2017年10月3日(火)

豪華ゲストに伝説の予感しかない!三國連太郎を語る『中津川映画祭』

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー / Chubuネタ

岐阜県中津川市で市民ボランティアによって10年以上続いている『中津川映画祭』。

10/1の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、中津川映画祭実行委員会事務局長の山本正博さんが出演しました。

中津川映画祭の基礎知識

この中津川映画祭はどのように始まったのでしょう?

今から30年以上前、中津川の映画館が1軒もなくなってしまいました。なんとか地元で映画が観たい、と始まったのがこの映画祭です。2002年から、飛び飛びではありますが、もう10回以上続いています。

今回は10月7日(土)、8日(日)に東美濃ふれあいセンター・歌舞伎ホールで開催されます。そして今回の映画祭のタイトルが『三國連太郎を語る映画祭』。これまた凄いタイトルです。

「うまい表現が見つからなかったんですよ。大勢の人で、三國さんをいろんな角度で語ってもっと知っていこう、という思いもありましたので」

映画祭で上映される作品が『襤(らんる)褸の旗』(1974年)『息子』(1991年)『美味しんぼ』(1996年)『釣りバカ日誌13』(2002年)『三たびの海峡』(1995年)『にっぽん泥棒物語』(1965年。以上上映順)。
いずれも各時代の三國連太郎さん出演の作品です。

前売り券は一作につき、大人1,300円です。お得セットは前売り4枚で4作品が観れて4,000円。こちらにはトークショーの整理券付きです。

なぜこんな凄いゲストが中津川に?

そしてこの『三國連太郎を語る映画祭』は、ゲストが豪華なのです。
佐藤浩市、西田敏行、永瀬正敏、緑魔子、羽田美智子、神山征二郎、本木克英、山本洋。
これだけの顔ぶれが、決して大都市とは言えない、中津川市に集結するのです。

「結果的にこうなりました。上映したい映画をみんなで選んで、その中で誰に来て欲しいか考えます。私は先方に電話しといてお願いに行く、という方式でやってきました。今回もそういう形でOKを頂きました。
プロダクションへ電話する場合と、本人のところへ電話する場合と二通りですね。出演している映画を上映させてもらうから、ぜひ来てくださいよっていうのが、全く自然のお願いでしょ?それ以上のことはやってないです」

小堀勝啓も「いや、そりゃそうだけど…例えばCBCで、この顔ぶれで皆さんで集まって下さいって言っても、いっぺんに集まれないですよ」と驚くばかりです。

伝説の女優、緑魔子がやってくる

トークショー「三國連太郎を語る」には、伝説の女優・緑魔子さんが出演します。

緑魔子さんは、華奢な体と大きな瞳で名前の通り小悪魔的な雰囲気。1960~1970年代に多くの作品に出演し、今でもカルト的な人気があります。俳優、石橋蓮司さんの奥様です。

「なんと緑魔子さんを引っ張り出した!」と小堀もビックリ。

「私もちょっとビックリしてますけども。もう俳優活動はしてみえんと思ったんですけどもね、電話したら、まだやってるということですので、お願いしましたら、すんなり『行きます』と言って下さったので」(山本さん)

「なんでも、すんなり行っちゃいますね」と小堀、笑うしかありません。

実は三國連太郎さんも来ていた

前述のように、この映画祭は2002年に始まりましたが、この第1回に三國連太郎さんがこの中津川に訪れています。どうやって来てもらったのでしょうか?

「本木克英監督と、2002年の前に単発で新作の映画を撮って上映するグループを作ったんですよ」

 地元で映画を上映できないかと、相談したのが本木監督だったそうです。

「この方とお付き合いを始めたら、凄く接近したんですよ。いきなりあったその日に飲んで、風呂入ってご飯食べた。その本木さんが『釣りバカ日誌』で三國さんとやってらっしゃいますから」

それで浜ちゃん役の西田敏行さんも、今回中津川を訪れることになったそうです。

三國連太郎へ出演交渉

「2002年の春だと思いますけども、本木さんに第1回のゲストとして誰か紹介してくださいよって言ったら、簡単に『三國連太郎さんはどうや?』って言われたんですよ。嘘言っとると思ったんですけども、ぜひ頼みたいと言ったら、じゃあ今度東京へ来いっていうことになって。
本木さんと待ち合わせをして、いよいよ会って昼飯でも食べようと思ったら『これから三國連太郎さんの家へ行くことになっとるから行くぞ』っていうことで。中津川の栗きんとん持ってお邪魔しました」

素朴なしゃべりで凄いことを言う山本さんに小堀も爆笑です。

「世田谷の閑静な住宅です。奥さんの三國友子さんと二人がみえました。ほんでお願いをしたら、簡単にOKが出ちゃったので、これは本木さんが、事前に説明をしていただいておったと思うんですよね。ですから、僕らの恩人は本木克英監督ですね」

三國連太郎のイメージは?

「三國さんというと、僕はお会いしないうちに亡くなられたんですが、稀代の名優で、怪優で、変人、奇人の部類の人、と言うイメージ。実際にお会いになって、どうなんですか?」

これまで数多くの名優にインタビュー経験のある小堀も興味津々。

「僕らもそういう風に思いましたが、不思議と、なんか凄い紳士だったんですよ」

三國連太郎、中津川で財布を落とす

第1回中津川映画祭のゲストとして来た三國連太郎さん。仕事が空くと、奥さんと二人で街歩きを楽しまれたそうです。ある時、喫茶店から出てきたら、財布を落としたことに気づいたそうです。

「三國さんが財布を落としたっていう連絡があったんです。近所を探してみたけどなかったので、すぐ警察に届けたんですよ」

次の日に、拾って下さった方がいて、警察から連絡がありました。

「三國さんと一緒に警察に行って、財布貰ったんですよね、そしたら三國さんはね『中津川って優しい正直な市民が多いですねえ』って言って、私らの株がどんと上がったんですよ」

奥さんは蕎麦がきを教わる

三國さんご夫婦は揃って蕎麦好きだったそうです。奥さんは「蕎麦がき」がいたく気に入った店があったとか。

「一番最初にご一緒した蕎麦屋さんがあって、奥さんがそこの蕎麦がきが大好きで。来とるうちの3日間、毎日行って、蕎麦がきを作るのを厨房に入って教えてもらったんです。
そんなことがあったりしたので、三國さんご夫婦には、中津川も僕らも可愛がっていただいた。呼んだ甲斐があったなあと、ちょっと自惚れてます」

純然たる人間的な付き合いから、この映画祭はできているんですね。

トークショー「三國連太郎さんを語る」は8日の1時から。
ご子息の佐藤浩市さんも出演します。今からどんな話が聞けるのか楽しみです。また映画祭では山本さんたちが作った三國連太郎さんのパンフレットも貰えます。

トークショーには整理券が必要です。4作品が観れる4枚セットの前売り券4,000円を買うとトークショーの整理券が付いてきます。

生き続けるフォークジャンボリー魂

実は中津川映画祭実行委員の事務局長、山本正博さんは、あの伝説の音楽フェス『中津川フォークジャンボリー』の残党と言うべき方。そのパワーにはびっくりです。

「そんなこともないと思いますけども、最近は歳ですから疲れが出てくるので。でも、しばらくゆっくりすれば元気になるかなあと思います」

前例もなくノウハウもない中、地元の青年たちがひたすら一生懸命に運営して伝説となった『中津川フォークジャンボリー』。
あの頃の滅茶苦茶さ、当たって砕けろぶりが生きてますね。

「フォークジャンボリーは過去、69、70、71年と3回あったんですけども、3回とも、僕、20代の終わりごろでしたけども、3回スタッフとして凄い経験をしましたけどもね」

こう振り返る山本さんが手掛けた『中津川映画祭』。
あの『中津川フォークジャンボリー』同様、伝説のイベントになりそうです。
(尾関)

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