャンがパーソナリティーを務める番組の醍醐味。ぜひ、実際の音声でお楽しみください。
(尾関)

M1 ニルス・ラン・ドーキー『The Russian Album』から『ラフマニノフピアノ協奏曲第2番第3楽章』
M2 ハービー・ハンコック『Gershwin’s World』から『ラヴェルピアノ協奏曲ト長調第2楽章』
M3 後藤浩二『しらかわホールの後藤浩二』から「シチリアーノ」

アーカイブス

同じカテゴリー

|
facebook twitter hatebu line