2017年4月9日(日)

作者ひぐらしカンナ自身の人生を変えた『看取りのお医者さん』

CBCラジオからのお知らせ / カルチャー

先日の記事でもお知らせしましたが、CBCラジオのドキュメンタリー番組『看取りのカタチ』を原案にしたマンガ『看取りのお医者さん』が、4/7金曜日に、KADOKAWAから発売されました。

発売当日の『つボイノリオの聞けば聞くほど』に、マンガ『看取りのお医者さん』を描いたひぐらしカンナさん、そして番組『看取りのカタチ』の菅野光太郎ディレクター(CBCラジオ)が出演。つボイノリオと小高直子アナが作品についてお話を伺いました。

『看取りのお医者さん』はこんな作品

原案となった『看取りのカタチ』は、国民の8割近くが病院や診療所で最期を迎える中、14年前から名古屋市で地域の在宅医療に取り組んでいる医師の杉本由佳さん、そして「家族と暮らしたい」と願う患者さんやその家族を追ったドキュメンタリー番組です。
自宅で最期を迎える高齢患者と家族、治療にあたる杉本さんらの姿を通じて、いわゆる「終末医療」のひとつのあり方を示した作品で、日本民間放送連盟賞 最優秀賞などを受賞しました。

この番組で描写された、切なくも温かい光景を「5つの別れの物語」として、名古屋市出身の漫画家・ひぐらしカンナさんが描いたのが『看取りのお医者さん』です。
作品には杉本さんも実名で登場しています。

ひぐらしカンナさんはこんな人

小高直子アナから「いつも『聞けば聞くほど』を聴きながら仕事をしてくださってるそうです」との振りに、つボイノリオも「あら!あんな放送を聴きながらこんな素晴らしい作品ができるんですか?」と驚きます。

「朝9時に仕事場に行き、それと同時につボイさんの番組をつけ、そのまま『テレフォン人生相談』に行き、北野誠さんの番組に行き『丹野みどりの よりどりっ!』まで一気に聴くヘビーリスナーです」
と答えるひぐらしさん。
この記事を読まれている皆さんのお仲間ということだそうです。

ちなみに同席した菅野ディレクターは過去に『聞けば聞くほど』も担当しており、小高から「スタッフで1番出世した人かもしれない」と紹介されました。

ディレクターが語る取材の模様

題材となった『看取りのカタチ』では、杉本先生を中心とした人々の会話が数多く収められています。
これについて菅野ディレクターは、杉本先生と患者さんやご家族とのやりとりが漫才みたいで、取材している側が癒されて驚いたとのこと。

「さらに驚いたのは、患者のご家族がお葬式の時に涙を見せない。笑顔で送られる。その理由は、患者の最期に充分尽くすことができた、良い時間を送ることができた、おじいちゃんおばあちゃんホントに頑張ったね!という笑顔なんです」

一方ひぐらしさんは、番組を聴いて
「その中でプロローグとエピローグは、すぐ頭の中に画が浮かびました。初めは看取ることの怖さとか、逃げ腰なマイナスのイメージがあるじゃないですか。聴いてそういうのが消えてしまったんですね。(年老いた家族と)同居しているんだし、もっと医療と介護の勉強をしなきゃ」
と思われたようです。

人生を見つめ直したひぐらしさん

さらにこう続けます。

「わたし自身が連載デビューした時と、出産とかち合ってしまったんですね。その時おばあちゃんが『マンガはお前にしか書けないから頑張れ。その代わり子育てを手伝ってやるから』と言ってくれたのを番組を聴いて思い出しまして、今度はわたしが恩返しする番だなっていろいろ反省して…」

ひぐらしさんは「同居の義母を看取りたい、実家の父母を看取りたい」と考え、この春から仕事を休み、介護職員の初心者研修を受けることを決意したそうです。

「そんな風に180度変わった自分に、一番驚いてます」

病床の患者が最も強く願うこと

また、ひぐらしさんは10代の頃に大病で長期入院を経て克服した経験から「まずは心の痛みを取ってほしいんですね」と訴えかけます。
それはきっと、看護を受けられる方にとっても共通する気持ちのはず。
ひぐらしさんの今後の挑戦にもきっと役立つことでしょう。

強い想いで描かれた『看取りのお医者さん』について、最後に菅野ディレクターはこう語りました。

「この作品は(看取りと)同時に、家族の物語でもあるんです。自分の家族について振り返る機会にもなる温かい物語なので、ぜひ手に取って読んでいただきたいです」

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