2017年10月12日(木)

山の5合目は、登るのにアレが5合必要だった!

丹野みどりの よりどりっ! / カルチャー

山の地点を示す「合目」についてご存知でしょうか?
普通、山の地点を示すのには1合目、2合目と「合目」を使いますが、それに着目したリスナーAさんから、このような質問が寄せられました。

「山の上に登れば登るほど『合目』と『合目』の間隔が短くなっていくような気がするんですけど、『ここが何合目』ってどのように決めているのでしょうか?」

日常にある素朴な疑問・気になって仕方がない”キニナル”を、詳しい方々に教えていただくコーナー「これってキニナル」。
10/10は「山の○合目はどのように決まったのか」について、ヤマケイ登山総合研究所所長の久保田さんにお話を伺いました。

「合目」が使われる理由

有力な説としてよく言われているのは、以前は頂上で日の出を拝むため、夜に登ることが多かったわけですが、今のようにヘッドランプや懐中電灯などがない時代、行灯やカンテラなど油の灯りで暗闇を照らしながら登っていたところに由来しているようです。

というのも、お米や日本酒、そして油などは「合」という単位で呼びますよね。
つまり、山の「合目」というのは、その油が1合分で着ける地点を基準としたようです。

「合目」が均等でない理由

それでは、なぜ合目と合目の間の距離や標高差は均等ではないのでしょうか?

久保田さんによると、油が1合分で着ける地点を基準としていたため、山のなだらかなところなら距離が稼げる一方、急な登りや岩場があれば、なかなか先に進めません。

だから、例えば山の麓である1合目から2合目の間は距離が長く、頂上付近の9合目から10合目の間は距離が短くなります。
このような理由から、山の「合目」は標高に対して均等に分けられていなようです。

「合目」以外の呼び方

「合目」以外にも山の地点を表す言い方があるそうですよ。

例えば、愛知県に本宮山(ほんぐうさん)という山があります。
この山は「三河富士」と呼ばれ、古くから親しまれている信仰の山ですが、この山では「丁目」という数え方をしているそうです。
ここに登るには、1丁目の鳥居からスタートして、奥宮は50丁目となっており、小刻みに道しるべがあるそうです。

また海外の場合、ヒマラヤなどの標高の高い山では、何日もかけて登るので、いくつもキャンプ地を設ける必要が出てきます。そのため地点を表す言い方としては、第1キャンプ(C1)、第2キャンプ(C2)という言い方をしているそうです。

また標高は、その国が主に使う単位によって「メートル」と「フィート」が使い分けられます。

日本で標高のいちばん低い山

ついでというわけではありませんが、久保田さんに日本で最も標高の低い山についても教えていただきました。

もともとは大阪にある天保山(てんぽうざん)が5メートルで日本一低い山でした。天保2年、1831年に土砂を積み上げてできた山です。
ところが、悲しい話ではありますが、宮城県仙台市宮城野区にある、江戸時代に人工的に築かれた6mの日和山(ひよりやま)という山が東日本大震災の津波被害で3メートルとなり、日本で最も低い山となったそうです。
(ふで)

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