2018年2月2日(金)

皇宮警察に求められるスキルが凄い。

多田しげおの気分爽快!! / カルチャー

1月31日『多田しげおの気分爽快!!』では「皇宮警察」を取り上げました。天皇陛下の退位日が2019年の4月30日に決まりましたが、皇室の護衛、皇居の警備を行っているのは、一般の警察官ではなく皇宮警察の警察官たちなんです。

この組織、一般的な警察とは違うそうなんです。CBC論説室の特別解説委員・後藤克幸が解説します。

国の直轄組織

例えば愛知県警の警察官とはどう違うんですか?

「日常の私たちの身の回りにいる警察官は、各都道府県の警察本部に所属しています」

愛知県警は愛知県警察本部に所属している地方公務員です。

「皇宮警察は、全国の都道府県警察を監督したり、広域犯罪に対応する国の警察の行政機関である警察庁という所に所属しています。その警察庁の付属機関として、働いている国家公務員なんです」

皇宮警察は、国直轄の組織といえます。

皇宮警察官になるには?

「皇宮警察も各都道府県の警察官と同じように、普通にインターネットなどで若者に採用を呼びかけています」

ホームページには、先輩の仕事はこんなことしてます、白バイにも乗ります、など写真入りで書いてあります。

「普通に採用試験を受けて、採用されると、東京の皇居の中にある皇宮警察学校というところに入って、特別な訓練、教養を身に着けることになります」

現在、皇宮警察の警察官はおよそ900人と公表されています。

「意外に少ないんです。全国の警察職員全体では、30万人いますから、900人は意外に少ないという印象です」

皇宮警察の仕事は?

その業務内容はどんなものなのでしょう。

「基本的には天皇皇后両陛下や皇族の方々の警護、護衛にあたります」

多田しげおも「例えばニュース映像何かで見ると、時々、天皇陛下のすぐ横で、見るからにSPだなという人がいますが、あの人たちが皇宮警察の職員なんですか?」と興味津々。

「そうです。ただ、皇居周りだけを警備しているのが皇宮警察と思いきや、実は、働き場所としてはいろいろあります。京都の京都御所。奈良には皇室に繋がる宝物を所蔵している正倉院。そこも勤務地になっていて警備しなければならいんです」

京都府警や奈良県警ではなく皇宮警察、つまり国が直接警備していたんですね。

また神奈川県の葉山御用邸、栃木県の那須の御用邸など、天皇陛下、皇族の方が立ち寄られるところも勤務地です。

ちなみに皇宮警察は外国の賓客が来た時に、皇居周りを馬に乗ったりもするそうです。乗馬の技術も必要となるのです。

消防もします

「珍しいのが、全国の警察の中では唯一、消防活動もするのが皇宮警察の特徴なんです。皇室関連施設の消火活動や防火活動に取り組む決まりで、消防もしないといけないんです」

「消防は皇居の中には入れないから、自分たちで全部やる、というようないきさつがあるのかもね」と推測する多田。

「役割分担の中で一括して消防も担うということになっています。また、園遊会などの様々な皇室行事で、音楽を鳴らす音楽隊もあるんです」

皇室の方々が外交などで海外へ行くこともありますが、その時の警護も、皇宮警察がついて行くわけですか?

「天皇皇后両陛下、皇族の方々のご訪問先にも同行します。日本全国だけでなく世界各国に出張するのが皇宮警察官のお仕事です」

いろんなスキルが必要

当然ながら、皇宮警察には一般の警察官以上に様々なスキルが求めらます。

「皇族の方や外国要人のおそばに寄り添って護衛をしますので、皇宮警察の警察学校のカリキュラムには、その方々がなさるいろんな文化行事、スポーツに関する教養も科目になってまして…」

「科目になっているということは勉強せないかん?」と多田。
「そうです。日本の文化に関すること、華道、茶道…」と言う後藤委員を、「ちょっと待って!お花、お茶も勉強?」と遮る多田です。

「華道、茶道が、どういうしきたりで、どういう流れの作法で進行していくのか?参加している人が何をするのか?が、頭に入ってないと警護はできません」

外国語はもちろんのこと、乗馬、スキー、テニスの知識についてもスキルとして求められます。

「天皇陛下はテニスがお好きですから、軽井沢に同行した時に、どういう場所でどういう動きをされるのか?警護のためには頭に入ってないといけません」

皇宮警察は大変そうです。

日本以外にもあります

皇宮警察にあたる組織は、諸外国にもあるのでしょうか?

「イギリスとかオランダとか、スウェーデンなどでは、王室の警護にあたる特別の部隊があります。一番有名なのは、イギリスの近衛兵です。ロンドンのバッキンガム宮殿で行われる近衛兵のセレモニー交代式。赤い制服で、長い深い帽子をかぶって行進する姿は観光名物になってますよね」

フランスとか、アメリカなど共和国はまずないでしょうね。

「アメリカでは大統領の日常警護はシークレットサービスが基本的には担っています。要人警護はいろんな国の事情があるみたいですね」と言う後藤委員でした。
皇宮警察の皆さん、何でもできる雑学王といったところでしょうか。
(尾関)

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