2017年10月29日(日)

飛騨地方特産の秋の味覚 「ナツメ」の収穫始まる

レポートドライバー / カルチャー

CBCラジオレポートドライバーの清水藍です。
今回お邪魔したのは、岐阜県高山市にある野村農園。
江戸時代から続く農家さんで、今のご主人で12代目です。

食べておいしい、人と環境にやさしい をモットーに無農薬栽培にこだわり、飛騨の伝統食材や珍しい季節の野菜を育てている農園です。

そんな野村農園では、飛騨地方特産の秋の味覚「ナツメ」の収穫が始まっていますよ。

野村美也子さんにお話を伺いました。

野村農園の中心には大きなナツメの木が10本。中には樹齢200年を超える樹木もあるんです。
建物の4階ほどの高さの木に、鈴なりに楕円系の深いオレンジ色の実が。

10月中旬から下旬にかけてが収穫の時期で、今は収穫のラストスパートです。

他の地域ではあまり馴染みがないかもしれませんが、飛騨地方では昔から秋の味覚の一つとして親しまれてきました。

かつて家の庭に、みかんや柚子の木が1本植えてあったように
飛騨地方では昔はあちこちで庭木としてナツメの木が植えられていました。

高山祭のご馳走や法事の料理、風邪の時のこどもの熱さましとして昔からよく食べられているんです。

特にしょうゆと砂糖で煮た”甘露煮”は、飛騨の郷土料理として有名ですが、もちろん!生でも食べられますよ!

私も食べてみましたが…爽やかな風味で美味しいー。
2日前に収穫して完熟したものは柔らかく、さらに味が濃く甘くなっています。

冬の期間の甘い保存食としても親しまれてきたナツメ。

ナツメの木は初夏に黄緑色の花をつけるのですが、野村農園では自然環境のもと無農薬栽培をしているので、たくさんの蜂たちが来てくれて、自然に受粉をしてくれるんだとか。

そして、野村農園の中心にあるナツメの木に蜂が集まることで、農園全体に蜂が効率よく訪れ、農園全体を豊かにしてくれるんです。
果物を育てていると、実が多くなる年と不作の年といった裏年があることがほとんどですが、そういったこともあまり見られないそう。

さらに、落葉樹であるナツメは葉っぱも落ちますし、実も熟れすぎたものは自然と落ち、土に還っていきます…

もともと生薬としても知られているナツメですから、野村農園の肥料となってくれているんです。
名実ともに、ナツメは野村農園のシンボルツリーで、ナツメのおかげで農園が活性化している!と、ナツメに感謝している美也子さん。

美也子さんの熱い想いを受け取って育つナツメだからこそ、甘くて美味しいくなるのかもしれませんね。

野村農園のナツメは高山市内スーパーの他、高山市の観光名所「宮川朝市」でも販売されていますよ。
飛騨地方の秋の味覚・ナツメをぜひ味わってみてください。

美也子さんから、最近は昔ほどナツメの木を見なくなった…と聞きましたが、これからも末永く!飛騨の秋を美味しく彩ってくれることを祈ります。

美味しい秋、ごちそうさまでした!
(清水藍)

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