2017年11月16日(木)

「お祝い」=「お赤飯」の理由

丹野みどりの よりどりっ! / カルチャー

日常にある素朴な疑問・気になって仕方がない「アレってなんで?」といったリスナーから送られた『キニナル』を、番組チームが調査し、さらに詳しい方々に教えていただくコーナー「これってキニナル」。

今日はお赤飯が好きだというリスナーさんから「お赤飯はなぜお祝いごとのときに食べるのか」というキニナルが届きました。

そこで11/14は、「お赤飯」について取り上げました。お話を伺ったのは赤飯文化啓発協会事務局の町田さんです。

赤飯文化啓発協会はお赤飯を通じて世界に誇る日本の食文化を孫子の代まで残しておくことを目的に設立されました。また、原料を同じくする、もち、もち菓子の消費拡大についても取り組んでいきたいという団体です。

お祝いのときに赤飯を食べる理由

今回のテーマ「なぜお祝いのときに赤飯を食べるのか」について早速、町田さんに伺いました。

町田さんによると、赤い色に秘密があるとのこと。日本では昔から、赤色には邪気を祓ったり、災いを避ける力があったりすると考えられていて、魔除けの意味を込めて、祝いの席でふるまわれるようになりました。

ここでひとつ、丹野が疑問を抱きます。

「赤い色にはそういう意味があったんですね。じゃあ、お赤飯ってお祝いの時以外でも食べることはあるのでしょうか?」

これに対し町田さんは「お祝いの時に食べられるのが一般的ですが、地域によっては仏事に食べる事があります。凶を返して福とする縁起直しの意味があるそうです」と回答。

「お祝いはもちろんだけれども、いろいろな節目節目で食べるということですね」と丹野。

お赤飯は、行事、人生の節目、又は個人的なお祝いなど、様々なシーンで食べられているみたいです。

お赤飯の起源

ここまで話を聞いていた丹野からまたひとつ質問が飛び出しました。

「お赤飯には昔から小豆が使われているのでしょうか?」

町田さんによると、お赤飯はもともと、インディカ種の一種である赤米を起源としているとのこと。古くは皇極天皇の時代、つまり飛鳥時代に、赤米などの五穀をその年の収穫に感謝して、神様へ奉納していました。

また、鎌倉時代後期の宮中の献立を記した書物には、季節の節目に食べた行事食との記録があって、さらに室町時代になると、赤米のお赤飯がお祝い事の際に食べられ始めたそうです。

「いまのお赤飯の意味に近づいてきますね」と丹野。ただ、これだけで話は終わりません。

「その後、稲作技術の発展によって、赤米から現在のお米に変わっていきましたが、赤米の代用品として江戸時代中期頃からは、もち米を小豆で色づけしたものがお赤飯として広まりました。そして、お赤飯は江戸後期には一般庶民のハレの日の食卓に広まりました。
今は小豆が一般的に使われていますが、他にも、ささげ豆、金時豆、甘納豆を材料にしているお赤飯もあります」

お赤飯にもいろいろと深い歴史が存在していたのですね。

11月23日はお赤飯の日

実は11月23日はお赤飯の日だそうです。

古来より日本人の慶びの食事に、ハレの日の食卓に欠かせなかった赤飯の歴史と伝統の継承を目的として、勤労感謝の日の11月23日を感謝の気持ちを込めて、「お赤飯の日」と制定したそうです。
また、お赤飯の起源と言われる赤米等の五穀を神前に奉納する行事が、全国各地で執り行われています。

皆さんも11月23日には歴史や文化を振り返って、お赤飯を食べてみてはいかがでしょうか?
(ふで)

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