2018年1月11日(木)

地下鉄のトンネルの寿命はどれくらい?

丹野みどりの よりどりっ! / カルチャー

日常にある素朴な疑問・気になって仕方がない「アレってなんで?」といったリスナーから送られた『キニナル』を、番組チームが調査し、さらに詳しい方々に教えていただくコーナー「これってキニナル」。

1/9のこのコーナーでは、昨年、名古屋市営地下鉄が開業60周年、そして東京メトロ銀座線が90周年を迎えたことを受け、「地下鉄のトンネルなどの設備の耐用年数はどれくらいあるのかなと思った」という方のキニナルを解決しました。

お話を伺ったのは名古屋市交通局軌道事務所の小野さんです。
小野さんは普段、軌道事務所という部署で、私たちが日々安全安心で快適に地下鉄を利用できるように、トンネルや線路の維持管理を行っていらっしゃいます。

地下鉄のトンネルの寿命

早速「地下鉄のトンネルの寿命はどのくらいなのか?」について丹野みどりが尋ねました。

小野さんによると、トンネルは取り替えが出来ないので、半永久的に使用できるよう、年間を通して維持管理を行っているとのこと。

これを受けて「確かに『取替え工事があるからここだけ電車を停める』というわけにはいかないですもんね」と納得した様子の丹野でしたが、「年間を通して維持管理といっても、東山線、名城線、桜通線といっぱいありますけれども、どうやってされているのですか?」と新たな質問が飛び出しました。
確かにどのように維持管理をしているのでしょう?再び小野さんに伺いました。

「トンネルの点検は、毎日の電車が走っているトンネルの中に2人1組で交通局の職員が入り、徒歩で巡視を行って異常がないか確認しています」

では詳細な点検についても定期的にあるんでしょうか?

「詳細な点検については、2年に一度、終電から始発までの間に至近距離から目で見たり、ハンマーで叩いて音を確認する等の検査を行っています。そこで見つかった悪い箇所は、その後の夜間作業で補修工事を行っています」

取替え工事ができないからこそ、維持管理は入念に行っているわけですね。

トンネル以外の設備の点検

それでは、トンネル以外ではどのような設備の補修工事や点検をしているのでしょうか?

「軌道事務所では、トンネル以外にレールやマクラギなどの線路の維持管理を行っています。すり減ったレールの交換や、電車の進路を振り分けるポイントやマクラギの点検や交換工事などを行い、特にレールについては安全な地下鉄運行に欠かせない設備であるため、年に2回、軌道検測車、新幹線でいうと『ドクターイエロー』のような特殊な車両を走らせて、左右のレールの幅などを0.1ミリメートル単位で測定しています。その結果を元にレールのずれの修正をしています」

軌道検測車は見られる?

ところで軌道検測車の話が出ましたが、私たちが見るチャンスはあるのでしょうか?

小野さんに伺うと、「軌道検測車は、お客さまのいない、地下鉄終電後から始発までの限られた時間の中でレールの検測を行っています」とのこと。
営業時間中に走行している新幹線のドクターイエローとは違い、基本的には軌道検測車を見られる機会はないそうです。

ただ、チャンスがゼロというわけでもないようです。
小野さんによれば、「地下鉄でも地上を運行する東山線の上社から藤が丘の間を軌道検測車で検測している際は、運が良ければ少しだけ見えるかもしれません」のとのことです。

列車が安全に走行できる背景には、職員さんの尽力があることがわかりました。
皆さんも地下鉄に乗る際には、ちょっとそんなことを考えてみてはいかがでしょうか?
(ふで)

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