2017年12月4日(月)

2017年、村上春樹よりも売れた『ざんねんないきもの事典』って?

北野誠のズバリ / カルチャー

日本出版販売が、2017年の年間ベストセラーを発表しました。

総合1位は佐藤藍子さんのエッセイ集『九十歳。何がめでたい』(小学館刊)。
2位は動物学者の今泉忠明さんが監修した『ざんねんないきもの事典』(高橋書店刊)。
3位は直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎刊)。

12/1の『北野誠のズバリ』、「ズバリぶった切り」のコーナーでは、北野誠と片山淳子が今年のベストセラー本についてトークを繰り広げました。

村上春樹よりも売れた児童書

「今年のベストセラーはちょっと珍しいことになっている」と、北野。
何が珍しいのかというと「小説があまり入っていない」ということ。

ベスト10のうち、小説は3位の『蜜蜂と遠雷』、そして5位の『騎士団長殺し(1・2)』(新潮社刊)のみ。

「村上春樹さんで第5位やったということは、小説があまり売れている時代ではない」と北野が推察します。

北野が特に気になったのは、2位の児童書『ざんねんないきもの事典』。
8位にも『続 ざんねんないきもの事典』がランクインしており、その人気の高さがうかがえます。

片山淳子もとお友達へのプレゼント用と小学生の息子用に、すでに2冊購入済みなんだとか。
「やっぱりすっごい食いついて見ていた」そう。

残念すぎるラッコ

「イルカは眠ると溺れる」「虎は笑っちゃうほど狩りが下手」などの、人間が勝手に抱いているイメージとは真逆の、残念な動物たちの秘密に興味を惹かれた人が多かったよう。

中でも北野が気になったのは「ラッコはお気に入りの石をなくすとご飯が食べられなくなる」ということ。

ラッコはお腹に貝を置いて、それをガンガン石で割って食べるのですが、その石はなんでも良いというわけではないんだそう。

「お気に入りの石があるってパワーストーンやないねんから」と笑う北野。

岸辺に隠すこともあるけれども、たいていは脇の下のポケットのようになっている部分に入れて持ち運んでいるほど、お気に入りの石を大切にしているというラッコ。

そのため、落としたり盗まれたりしてしまった場合は、新たなお気に入りの石が見つかるまで上手に貝を割ることができず、食事も満足にできなくなってしまうんだとか。

ラッコにとってお気に入りの石をなくすことは、命の危険にもつながるほどの大事件であるよう。

おじいちゃんに負けるワニ

片山が笑ってしまったのは「ワニが口を開ける強さは、おじいちゃんの握力より弱い」というもの。

これには「知らんかった?ワニって口の上にポンと足を置かれたら、まず開けられない。ワニを飼ってた風見しんごに聞きましたから」と、北野。

その昔、ベランダでワニを飼っていた風見さんでしたが、東京都から「ワニを飼うのをやめてくれ」というお達しが出てしまい、伊豆・熱川のバナナワニ園に寄付することになったんだそう。

ワニを運ぶために口をバンドで縛る必要がありますが、その方法を疑問に思った北野が風見さんに尋ねたところ「誠さん、ワニは口を上に開ける力がめちゃくちゃ弱いんで、嫁はんがモップでフンと押さえて、その間に口に入れるんです」と言われたんだとか。

女性の力でモップで抑えるだけでも、ワニは絶対に口を開けることができないんだそう。
道理で、おじいちゃんの握力にも負けてしまうわけです。

このように、動物たちの意外に残念な部分を親子で楽しめるというところが、この「ざんねんないきものシリーズ」が売れた要因の一つであると思われます。

“うんこ”の大成功

4位は、売れに売れた『うんこ漢字ドリルシリーズ』(文響社刊)。

以前、この番組の「教えてマミーゴ」のコーナーでも取り上げていました。
(参照:魔法の言葉「うんこ」で漢字を学ぼう

「塾でも使っているところもあるみたいですよ」と、片山。

単調で面白みがなく、つまらない漢字の勉強。
この辛い漢字練習を、「うんこ例文」で爆笑しながら勉強するという極めて画期的な発想が、小学生のハートをばっちりキャッチしました(ちなみに我が家も購入済み)。

残念な人間行動事典

エッセイや親子で楽しめる本、その他9位の『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット』(サンマーク出版刊)のような役立つ本に人気が集まった、2017年のベストセラー本。

しかし、北野が気になったのはやはり「小説が上位に来ていない」ということ。

北野「今年を代表する小説って何かなー、みたいな感じですよね」
片山「みんな軽くさらっと読めるような感じのものばかりですね」

「分厚い上下巻の小説ってなかなかね。先週、角田弁護士も言ってましたけど。今スマホばっかり見てるから、小説を本当に読まなくなってんなぁとは思いますね」と、北野。

そんな北野自身も、スマホを利用し始めてから実際に本を読む割合が減ったと感じているそう。

以前は新幹線での移動中は本や新聞を読んでいたのに、今はスマホのニュースでネタ探しをしているので、やはり本は少しづつ売れなくなっているだろうといいます。

「自分もそうなってるからあんま他人のことは言われへんけど、ちょっと残念な感じもしますけどもね。そのうち『残念な人間の行動事典』とか出るかもしれませんけどね、来年ぐらいね」と、自虐的にまとめた北野でした。
(minto)

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