2017年12月14日(木)

松原タニシによる『このマンガがすごい!2018』徹底解説!

北野誠のズバリ / カルチャー

12/12放送の『北野誠のズバリ』、事故物件芸人・松原タニシのコラムコーナーは「発表!このマンガがすごい!2018」。

毎年、この時期になると刊行される『このマンガがすごい!』。
総勢700名以上のマンガ好きによる投票によって、「オトコ編」「オンナ編」に分けてランキングされます。

今年は、一体どんなマンガがランクインしたのでしょうか。

『約束のネバーランド』

「オトコ編」第1位は、『約束のネバーランド』(作:白井カイウ / 画:出水ぽすか)。

こちらは『週刊少年ジャンプ』で大人気連載中の「脱獄サスペンス」。
ジャンプでは初連載となる2人による作品です。

松原「テーマとしては最近よくある”食人”。人が食べられる話ってムチャクチャ多いじゃないですか」
北野「『進撃の巨人』もそうですよね」
松原「あとは映画にもなってます『東京喰種』とかね。『食料人類』というマンガもありますし」

とにかく、食人モノが多い昨今のマンガ事情。

佐藤実絵子は「なんでぇー?なんで流行ってるんだろう」と、不思議で仕方がないといった様子。

孤児院からの脱獄サスペンス

『約束のネバーランド』の舞台は孤児院。

そこではこどもたちが和気あいあいと暮らしてますが、主人公である頭の良いこどもたちが「実は僕たちは里親に引き取られるのではなく、”出荷”されてしまう」ということに気づいてしまいます。

孤児院の外の世界には、「鬼」と呼ばれる人間を食べる種族の生物が蔓延しており、その鬼に孤児院のこどもたちが食料として出荷されていました。

ここから逃げなければ命が危ないという、まさに「脱獄サスペンス」なのです。

とても優しい孤児院の「ママ」。
でも実はこのママは監視員で、彼女によって次の出荷のこどもが決定していました。

「事実上の親であるママとの戦いや駆け引きがスリリングでおもしろい」と松原。

「ジャンプっぽくない」としつつも、「力を合わせて孤児院から脱走するっていうのが、ジャンプでよくいわれている“友情と勝利”のテーマに合っているんじゃないかな。読み進めていくと謎が解けていくんで、『進撃の巨人』並に面白いです」と太鼓判を押します。

北野「絵の表紙だけ見てると、そんなキツイ話そうじゃないやん」
佐藤「なんか少女漫画みたいにも見えますよね、絵だけ見てたらね」
松原「すっごい重いです、話(笑)」

6巻まで刊行されており、現在も連載中です。

世相を反映したマンガ設定

「オトコ編」の第2位は『BEASTARS』(板垣巴留)。
こちらは「動物の学園もの」と松原。

肉食獣と草食獣が共存する世界。
「肉を食べることが重罪とされる中で、主人公のオオカミが同級生のウサギに恋をする話。肉食獣だから草食獣を食べないといけないという葛藤が描かれており、そのあたりの設定がおもしろい」んだそう。

第3位の『不滅のあなたへ』(大今良時)は、主人公が”球”。
この”球”が色々なものに変化していき、人間味を帯びていくというストーリーです。

人間に変化する球の話と聞いて、思わず「何それ!」とツッコむ佐藤。

「オトコ編」は、このように読者を惹きつける設定のマンガが上位を賑わしています。

「人を食べる話が多いというのは、最近の道徳であるとか理性とか常識を疑うような世の中が、人間の本能も疑い始めるみたいなことから、こういう話が増えていってるんじゃないかという見解もございますね」と、現在のマンガにおける食人ストーリーの多さについて解説する松原。

『ポーの一族』40年ぶりの大復活!

「オンナ編」の1位は『マロニエ王国の七人の騎士』(岩本ナオ)。
こちらは、昨年のオンナ編・1位の『金の国 水の国』と同じ作者による作品で、見事2年連続となる1位を獲得しました。

中世ヨーロッパの古典的な作品で、王道なハッピーエンドがあるであろう「安心して読める作品」と、松原。

「普通に読んでてワクワクします。ラブストーリーもありますし」

まだ1巻しか出ていないので、これからの展開が楽しみだとのこと。

「注目すべきは、第2位は萩尾望都先生の『ポーの一族~春の夢~』が。40年ぶりの新作ということで!」と興奮気味な松原。

これには北野も「えっ?萩尾望都先生描いたん?」とビックリ。
なんと1976年の5月以来、40年ぶりの新作です。

「『キン肉マン』がまだ続いていたり、ちばあきお先生の『プレイボール』が別の作者で描かれていたりとか。なかなかマンガ業界も賑わっておりますよ」と、今年もマンガから目が離せないといった様子の松原による『このマンガがすごい!2018』レポートでした。
(minto)

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